5月30日(土)は、社会民主党長野県連合第23回定期大会が開催されました。
全国連合からは、吉田ただとも党首が出席し約40分間、情勢報告や今後の取り組み等についてお話しを頂き、運動方針の質疑では統一地方選総括を踏まえた党再生への取り組み、憲法改正や自衛隊の在り方、人材の育成、参議院選等々について活発な論議が行われました。
なお、県連合代表として大会冒頭で行った私の行った挨拶は、次の通りです。
【県連合代表挨拶】
社会民主党長野県連合第23回定期大会を招集致しましたところ、代議員の皆様にはご出席を賜り感謝を申し上げます。
また、吉田党首をはじめ、ご来賓の皆様には、ご多忙な中、ご臨席を賜り心から御礼申し上げます。
第23回定期大会にあたり県連合常任幹事会を代表して挨拶を致します。
昨年3月23日開催した定期大会以降、4月の消費税8%への値上げ、武器輸出三原則の見直し、7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定、8月の知事選挙、突然の衆議院解散、今年の統一地方選挙と、めまぐるしく激動の一年でした。
これらの動きに対し、特に、集団的自衛権行使容認の閣議決定と関連法制化の動きに対しては、幅広く反対の世論を創り上げるため労組会議の皆さんと連携し広く文化人等に呼びかけ「戦争をさせない1000人委員会・信州」を8月に発足させ、その後、県内各地にきめ細かく同様の会を立ち上げ活動を展開して来ました。
また、知事選では阿部知事と改めて「政策協定」を結び推薦して選挙戦を戦うとともに、統一地方選の準備については政策課題を明らかにするための「政策フォーラム」を政治塾も兼ねて各地で取り組んで来ました。
そして、解散総選挙では、県内小選挙区での候補擁立を断念することになりましたが、比例票の獲得に重点を置き、北信越ブロック比例単独候補として石合ゆうた氏を擁立して戦いました。
しかし、結果は比例票は県内・北信越ともに前回を下回り、北信越ブロックでの議席奪還はならず、全国的には比例1・選挙区1議席の現状維持に止まりました。
昨年大会以降の自治体選と統一地方選については、候補者の擁立に努力して来たところですが、候補を擁立できない総支部や公認候補が減ってきている現実があります。
結果は、上田市と中野市で議席を失ったことや、県議選では8名の公選・推薦・支持を行い5名が当選しましたが、公認議員が1名となってしまったことは残念でなりません。
しかし、その一方で、岡谷市や小布施町で新たに女性議員が誕生するとともに、辰野町や山形村に議員が誕生するなど、新しい力が加わったことにより私達の活動が活性化する要素が生まれたことを歓迎するものです。
さて、自公政権は2012年の政権奪還以降、2013年の参議院選での勝利に続き、先の解散総選挙により憲法改正に必要な三分の二を越える安定多数を占め、今国会に私達が恐れていた集団的自衛権行使を認める「安全保障関連法案」を提案し、世論を無視し数の力で押し切ろうとしています。
また、国民の暮らしに直結する課題についても、原発の再稼働、TPP交渉の推進、消費税増税、医療費負担の増加、年金の削減、生活保護費の引き下げ、介護保険制度での利用者負担増や市町村への責任転嫁などを推進する一方で、労働法制の一層の規制緩和など、庶民の暮らしより大企業優遇の政治を推進し、格差社会を一層拡大させています。
しかし、こうした右傾化や新自由主義の潮流が今の国政で圧倒的な勢力となっている以上、今のままでは日本の政治と社会がその方向に進んでしまうことを許すことになってしまいます。
私達は、この「危機感」を共有し、今一度、社民党が存在する価値と役割を問い直し、社民党が護憲、脱原発は無論、勤労者や年金生活者、生活弱者の立場に立つ政党であることを改めて明確にし、一年後に迫った参議院選挙を党の存亡と、改憲も含め今後の日本の政治と社会の在り方をかけた戦いと位置付け、一丸となって取り組んで行くことが問われています。
2009年の総選挙で格差社会の拡大や政治と金などの問題に対し国民は民主党連立政権を誕生させましたが、この政権に多くの国民が期待していただけに、民主党への失望はいまだ冷めず、政治不信となって投票率低下の記録を更新し続けていると思われます。
しかし、さらに格差社会が拡がり、右傾化し続ける自公政権に危機感を持つ国民が増えて来ていることも事実です。
私達は、こうした政治への危機感に依拠し、何としても政治の流れを変えるために、選挙制度改正や18歳以上の選挙権も視野に、参議院選挙の準備に直ちに入ります。
また、当面、現在国会で審議中である「戦争法案」を廃案に追い込み、この国を戦争のできる国にしないために、戦争に反対するあらゆる団体や人々と連携し、反対の世論を高める活動に全力で取り組みます。
さらに、我が党にとって次世代を担う人材の育成が大きな課題となっています。
私達は、このことを念頭に置き、労組や民主団体、各分野で活動する皆さんと連携を図り、「政策フォーラム」や「政治塾」の活動を、さらに推進してまいります。
大会に出席された代議員の皆さん。
私達は今、党の存亡と平和、将来の日本の社会の在り方について、「危機感」を共有し合い、本定期大会が党の再生と活性化に向け全力で取り組む決意の場となるよう、前向きで活発な討議をお願い申し上げます。
以上、県連合代表としての挨拶とさせていただきます。
2015年 5月30日
社会民主党長野県連合代表 竹内 久幸
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