職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

ほんとうにあたたかいひとだ

2007年11月20日 | ヤスさん日記
新潟はくるくると変わる天気
晴れてると思えば
集中豪雨のような時間も
この天気を名付けて「やすたか天気」
としておきましょう。
めまぐるしくて様々で
行ったり来たりで
迷っている訳ではないけど
足が重たいような
大風が吹いているような。

ナガさん
久しぶりに柏崎に行ってきましたよ。
柏崎。
12月に開催するお祭りイベントの
打ち合わせなどで。
あの時の風景が
色を変えていると
こうあそこでは無かったような
そんな気持ちになります。
あの時、あの場所は
本当にあそこだったのか。
熱に浮かされたように動き回っていた頃の
渋滞やその空気や音や
そんなものが色を変え
また新しい日々を創りだしている。

そんななかのまた新しい出会いは
突然の訪問もあたたかく迎えてくれます。
初めて会った?のか
以前会ったことが会った?のか
まあそんなことはきっと、いいことで。
感慨深い土地でご馳走になった
久しぶりの食事は
再びこの土地を全てを体内に取り込んだようで
このタイミングが必要だったのだな
と思う職人なのでした。

この雨と風
それが吹きすさんだ後には
また新しいナニカが
芽吹いてくれることを祈って。
外気と隔てるガラスに描いた
たわいもないものも
いつか命が与えられればなー
と思うのでした。
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調律

2007年11月19日 | ヤスさん日記
久しぶりの雪に
心躍る今日この頃
寒さに震える日もあるでしょう
でも、この雪の結晶を感じるたり
白のあたたかさに触れたり
薪ストーブの音を感じたり
熱燗でココロの芯まで温めたり
澄んだ空気に響く音を聞いたりと
今、ここで味わえることを
味わい尽したいと。

ココロの調律
は、ときどき
良いタイミングで
きっと
できるのだなと。
きっと良いタイミングで。

全くの畑の違う話を
聞きながら
今まで見て来た世界を
また新しく見ることが出来る
異なった角度から見るものは
新しい表情を見せてくれ
それは日常の中に
沢山あるのだなと。

日常の瑣事
そこにあたらな光
そして陰影

起伏の中に見るもの
モノトーンな中に見る彩りというか
光を見ていたら
何も見えなくなってしまい
その陰の中に見る様々
そこはかとなく切なくそして美しい
そんなことを感じる季節なのかも知れません。

肌にあたると消えてしまう
雪の結晶も
その消え去る際の輝きが
沁み入るようで。

ナガさん
今度は熱燗に大根を美味しく煮付けてみましょうか。
地味ですがきっと鮮やかな味を見せてくれると思います。
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音の無い透明な爆発

2007年11月18日 | ヤスさん日記
ナガさん、大壁画の進行状況はいかがでしょうか?
岡本太郎の明日への神話のような
どでかくて透明な爆発したような
そんなものもいいなー
と思う今日この頃です。

語り合いの中での
新しい自分の発見
それはコトバのチカラ
こんなことを思っていると
知った時の自分が切なく愛おし
また輝き。
とか、
そんなんじゃないと思いながら
話し続けている時の
滑稽さ、
ちょっと立ち止まって
考えてみれば良いのに
とか。

最近口をついて出ることが
自分がどんな方向に向いているのかの
試しごとだとの認識で
そんな機会をもっと作ろうと。
バーンとした時の
その透き通った音の無い爆発
そんなのがやはりいい。

そしてそれについて
考える切っ掛けをくれる
大切な人たち
が、ありがたいことです。
明後日の方向から
今へ連れ返してくれる人
何気ないことを
大切なことへ変換してくれる人
全てが弁証法的に
新しい次元に導いてくれます。

