桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

集会

2013-06-24 | Weblog
福井文化会館で開かれた集会には、90名が参加。マスコミも6社が来ていたらしくて、名古屋高裁・志田洋裁判長の下した馬鹿げた判決への不信は、決して支援者だけのモノではないと判った。
佐藤弁護士が高裁判決を解説してくれたが、好き勝手な判断ばかりで、とても裁判官の判断とは思えない内容であることが良く判った。
前川さんを犯人に作り上げた、覚醒剤事件で逮捕中の男は、「俺の情報で逮捕されれば、俺の罪は減刑になるから頼む」と、自分の女に留置場から手紙を書いている。事実、この前科男は予想された刑期の半分ほどになっているが、志田洋は「この男は留置場にいて社会の仲間と打ち合わせ出来ないから、前川さんを犯人だと語る証言は信用出来る」と言うのだから呆れるしかない。有罪証言の擦り合わせは、言わされる証人たちがやるのではなくて、どの事件でも警察が行っていることなど、常識じゃないか!そんなことも理解しない裁判官は、裁判官の資格はないだろう。
この「血だらけの前川を見た!犯行告白を聞いた!」と言う証人たちに対する判断だけが狂っているのではなくて、科学的な事実に対する判断が、これまた凄い。被害者に残された創傷、刃物の刺傷の深さ、大きさが犯行現場にある刃物とは違うことから、「犯行を準備した者の犯行、たまたま訪ねて殺したとされる前川さんの犯行ではない」とされた点では、「遺体を検証したときに計測を間違えた可能性がある」と言う。
科学的事実の違いから「無実だ」と主張しても、それを「検証が間違えた可能性があるから違っても構わない」などと言うならば、何を信じて判断出来ると言うのか!改めて志田洋判決の馬鹿さ加減を知らされた。必ず最高裁で勝てるし、勝たなければならないと思わされた集会だった。

福井

2013-06-24 | Weblog

昨日は、福井女子中学生殺人事件の集会だった。
俺も支援のために参加したが、福井駅前は、かなり整備されて様変わりしていた。
前回は、まだ駅前は発掘調査中で、何でも柴田勝家の居城だった北之庄は、この駅辺りにあっての発掘調査だったとか。
福井に着いたのは、午後1時過ぎ。軽く食べたいと駅構内の商店街にある蕎麦屋で「越前おろし蕎麦」を食べたらば、これが美味かった!

感謝と慰労の会

2013-06-23 | Weblog




昨日は、長く救援会都本部に勤務して、多くの冤罪者の支援に力を尽くしてくれた高橋勝子さんの感謝と慰労の会だった。
参加された人は、皆さんが高橋さんを愛し、大事に思っておられる方ばかりだから、会場には温かい人の心が溢れて、実に楽しい集いになった。
これからも長生きして俺の闘いを、今後も見守って欲しいと思いながらの集いだった。

御用学者

2013-06-22 | Weblog
法務省が作る有識者会議に、良く見る名前に井上と言う学者がいる。
可視化問題をやっている審議会にも、この井上がいて、法務省ベッタリの意見を語り、更に井上に同調する連中がいて、可視化を妨害しているらしい。
今朝、法務省が裁判員制度に付いて検討した有識者会議のニュースを見たらば、ここに井上早稲田大学教授として名前があった。
この男が、法制審議会にも顔を出す井上だろうか。
大体、法務省は検察の下部組織だ。そこが裁判員制度の問題を考える中心であっては、冤罪の検証すらも出来ずに、ひたすらに自らの正当性しか語れない検察なのだから、絶対に国民のための裁判員制度には改善されまい。検察にやり良いだけの制度にしかならないのは、誰が考えたって判るだろう。
まず、検察制度を考える委員会を組織して、そこから考える必要があるだろう。御用学者井上のような癌も取り除かなくては、日本の法制度は改正されない。

小さいねえ

2013-06-21 | Weblog

安倍ちゃんが、、元外務省官僚の田中氏の「安倍批判」に対して、ネット上で反論したことから、社会を騒がせている。

一国の首相がネットで自らの正しさを語る、それはそれで言論社会として良いのかも知れないが、むきになって相手の非を論うことが、本当に一国の首相たる立場のすることだろうか。

