桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

弁護団会議

2013-06-20 | Weblog
今日は弁護団会議。 午前中なので、昨夜は北松戸に泊まって参加した。
事務所に来たらば、検察から提出された証拠が机に乗っていた。
総てが、これまでの裁判で提出された物だが、割りと素直に多くが出された感じだ。予想したような黒塗りはなかったが、裁判官の下の名前だけが消してあったり、変な拘りが見られた。逮捕からの取り調べ、起訴、公判と至る経過で、警察と検察が犯した違法行為を明らかにするには、今も検察が隠し続けている捜査過程などを示す調書が必要だから、これからは、それらの開示をめぐる攻防になるのだろう。
警察と検察が犯した違法行為を弁護側が証明せよ、というのが国賠裁判だが、違法行為を証明する証拠は検察が握っているというのが日本のシステムだ。どこから考えたっておかしい。
俺は、このシステムを改革することも求めるつもりだ。