地獄への道は
善意で舗装されているらしいですが
本物の道は茨の道
光を伴った足で進むには
自分も信じてあげなければ
であります。

さて、冬の匂いが広がり
この引き締まった空気が
明日への希望を
持ち運んでくる訳ですよ
それをいっぱいに吸い込んで
ゆっくりと眠りたいな
と思う職人なのでした。
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なんとわなしに

2007年11月17日 | ヤスさん日記
大きな流れの中で争わず
ただ、道を譲りペースを惑わされず
最後までやり抜くチカラを保持している。
「己立たんと欲して人を立て
 己達せんと欲して人を達す」
最奥にたどり着いたと思ったら
またその奥にも奥がある。

空っぽの中には
沢山のものが入る
どんなものでも
スポンジのように吸い込んで
そこに居心地の良い
必要なものだけ残ってゆく。

自分の渡したモノが
巡り巡って
また戻ってくる
それは磨かれてきっと
輝きを増しているでしょう。

闇が早い今日この頃
脱兎のごとく駆け抜けてみると
冷たい風を受けて
カラダがさらに高揚し
月の微かな明かりが
大きく包み守ってくれるようです。
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chenge the world

2007年11月16日 | ヤスさん日記
歌姫。
この頃テレビから遠ざかりながらも
不意に出会ったいいドラマなのです。
ナガさん、以後お見知りおきを
きっと、この季節にはぴったりの
男切ないドラマなのですよ。

最近のお気に入りは
you
そのなかに含まれる
個体と多体との曖昧さが
とてもお気に入りなのです。
If you want
あなたが望むなら
あなた達が望むなら
その多義的な音の中に含まれる響きが
日本人のコトバの大切さの中にも
響くような気がして。

あなたに語りかけ
あなた達に語りかけ
それが押し付けてないような
枝葉があるからこそ
考えることが出来るような気がします。

痛いコトバではなく
反対の言葉でもなく
柔らかく
ふと見回してみたくなるようなコトバ
そんなコトバを英単語に見付ける
今日この頃。
もっと沢山の世界を知るには
またひとつの楽しさを内包した努力が
必要になってくるのだなと。

I could change the world,
I would be the sunlight in your universe.
You would think my love was really something good,
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.
Baby if I could change the world.

こちらはみぞれが降ったという話も
新潟の冬は足が早く
今度はゆっくりと温泉でも行きたいなー
と思う職人なのでした。
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雨の季節

2007年11月15日 | ヤスさん日記
新潟の山々も色づき始め
様々の色を見せてくれる木々
人間では表出できないであろうこ色も
人間にしか表出できない色も
それぞれがそれぞれに
輝いているのだな
と思う今日この頃。
ナガさん東京も寒いことでしょう。

主人公であること
それぞれのココロの中に在る種
修羅の目
菩薩の声
そんな悲喜交々。
自分の中で交響している
相対するものの
振り幅が大きくなるとき。

雨の季節
たまに見せる晴れ間。
また慈雨であったり
全てを流してしまったり。
修羅の交響曲
その響きの中に見る
人間の美しさや悲しさが
この季節には一層深く見せてくれるような。
水蒸気の固まりに
天高く輝く玉に
蔓を絡ませようと手を伸ばす景色が
この季節にはよく似合っているような。

やりたいコトが沢山であることも
このひと時をただ一途に大切にすることも
みんなの笑顔に包まれることも
金槌が見せる跡も
ノートに走らせるpenも
美味しく入れようと思うcoffeeも
全てが矛盾を孕みながらしっかりとひとつに帰る
時があるのだなと
思わせてくれる雨の音です。

It's raining.
Rain carries something.
Maybe it ask,where is Heaven.

