6月15日、社会民主党長野県連合の定期大会が開催され、私は県連代表を退任し、後任には中川博司県議が選出されました。
私は、2010年3月から9年と2ヵ月間余、県連代表を務めました。
今後は、顧問に就任することになります。
なお、大会の冒頭で県連合を代表して行なった挨拶は、下記の通りです。
県連合代表挨拶
社会民主党長野県連合第27回定期大会を招集致しましたところ、代議員の皆様にはご出席を賜り感謝を申し上げます。
また、ご来賓の皆様には、ご多忙な中、ご臨席を賜り心から御礼申し上げます。
定期大会にあたり、県連合常任幹事会を代表して挨拶を致します。
私達は昨年4月28日に開催した定期大会で、当面の課題として、8月の知事選挙の対応と統一地方選、参議院選挙への対応について決定し、取組んで来ました。
この内、知事選については、過去2回、我が党が擁立に係った経緯から現知事と政策協定を結び推薦する方向を確認し、過去に交わした政策協定の対応状況や新たに結ぶ協定の内容を、党内や支援団体の皆さんと一緒に検証を行い、阿部守一候補を推薦し三期目の当選を勝ち取ることが出来ました。
また、統一地方選への対応については、自治体議員団会議による政策や議員活動の相互交流につとめるとともに、県議選、市町村議会選の候補者発掘につとめて来ました。さらに、県議選については、県政においても改憲勢力を増やさないため野党共闘を視野に取組んで来ました。
その結果、県議選では、公認候補を擁立することはできませんでしたが、推薦5人全員の当選と支援1人の当選を果たすことができ、党籍を持つ県議を2人から3人に増やすことができました。
また、市町村議会選挙では、駒ヶ根市で女性議員が誕生するとともに、坂城町で当選した青年議員が入党され、議席を増やすことができました。
ここに、統一地方選で、社民党推薦候補当選のためご尽力いただいた党員の皆さんや支援者の皆様に心から感謝申し上げます。
しかし、克服しなればならない課題も浮き彫りになりました。
それは、県議選候補者擁立過程で、野党と市民の統一候補の擁立を県内野党間で検討しましたが、他の野党から一定の選挙区について我が党に対し候補擁立を打診されても、人材の発掘で対応でできなかったこと。
そして、それらの結果、県議会で自民党単独過半数を許す結果となったこと。
さらに、市町村議会選挙では、なり手不足により定数割れや無投票の自治体が増える中、党支援者も含めた候補擁立への取組みが不充分だったことです。
特に、県議選の結果、自民党が過半数以上を得た県議会の対応については、途中から阿部知事に相乗りした自民党が絶対与党となることから、今後、「県民生活最優先」等6項目の政策協定を交わした社民党が、この政策協定が、しっかり県政に活かされているか、検証して行くことが問われます。
また、市町村議会選挙については、今年9月の長野市議選をはじめ多くの選挙が行なわれますが、投票率の低下や無投票の傾向の中で、我が党が真剣に候補者の発掘に取組むことが問われていると思います。
さて、7月の参議院選挙が目前に迫りました。
参議院選挙対策については、先の衆議院選で県内において国民民主党の対応から市民と野党の共闘が分断されたことを教訓にして、国民民主党に総括を求めながら、昨年の大会で確認した「これまで築いてきた市民団体や他の政党と目的を同じくした信頼関係を再構築し、何よりも党員と支援団体の皆さんが気持ちを一つにして取組むこと」を目指してきました。
具体的には県内4野党との本音の論議とともに、信州市民アクションの呼びかけによる「市民と野党との共同のテーブル」に参加し、政策協議や意見交換を重ね、「自民党改憲案に反対し、立憲主義の回復をめざす」「原発再稼働に反対、原発ゼロ社会をめざす」「消費税増税の中止を求める」など6項目の「基本政策」をまとめました。
そして、社民党県連として常任幹事会や総合選対委員会の決定を踏まえ、6月7日、信州市民アクションの皆さんに用意いただいた市民と野党の共同のテーブルに参加し、県内4野党と信州市民アクションが次期参議院議員通常選挙区で、羽田雄一郞予定候補を市民と野党の統一候補とし、一体となってたたかい抜くことを確認する協定書を交わすとともに、同日、社民党県連と羽田予定候補との間で「基本政策」と同様の内容で、「支持し、共に全力でたたかう」政策協定を結びました。
社民党県連として、以上の経過から、長野選挙区においては、数の力で暴走し続ける安倍自公政権を何としても止めるため、羽田候補予定者の当選のため全力を尽くすことにします。
とは言え、安倍政権の令和の新時代アピールや皇室、トランプ大統領の訪日を利用したキャンペーン等を通じ、安倍政権の支持率は高まっており、野党統一候補が決まれば勝てるという情勢にはありません。
また、羽田雄一郞予定候補を統一候補に決定する過程で、様々な意見があり、我が党内においても、様々な意見があることも事実です。
しかし、私達の目的は暴走し続ける安倍自公政権を変えなれば、改憲や国民生活は守れないということを共有し、選挙戦に挑んで行くしか道は開けません。
この参議院議員選挙は社民党にとって、政党要件が問われる正念場の選挙です。
もし、全国比例選挙の得票で2%以下となれば、国政における政党要件を失うことになります。
県連合としては、既に吉田ただとも候補を重点候補として闘うことを決めていますが、何としても政党要件を確保するため、全党員一丸となった取組みを要請します。
日本の将来が平和であり続けられるか岐路にある今、何としても平和憲法を守りぬくために、社民党の総力を挙げて闘い抜こうではありませんか。
以上を申し上げ、県連合代表としての挨拶とさせていただきます。
ともに頑張りましょう。
2019年 6月15日
社民党長野県連合代表 竹内 久幸