職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

一所懸命の効用

2021年11月30日 | ヤスさん日記
今年は
職人としての製作仕事を
いっぱいさせてもらいました。
なので
この1ヶ月はそれ以外の鎚起銅器で
世の役に立てればと思いながら
予定を入れていたのです。

その締め括りは
毎年恒例
と言ってもらえるようになった
新潟市上山小学校での授業2コマ。
6年ほど前から
お声がけいただくようになって。
感染症の影響もありつつも
音楽室から体育館へ移ったり
全クラス1コマから
2組に分けて2コマへと変化したり。

そんな変化を続けながらも
お声がけいただいていることが
とても嬉しいものです・

そして
子供たちの大切な授業時間を使わせてもらうだけに
無事に終えられたことで
ほっ
と大きく息をつく。
今回も
銅を叩く体験を通じて
生徒も先生も楽しんでくれたようで
ほっ
と。

その手触りと音と
共に
お伝えしたことが
何か少しでも身体と記憶に残ってもらえれば
と願いつつ。

自分の半生を振り返ってみても
目の前のことに一所懸命に向き合っていただけ
のようにも思います。
その一所懸命の流れの中で
気づいたらここにいたような。
無責任のように聞こえるかもしれませんが
きっと
どんな状況でも
目の前のことを一所懸命に続けたら
どんな世界に繋がっているとも思うのです。

何か特別な想いがなくても
一所懸命は今に繋がる。
誰にしも
特別がなくても
私のような平凡な人間でも
一所懸命があれば
今に繋がるなと。

そんなことを思いながら
明日からも
いつもの通り
ひと鎚ひと鎚精進します。
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虹の天使

2021年11月29日 | ヤスさん日記
2006年に
豪快な号外を配っていた
各地のリーダー達が
また柏崎の地に集う。

昨日の日曜日は
とっても
感慨深い銅鍋づくり体験でした。
子供たちのはしゃぐ声と共に
親戚の集いのような空間で。

リーダー達と知り合った頃は
まだまだ付き合いたてくらいのみんなが
結婚して
子供を授かって
大きくなって。
15年とゆう歳月で
変わった環境
変わらない心持ち。
その中で育まれて来た経験が
雰囲気として触れられて。

昨日は
雨が降ったり
晴れたり
天気雨だったり。
ずっと
虹が出ていて。
虹に包まれているみんなを見ていたら。
15年前に
虹の天使って呼ばれてたことを
思い出しました。

虹の天使は
ネイティブアメリカンの
虹の戦士に由来していて
危機的な状況には
虹の戦士が現れて
問題の解決に向けて動き出すと。
そんな願いを
2006年に集ったみんなの行動で
形にしていました。

それが
どんな影響を与えたのかは
大きくは分かりませんが
信頼する仲間達が
ここに居るとゆうことが
間違いなく大切なことで。

15年
って
私も歳をとるものです。
そして
子供達も大きくなるものです。
この子らに
どんな地球環境を残せるのか。
私も
歩み続けます。
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柏崎の冷たい雨

2021年11月28日 | ヤスさん日記
15年前を思い起こしつつ
久しぶりの柏崎。
昨日は
新潟県独自の
福島県での原発事故を検証する委員会の
報告と意見交換会
だったのです。
それを
現地で参加する予定
だったのですが
事前予約を忘れていて。
ネット配信にて
その模様を見ていました。

それは
行政的な
いつもの
行政的な報告会で。
地方自治ではない
進まない
理解されない
とゆうことを感じる時間。

そして
人間が何故社会を形成するのか
とゆうことを改めて
考えざるをえません。

それらを見終えて
コーヒーと共に
2014年に出版された
東浩紀さんの「弱いつながり」を読みながら。

人は
本来は孤独な存在であるのに
憐れみの感情を持つことで
社会を形成してしまう。
とゆう東さんの
ジャン=ジャック・ルソー解釈に
独り好きの寂しがりやは
痛いほど理解できるのです。