身体の芯まで冷える雨
あたたかい野菜と暖かい布団
が恋しくなりますね。
あたたかいお酒は
ココロもあたたまる良薬なのだな
と思う職人なのでした。
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地球交響曲

2007年11月14日 | ヤスさん日記
新しい始まりは
そのビジョンをはっきりと見ること
また見せてくれる人がいることで
スタート同時に突っ走れるもので
その年月がどれくらいなのか
その場面がまざまざと視界を覆い
すでに完成されているかのようです。

できるのかなんて
もしかしたら迷ってた?
時もあるのかもしれませんが
自分で決めることが出来れば
あとは道が真っ直ぐと続くものです。
背中をおされたとき
スーッとした空気が心地よく
色で例えるならやはりblue
だったのです。

海の青さ
空の青さ
全てが渾然一体となった
青が地球の青さ。
そんなことを感じられることを
みんなと共有できる時間があることを
祈りつつ。

始まりの始まりは
終わりの始まり
あとは肉付けをどうするかで
そこに集まってくれる人達の笑顔の数が
増えてくれるのでしょう。
今年もまだ1ヶ月と半分
まだまだやりたいことが
たくさんでてくるなー
と思う夕暮れなのでした。
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和歌をなげられたら

2007年11月13日 | ヤスさん日記
全部が欲しくなる時は
それは自分の範疇を越えようという瞬間
それがあっているのか
間違っているのか
そんなことは後々のことで
先ずはその先を観てみたいという
衝動が
自分の中に在ると言うことを
受け入れてみなくては。

突き抜けたい衝動や
変身願望や
今ここを大切にすることや
未来を想像してみることや

ありふれたことの中に在るパワーを
自分の輪の中に取り込んでみると
また新しいチカラがわき上がってくる。
本物を求めていると
あまりにも儚いものが多くて
でもそれが軸の反対で大切な働きをしてくれていて
その矛盾のキラキラが美しいのだなと。

最近思うことは
日本語の深さ
日本人自身が深く感じ取ってくれれば
「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の」
なんて上の句を投げかけられたら
その深さを感じ取れるようでありたいなー
と思う今日この頃。
日本語から外国語への変換を
なんとかあしとげたいな
と思う職人なのでした。
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孝を問う

2007年11月12日 | ヤスさん日記
今日の早朝からの霰や
めまぐるしい天気の中
一歩一歩
冬に向かい始めているな
と感じる新潟です。

人間とはどこに存在しているのか?
人間が人間であると言うことは
人間以外のところとの対比に於いて
人間であるということなので
人間同士の中には人間は出てこないような。

平等の名の下に行われる不自由さが
本当のことをどこかに置き忘れて来ている
のかもしれませんね。
老若男女
その時その時で決まっていて位置
どちらが上ということも無く
どちらが下ということも無く
ただ、そこには厳然とした
それぞれの理由があるのだなと。
親が親であり
子が子であり
兄や妹、親戚や友人。
全ての縁の中で生きる
それぞれの立場を敬わって
ゆけたら笑顔の世界が
現れるような気が。

「子游、孝を問う。子曰わく、今の孝は是れ能く養うを謂う。
 犬馬に至るまで皆能く養う有り、敬せずんば何を以て別たんや。」

親の背中を見る毎日は
甘えも出てくるもので
日々の修練と顔色を整えて
一歩一歩を大切にしなければだな
と思う日暮れ前です。
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もの侘びし

2007年11月11日 | ヤスさん日記
そこに内包する矛盾律
それが本当に向かっている
道標になるのかもしれないな
と思う今日この頃。
ナガさん東京はいかがですか?

「君がため 惜しからざりし 命さへ
 長くもがなと 思ひけるかな」
その方向に進み続けるうちに
迎える他のベクトルが
いつの間にか自分のベクトルを
追いかけて来て
それがぐるぐるとまわり
どこまでも昇華するように。

陰陽太極図。
本当のことの中には相対するものが
含まれているもので。
そのことを受け入れながら
進んでいくのだなと。

冬に向かっている空
星の瞬きが
いつのころからこちらに向かって
語りかけているのか
その年月が美しさの源かもしれませんね。
絶えることない光の束は
そのまま体温と一緒に空へと舞い上げてくれる
そんな美し夜なのでした。
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