一度、首相職を失敗して、二度目の今度は、マスコミ対策はじめ、なかなか考えているが、やはり野に置け蓮華草。安倍ちゃんは安倍ちゃんだねえ。器が小さすぎる。

アベノミックスの安倍政権も、必ず後世が裁く。国民を豊かにするという、政治の存在意義を第一とした政策を実行することに自信があれば、小さな批判など気にもならないだろうが、自らの行いに自信がないから田中氏の批判に吠え返すのだとしか、俺には思えない。「マスコミ対策、批判対策」しか、安倍氏は自分の失敗から学ばなかったのかも知れないね。

 

 


つい言いたくなるよなあ

2013-06-21 | Weblog

高市早苗が発言を全面撤回したのは良いが、その高市が薄ら笑いで「原発稼働宣言」の入った自民党の政策を発表した。

結局、自民党は原発事故に付いて、何も考えてないと言うことなのだろう。

間もなく東海・南海を中心に大地震が発生すると言われている。確実に来るだろうが、そのとき、福島と同じことが東海地区や四国地区にある原発に起こるのだ。

福島原発を見れば判るように、原発は稼働していなくても燃料棒を水で冷やせなくなれば暴走する。東南海地震で起こる津波対策は出来ているの?

今が良ければいい?明日のことは、どうでもいいの?

これで政治かねえ。これが政治かねえ。

 

 


また1つ

2013-06-21 | Weblog
先般の全国矯正展で刑務所製品の本棚を買った。
やっと届いて、今まで積み重ねて置くだけだった本を収納して、部屋もスッキリした。
連れ合いは、実際の値段よりも倍以上と思ったらしいが、部屋に入れて見ると大きくて重厚感がある。
また1つ刑務所製品が増えた。

弁護団会議

2013-06-20 | Weblog
今日は弁護団会議。 午前中なので、昨夜は北松戸に泊まって参加した。
事務所に来たらば、検察から提出された証拠が机に乗っていた。
総てが、これまでの裁判で提出された物だが、割りと素直に多くが出された感じだ。予想したような黒塗りはなかったが、裁判官の下の名前だけが消してあったり、変な拘りが見られた。逮捕からの取り調べ、起訴、公判と至る経過で、警察と検察が犯した違法行為を明らかにするには、今も検察が隠し続けている捜査過程などを示す調書が必要だから、これからは、それらの開示をめぐる攻防になるのだろう。
警察と検察が犯した違法行為を弁護側が証明せよ、というのが国賠裁判だが、違法行為を証明する証拠は検察が握っているというのが日本のシステムだ。どこから考えたっておかしい。
俺は、このシステムを改革することも求めるつもりだ。

撤回だって

2013-06-19 | Weblog
高市右翼、自分の発言を、総て撤回、詫びた。
いゃあ、軽い。
日本の右翼は、安倍ちゃんがリードしてるけど、信念なく言いたいことを言ってる、としか、俺には思えない。
強きに寄り添い、自らも強い者と錯覚し、弱い者を虐げるのが右翼。
多分、右翼こそ正義!と錯乱する人が多いのだろうが、最悪。
最悪だよ、右翼自民党しか選択肢がない日本。

見ものが、もう一つ

2013-06-19 | Weblog

今朝の「赤旗」紙に、慰安婦問題で「政府資料に強制の証拠があった」と出ていた。

何でも、共産党の赤嶺議員の質問主意書に対して「強制連行を示す資料がある」と安倍政権が認めたらしい。

馬鹿だよね、橋下。銭金ばかりで弁護士稼業をしているから、人権や真実を見抜く目など、どこにもないのだろうが、「バタビア臨時軍法会議の記録」と言う文章があって、その文章には「抑留所に収容していたオランダ人女性を慰安所に連行して売春を強要した」事実が記録されているとか。

こんな記録の存在を安倍内閣が認める回答をしたというのだから、どうするんだろうね、橋下クン。

橋下と言う人物は、口先が達者。きっと言うかも、「バタビアの記録はオランダ人女性のことだ。朝鮮半島の女性ではない。私は、朝鮮半島での強制連行を言っている。オランダ人女性に記録があったならば、なぜ朝鮮人女性には記録が存在しない。そこがおかしい。私は正しい」なんて。

冤罪を語り続けることは、そう容易ではない。それと同じに「慰安婦にされた。強制連行された」と、自らの苦痛を訴え続けることも、簡単には出来ないだろう。人権には疎くて冤罪の弁護などしたことのない橋下弁護士には、冤罪を訴え続ける者の心境など、考えも及ばないのだろうが、長く自らの苦悩を耐えて訴え続ける、そのことだけで俺は強制連行された人々の苦痛を理解するし、その訴えに嘘などあろうはずはないと確信できる。

判るまいねええ、かの有名な飛田新地組合の元顧問弁護士君には。