桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

どんなに法律を作っても

2013-06-27 | Weblog

ストーカー犯罪を防止するためとして、新しい法律が作られた。これでストーカー犯罪が無くなるかといえば、そうは行かないだろう。

法律を使って犯罪を抑止する警察の姿勢が変わらなければ、また同じことが起こるだけだ。

これまでのストーカー犯罪は、被害者が警察に被害を訴えても、手を抜いたり、見逃したり、警察官の怠慢で殺された人が多い。自分たちのミスを隠すために嘘を語ったりした警察署もあったが、この警察がある限り、どんな法律が出来ても、残念ながら犯罪防止の力にはなるまい。

連れ合いに語りかけたらば「日本人は法律があると、それで大丈夫と思うから」と言っていたが、法律が社会の安全を守るのではない。法律を使って治安を守る組織がしっかりしなければ駄目なのだ。

警察、大丈夫かねえ、この組織。アルソックやセコムに治安を任せた方が安全だったりして。


佐野洋先生偲ぶ会

2013-06-26 | Weblog

今日は、午後5時から東京会館で偲ぶ会だった。
五木寛之さん、伊集院静さんなど、高名な方の発起人。こっちは知っているが、相手は知らない人ばかりの集まりで、何だか変な感じだったが、佐野先生のご交友を知る会だった。
1番、ビックリしたのは、元巨人軍投手新浦寿夫さんとの対面だった。
佐野先生の奥さんとは、何度もお会いしているが、ご挨拶に行ったらば再審勝利も含めて喜んで下さり、千葉刑務所から「頑張って」と激励の手紙を書いた新浦さんを、わざわざ連れて来てくださった。
五木寛之3月語っていたが、ぶれない生き方、それこそ佐野先生で、だから俺の闘いにもお力を貸してくださったのだと思った。
佐野先生、有り難うございました!
と、何度も飾られた写真に語って帰って来た。

被告が言うか!

2013-06-26 | Weblog
今日の裁判で、被告の国が「これ以上は証拠は必要ない」と言った。
はあ?だよね。
被告である県・警察と国・検察は、裁きを受ける立場にある。そんな連中が、自分で「証拠が必要・必要でない」と語り得る立場なのだろうか。
納得出来ない。
被告になった立場の連中が証拠を独占し、自分たちが被告になっても証拠を独り占めして出さない。そして、自分たちに罪はない、と主張する。それで許されて来たのが、これまでの国賠裁判だが、俺は納得出来ない。
冤罪を作る犯罪者に証拠を独占させて来た日本の法社会が、大きな間違いだったのだ。
第二回の裁判をして、改めて思った。

雨の中で

2013-06-26 | Weblog
今日の裁判所前宣伝は、あいにくの雨の中になってしまった。
救援会からは、誰も来られないと言っていたが、宣伝カーで来てくれて助かった。約20名の人が、雨の中で宣伝をしてくれた。
有り難い限りだ。

公安

2013-06-26 | Weblog

裁判所前宣伝のため、地下鉄から出ると、そこには新左翼と言われる人たちがビラを配っていた。
中曽根内閣のころのでっち上げ事件だと言うから長い。
こういう人たちがいると、必ずいるのが公安警察で、今も6人ほどが監視し、ときには双眼鏡みたいので覗いている。
この公安ほど、最悪の警察はいないと、俺は思うので、今日も写真を1枚!

第二回

2013-06-26 | Weblog
今日は国賠裁判。これまでの裁判で使われた証拠が提出されたから、これからは検察が隠し続けて来た証拠の提出問題が争点になるだろう。
俺を逮捕したとき、犯人と疑わせる証拠があったかどうか。
「自白」をさせた後、犯人と疑わせる証拠があつたかどうか。
起訴したとき、犯人と証明する証拠があつたかどうか。
裁判を維持する上で、それに相応しい証拠があったかどうか。
無罪方向の証拠があったのに隠した不正行為の存在。それらが国賠裁判では争いの焦点だろうが、これらの争点の中で、検察が隠し続けている証拠は、決定的に重要ではない。
果たして、今日は、どうなれか。楽しみだなぁ。

全柔連

2013-06-26 | Weblog

昨日は、全柔連の評議会とかでニュースが流れていた。

上村会長の評判は地に落ちているが、お山の大将ばかりが集まった柔道組織には、それが判るのか判らないのか、会長は継続となったらしい。いやはや。

でも、柔道界の天皇・加納家と言うのは大変な力を持っているんだね。加納治五郎の孫が「上村で」と言えば、誰も逆らえないのだとか。孫なんか、柔道的には治五郎氏と関係あるまいと思うのは、俺が関係ない立場だからなのかも知れないが、鶴の一声だと言うから凄い。

改革を実現して辞める、と上村さんは言ったが、その本音は「原発事故でも2年。柔道問題など、数か月で忘れるのが社会。秋までと言えば、その辺りにはほとぼりが冷める」という辺りなのだろう。

そうは巧く行くかなあ。


言わずもがなことを

2013-06-25 | Weblog
政治家と嘘つきは、ほぼ同義語だ。もちろん、ここには警察も検察も入り、日本は嘘つきだからけになってしまった感じだが、毎日、新聞を見るたびに、その思いを深くする。
今朝の東京新聞には、先日、赤旗が書いた「オランダ人女性の強制連行記録の存在」に付いて、「否定派の根拠揺らぐ」と、かなり詳しく書かれていた。
この記録の存在を知りながら、安倍政権は「強制連行はない」との主張を変えないと言うから素晴らしい。そんな安倍政権の尻馬に乗り、「強制連行の証拠はない」などと語り、今でも「間違ったことは言ってない」と語る橋下も、世界に誇る素晴らしい存在だ。
この橋下、本当に口が巧くて、俺も布川弁護団に「桜井が冤罪に巻き込まれなかったらば、今はオレオレ詐偽の親玉になっているかも」と言われるが、この橋下サンには敵わない。オレオレ詐偽犯などより、数段に勝る口先人間だろう。
「当時は必要だと言ったが、今は必要と言ってない。思ってもいない」とか言うけど、ならば、なぜ沖縄のアメリカ軍司令官に「風俗を利用して」と言ったんだろね。人殺しの荒んだ軍隊には必要と認識している証拠じゃないか。
橋下サン、弁護士だけど、これが裁判ならば負けだね。
東京新聞には、橋下サンが閣議決定をしていることを根拠に発言してる、と弁解していることも書いているが、世界は証拠を知っているのに、こんな発言を続けることが、どれだけ日本の地位を貶めているか、判らないのだから、もはや政治家として評価はない。ただ素晴らしいと書くしかないよね。でも、何時かは裁かれるよ、安倍政権も橋下も。それが真実の力。

福井の夜

2013-06-24 | Weblog
昨夜は、福井の夜を楽しむつもりでいたが、昨日は日曜日。残念ながら歓楽街も休日だ。
福井女子中学生殺人事件の集会を主催したと会食した後、前川さんのお父さんなどと飲み、結局、8時前にはホテルに帰って寝てしまった。
福井の夜は、たっぷりと睡眠した夜でした。

アホノミックスの勝利か?

2013-06-24 | Weblog
東京都議選挙で自民党が完勝した。全員当然だと言うのから凄い。
これ、アホノミックスの勝利だろうか。
株価が上がり、暮らしが楽になった人たちもいるのだろうが、その人たちの票ではなくて、今の雰囲気、自民党しかないと思う人たちの票での勝利なのだろう。勝たせた責任、自民党と、その補完勢力が、これからどんな政治を行うか、投票した人たちには責任がある。しっかり見て欲しいよね。