信濃美術館の改築時期の具体化を!
5月25日は、13時から会派を代表しての県建設業協会総会への出席、15時から長野マラソン事務局との打ち合わせの後、信濃美術館の老朽化について調査に伺いました。
信濃美術館は、昭和41年(1966年)10月にオープンし今年で46歳となります。また、併設する東山魁夷館は、平成2年4に開館し早22年となります。
実は、信濃美術館については老朽化が激しく吉村県政時代に改築に向けた検討委員会が設置され答申が出されましたが、田中県政となり答申は白紙となり、村井県政時は中期総合計画で検討とされたまま現在に至っています。
しかし、美術館の役割は常設展示や企画展示を行うのみならず、東山魁夷画伯や池田満寿夫先生、そして多くの県内出身画家の作品など2000点を超える貴重な芸術作品(宝)を保存し後生に伝える役割があります。
信濃美術館の屋根は老朽化し雨漏りの原因となっている
また、信濃美術館は、これまで多くの各種県大会での受賞者の展示の場として活用され、県内の芸術家の皆さんにとっては「聖地」的な役割を担ってきましたが、平成18年に指定管理者制度が導入されて以降は、指定された県文化振興事業団はその制度の趣旨から収益をあげるため企画展等に年間計画のほとんどをあてざるを得ず、展示スペースが少なく一般の皆さんが発表会を行うことが出来なくなったとの指摘が強まっています。
調査では、館長さんや副館長さん等にご案内頂きましたが、まず、信濃美術館では、空調設備が老朽化しており来年2月頃に一ヶ月間休館し改修することになっているが、雨漏りがしたり、職員の女性トイレが詰まり使えない状況となっていること。車いすでの来場者が一日平均2~3名来られるが、バリヤフリーでないため苦情が多い。トイレが和室式であり、評判が良くないことなどがわかりました。
信濃美術館はコンクリートの劣化も進んでいます。
また、東山魁夷館では、雨漏りしている状況や収蔵庫の状況について説明を受けました。
東山魁夷館の雨漏りの様子(原因は判明していない)
今、県では25年度以降の県政の目指すべき姿を策定する新たな中期総合計画の策定作業が行われていますが、この信濃美術館や東山魁夷館については、「信州の宝」を維持・存続させることを最優先とするとともに、芸術・文化を担う県民の「聖地」の場として機能を充実するため、具体的な位置付けを行うべきです。
さらに、埋蔵文化財や国宝など貴重な展示は、現状の施設では基準により招致できないことからも、県民により高度な芸術鑑賞の機会を提供するためにも改修は必要だと思います。
今後、この課題については議会の場で取り上げて行きたいと思います。
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