社会を形成してしまう。
形成せざるを得ない。
そして
その上に欲望が乗ってゆく
私たちの世界。

昨日の柏崎は
さめざめとした雨が降っていましたよ。
今日は一転青空も見えます。

人間が理性のみの存在だといたら
人類は既に滅んでいる。
動物的な感情を持つことで
保たれている存在。
とゆう問いかけに
今日もまた歩いてゆけそうです。
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私の市民活動

2021年11月27日 | ヤスさん日記
関西メンバーが
梅田の真ん中で企画してくれた
風フェス西日本交流会を振りえり。
時々
ながさんにも話していましたが
市民活動の原点や
自分がなんで市民活動を続けているのか
を考える機会にもなりました。

それは
2007年中越沖地震の際。
カセットコンロとガスボンベと粉ミルクを配る
とゆう活動を自主的に立ち上げた時に
全国の仲間から多くの協力を得させてもらった。
そんな原体験からなのだろうと自分は感じています。

その前段として
あの懐かしき「豪快な号外」とゆう
気候変動を考える全国的なアクションがあって
全国の仲間と知り合いになっていたことが
大きかくあったんだだな
と。

そして
そのカセットコンロプロジェクトも
ネット社会で炎上して
大批判を受けるとゆう貴重な経験もし。
私が市民活動を続ける上で
貴重な1ページでありました。

ただ
思考と行動のバランスも必要で
その辺りを職人の私が補ってくれていると
この旅でも思ったり。

自立
自律
と自分自身と向き合うことが
テーマにならざるを得ない私の市民活動。
柏崎での原初体験が大きいと感じる本日。
新潟県の大きなテーマでもある
原発事故に関する3つの検証の説明及び意見交換会が
開催されるのです。

そして
今夜は
その原点を一緒にした
柏崎との会合。
明日は
柏崎での銅鍋づくり体験へと
続きます。

原点を振り返り
自分を振り返り。
明日へと続く道。
午前中は
また湯沸の製作で
コツコツと。
この工房があるお陰で
市民活動も続けられると感じます。
どちらも
一足飛びではない。

さて
今日も新潟らしい冬の荒れ模様
風の音を聞きながら
職人を始めます。
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銅鍋づくり体験の振り返り

2021年11月26日 | ヤスさん日記
少し長めに寝るか
と思いながらも
いつもの布団で
いつものように目が覚める。
ほっと一息のコーヒーを
丁寧に淹れるだけでも
幸せ時間と言えるな
と思う金曜日を過ごしています。

この2週間を振り返り
改めて銅鍋づくり体験について
まとめてみると。

「想像力を育んでもらえたら。」
「自分で答えを見つけてもらえたら。」
「自分でつくりあげた道具への感情を知ってもらえたら。」
と大きく3つを挙げられます。

これは環境を考えることにも繋がる
想像力の育み。
目の前のいろんなものひとつひとつに
出来るまでの過程があって
使ってゆく中でどうなってゆくのか。
それは
道具でも食べ物でも水でも。
1枚の板から銅鍋をつくりあげる過程を
ご自身の手で体感してもらうことで
その流れの中に居ることを感じてもらえればな
と。
金属とゆう硬いものを
自分でつくってみるとゆうブレイクスルーの力を借りて。

そして
もうひとつは
銅鍋づくり体験に参加してもらって
きっと驚くであろうことが
最初につくり方の説明をさせてもらうだけで
製作過程においてほぼ手を出さないとゆうこと。
私が手を出した方が私自身も楽なのですが
みなさんの体験中は
じっと願いながら待つことと
技術を言葉にして
どう叩けばどうなるのかを伝えるのが仕事・
私が手を出せば製作もどんどんと進み
私自身も楽なのでしょうが
最後の落とし所は
みなさんに見つけてもらうことが最良なはず。
どこかに必ず答えがあるとゆう教育が
日本では普通にありますが
そこから脱却でもあります。

