桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

なくせ冤罪!市民評議会

2013-06-08 | Weblog

今日は、冤罪をなくすための市民評議会の発足。
渋谷勤労福祉会館で、午後2時から開かれた。
大阪大学法学部の水谷先生の講演に始まり、そこに江川紹子さんとゴビンダ支援の客野さんが入ったパネルディスカッションが1部。2部は、俺たちの挨拶や市民評議会の設立総会だった。
120名を超える人が会場一杯に集まり、座れない人が30名くらいいたろうか。
俺が社会に帰った17年前は、冤罪の文字さえ読める人が少なかった。でも、今では中学生もが冤罪を学習する時代なのだ。次に15年が過ぎたらば、可視化は当たり前、証拠開示も当然、取り調べに弁護士立ち会いも常識、そして誤った捜査を行った当事者の責任を問う時代になっていると、俺は確信出来る。
そのために全力を尽くそうと、闘う同士である組織を得て、ますます元気になった集会だった。

もっと言って!

2013-06-08 | Weblog
古屋国家公安委員長の発言に予想通りの新聞記事が掲載された。
その通り、良く言った!
公安委員長たる者が何たる発言!
日本人は順法精神に富んでいる。自律して社会的な約束事を守るという意味では、西欧諸国が勝るかも知れないが、定められた法律を守るという意味では日本人は最高だ。ある意味、悪法であっても、それに従ってしまうところがあって、もし日本にヒットラーが産まれたならば、とてもドイツのようにならなかっただろう。ヒットラーの残党が我が物顔で生きていたに違いない。
法律は守れ!
そんな順法精神者は、公安委員長たる者が!と怒るが、古屋さんは、何も法律を破れとは言っていない。
警察の交通取り締まりが、取り締まりのための取り締まりになっていないか、と、具体的な例を示して注文を付けたのだ。
国家公安委員長職は、今まで警察にクレームを付けたことがない。誰が考えたって、物陰に隠れて違反者を捕まえるなんてことは、取り締まりのための取り締まりだ。そんなことが多すぎる。
古屋さん、もっと言ってくれ!取り締まりのための取り締まり、警察のための捜査が多すぎると!

アホノミックス

2013-06-08 | Weblog
赤旗日曜版を読んだらば、浜さんと言う学者が、アベノミックスではなくてアホノミックスだ、と言ってる。いゃあ、巧い表現!
俺みたいな経済オンチでも、株価を上げて円を安くするだけで景気が良くなるなんて、絶対にないだろうと判る。
それを持ち上げるマスコミは、自分たちが、そのアベノミックスで儲けのおこぼれに与るからだろうが、しかしアホノミックスとは良く言った。
三本の矢で日本を変える!安倍さんが宣言した三本目の経済政策を発表したが、なんちゃない。単なる努力目標みたいで、殆ど具体策がない。
国民所得を150万円を増やす!とか言ったが、良く聞けば、個人所得ではない。この1年でも大企業は10兆円もの利益を内部留保として増やしたらしいよね。それなのに法人税減税を、とか言ってるアベノミックス三本目の矢が、どう考えたって国民、個人の利益に繋がるとは思えない。
浜さんの言うアホノミックスは、まだ赤旗にしか書かれないが、円高、株安に転じ始めた状況を考えると、もうすぐ週刊誌の見出しになりそうだね。