たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

正しさは置いとこっ

2011-06-13 02:43:21 | Weblog
 もしかしたら、どんなに走って逃げたとしても、逃げた先で同じ問題とぶつかるのかもしれない。

 『そんな考え方するなんて、どうやったって、好きになれないでしょ。』
 「あぁ、でも、その言葉は、たぶん、売り言葉に買い言葉で出ちゃっただけで、本心ではないんじゃない?」
 『そうだとしても、そういうスタイルをとってるのは、まぁ、見ててもそうなわけだし、うーん、なんつーか、無理。』
 「無理なら無理で、まぁ、あきらめたらいいわけだし。」
 『普通、無理じゃない??』
 「普通かどうかはわからないけど、たぶん、そういうことを欲してるわけじゃないんだと思う。」

 真実を述べてしまうことは簡単だ。
 正しいこと、ルール、法則、目的のために必要なこと、頭で考えたこと、そういうことは、簡単に喋ることができるし、感情をまったく考慮しなくていいなら、こんなにラクなことはない。

 『正しいことを言っちゃいけないってこと?』
 「いや、そうじゃない。だけど、ものごとにはステップがあるでしょ?K君はいきなり理想や真実を求めすぎるけど、そういうことを欲してるんじゃなくて、まずは受け入れることだと思う。」
 『だって、それじゃあ、変わらないじゃん。』
 「だから、ほら、まさにそれがいきなりなんだって。もっと長い目で見ないと。少なくとも2年くらい。まず受け入れて、そっから徐々に自分が思ってる理想の状態にしていくことを考えないと。っで、そういう、とてつもなく器のデカい人間を欲してるんだと思う。」

 非平衡で非線形なさらさらした柔らかい系であるヒトを扱う時の基本。これは、自然科学の教科書のどこにも書いてないことだ。
 それから本当に2年以上経ってしまっていて、周囲は一変しても、どうしても、まだまだ、そんな理想的な自分にはなれないでいる。もっともっと、スタイルを変えて向上しないといけないのは、俺の方であって、他の誰かではない。

 『どう思ったかな。。』
 「わかんね。っていうか、そのとき思ったことと、後から思ったことと、異なると思うし。」

 あの頃と違って、理屈だけは理解しているから、後からじっくり考えればわかるようにはなった。だけど、じっくり考えなくても、on-timeで、そういう行為がきちんと出来たらイイのに。

 じゃないと、表面的には、自分が嫌いな人たちと同じ。
 でも、俺は、切り捨てたいからじゃなくて、ただ気持ちを読み取られないように、ルールや物理的なことに、身を委ねていることが、彼らとは違う。だからこそ、変わらないといけないし、そうじゃなきゃ、損じゃん。

 せめて、せめて、即物的に、って、自分勝手な感情、つまり理想を、ちゃんと修正していって最適化しないと、楽しくないのは明らかだ。
コメント
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