そこに繋がることなのですが
銅鍋づくり体験は
その日1日で鍋ができあがり。
「銅鍋と一緒に寝たい!」と言ってもらえる方もおられるように
自分の手で生み出した道具になんらかの感情を抱かれる。
その道具を使って誰かに料理を振る舞おう
なんて思ってもらえたら
伝えているものとして嬉しく思いますし
またこんな形の銅鍋をつくってみよう
なんて想像をしてもらえたら
それもまた最良の喜びです。

言葉にできるこの3つを
お伝えすることが
今の私の使命なのだろうと。
その使命のために
協力してくださる主催者のみなさんには
感謝の念しかありません。
企画から告知
準備から片付けまで。
ご自身が感じられた喜びを
周りの人に伝えてくれる。
それに応えて
私も更に進化したいものです。

改めて
改めて
進化してゆく銅鍋づくり体験になれるように。
今日からまた
誰とも喋らない
工房での製作の中で
考え続けます。

ながさん
12月も目の前ですね。
会合の日にち
決めますか。
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優しさに包まれて

2021年11月25日 | ヤスさん日記
2週間の旅の締めくくりは
風フェスで知り合って
いつも応援してくれるお肉屋さんの店舗で。
クチコミで
いつも伝えてくれる
ってことを感じるんです。

そんな風に伝えてくれる
ってことを
参加者さんの姿勢から
ひしひしと感じるのです。

参加者さんが作ってきてくれたケーキを
私はいつも食べているからと
主催者さんが譲ってくれて
2つもケーキを食べさせてくれるわけです。
何をもらっているかって
優しさですよね。
スイーツ男子と普段から理解してくれている
って。

理解してもらえている
って実感が
随所に感じられる1日を過ごし。
そんな優しさに包まれて
今回の銅鍋づくり体験ツアーも
無事に終わりました。
今年は
工房に籠って
製作する日々が続きましたが
この11月のツアーで
やっぱり
この銅鍋づくり体験の魅力と可能性を
改めて感じる時間でした。

ヘロヘロにはなりましたが
いい時間です。
新潟につけば雷雨。
片付けは明日にして
早めに休むとしますか。
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場の持つ力

2021年11月24日 | ヤスさん日記
今回の
運転しながら
市民活動を考える旅。
優さんに続いては
風フェス関西メンバーとの会合。
いつもあったかく
ざっくばらんな仲間たち。
この関西の空気が
今の私に必要だとゆうことは
以前から
ながさんにもお伝えしていますが
昨日
12名の仲間と集ってわかったのが
風フェスが立ち上がる時の空気感と
似ているものが今まさに
醸成されているとゆうこと。

それは
私が経験した
10年前からの数年間。
無我夢中で
風フェスを確固たるもの
とするために
人に会いにゆき
交流会を頻繁に開き
場づくりをしたいたことを
思い出したのです。

安定した場があることで
人は集い
学び
観えてくるものがある。

と共に
篩にかけられるように
残るものは残るし
去るものは去る。

10年保養とゆう場を
つくり続けてきたことで
確かにわかったことがあるのです。
どれだけ多くの人が関わっても
どれだけ有意義と思えることがあっても
基本は
私たち自身が
ただただ歩を進めること。
そこに駆けるように近寄ってきてくれて
駆けるように離れている人もいれば
遠くで見ているようで
何か困ったことがあれば手を差し伸べてくれる人もいる。

それらは
渾然一体となっていて
若い時には観えなかったものが
今は経験を積んで
少しは観えるようになった
のだろうと思います。

と思いますが
それも今の私の分際でのこと。
先ずはセシウムの1回目の半減期を迎える30年間は
続けるこの活動の中で
あと20年。
まだまだ分際を超えて
成長させてもらう機会もあるでしょう。

人として
その場に居られるって
稀有なこと。
この場に居られることを感謝しながら
進化してゆく保養の活動を
続けてゆきます。

今日は
銅鍋づくり体験も最終回。
風フェス関西メンバーのお店で
締めくくります。
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透度が高くなった葉っぱ

2021年11月23日 | ヤスさん日記
丹波篠山。
初めての土地へ伺えるのも
銅鍋づくり体験の嬉しさのひとつ。
今回の
西日本ツアーは
紅葉が深く感じられる流れとなっています。
福岡の大濠公園の紅葉も
そして
丹波篠山の山々
そこから
箕面へ抜ける国道は
朝陽のキラキラとした光が
色付いた葉っぱに
透明さを与え
なんとも言えない美しさが
車の窓から広がっていました。

このまま
この美しさの中に
溶け込めたら幸せだろう
なんて思いながら運転していると
危ない危ない。

特に
ずっとそれを望んでいるわけではなくとも
ふとした時に
それは訪れるかもしれませんね。

いや
そんなことはないとも思いつつ。
でも
それが訪れる時には
こんな美しさに包まれながら
迎えたいと思う職人なのでした。

旅も後2日
です。
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優さんに逢いたい

2021年11月22日 | ヤスさん日記
岡山県和気町に行ったら
やっぱり優さんに逢いたい
と思うのですが
ながさんは
田中優さんに直接会ったこと
あったんでしたっけ。
2006年から始まった
私の市民活動の基礎づくりの糧を与えてくれた人。
今回の
市民活動を考える旅にはぴったり。

その当時
江戸川区の公務員をしながら
講演活動を展開していた優さん。
どうしたら
こんなに理論整然と話せるのだろうと
「タナカユウノツクリカタ」と
優さんが喋っていることではなくて
優さんがどんな思考経路を辿っているのか
とゆうような企画もさせてもらったこともありました。
魚を提供してもらうのではなく
魚の釣り方を教えてもらうような。


そんな魚の釣り方の共有が
必要なのだと
重々に感じていると
感じました。

それは
何故やらないんだろう
何故できないんだろう
とゆうことではなく
先輩から受け継いできたことを
次の世代にも渡せる自分で在る
とゆうこと。

ここら辺は
職人にも共通するところではありますが。

優さんは
ご自身のオフグリッド住宅もそうなのですが
何よりも
自身で実践して形にしているところが
尊敬やまないところです。
やってみて
改善点を見つけて進化させ。

でも
やっぱり
優さんも相当なマグマが沸々していて
情の人なんですよね。
小さきものに優しい人なのです。

「ヒゲさんさー。」
って
この15年間
私の活動を見守ってくれながら
職人としても立てたことを
とっても喜んでくれた優さん。
もう少し落ち着いたら
ゆっくりと二人旅に行ってみたい
とゆう目標がひとつできました。

私もまだまだこれから。
市民活動を始めて15年
先達のみなさんから
たくさん受け取らせてもらったことを
私なりの形に
してゆきます。
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強化する旅

2021年11月21日 | ヤスさん日記
くるみ餅
蒸し蕎麦
食堂のお弁当。
前日の
立ち呑みも良かったし
お刺身も美味しかったのですし
堺に来たら
ここに寄りたい
と思う場所がだんだんと増えてゆきます。

これは
人間の脳の中で
ニューロン同士を繋ぐシナプスが強化される
ようなものなのだと思うのです。
私が
その土地に足を運ぶことで
出来上がってゆくネットワークは。

強化されることによって
私の好みを好んでくれる人が
その土地土地を訪れたら
きっとここは気に入ってくれるだろう
と思える場所たちを
更に発見したい
と思う欲もでてきますね。

そんなぶらりしながら
強化する1日を
堺市で過ごしました。

自由都市と言われ
堺商人の気風が
今でも残る堺は
海も近く風が心地よかったです。
おっさん一人
自転車を漕ぎながら。

こんなところを
ながさんとも
旅してみたいものですね。
私のお気に入りの場所を
ながさんなりに切り取ってもらう。
やっぱり
それは晩年と言われる時
なのかもしれませんが
その時の楽しみを強化しておきますね。
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