職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

この季節らしい工房の時間

2022年11月30日 | ヤスさん日記
昨日から
湯沸かしの製作を始めまして。
ここ数ヶ月は
お盆など
加工量の多くないものの製作で
日々を繋いでいましたが
久しぶりに
一枚の板から
徐々に形をつくってゆく
鎚起銅器らしい時間です。

ストーブのあたたかさと
洗濯物の湿気と
バーナーの色と
畳の香りと
この季節特有の雰囲気が
この時間にはあります。

腰を落ち着けて
日々のことを。
足跡ではない世界を
目の前に感じながら。

そして
今日もまた
昨日の自分から引き続く。

冬至まで
1ヶ月を切りましたね。
この時間も
まだ暗いんだな
と実感する朝。

さあ
今日も私は私を始めます。
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濃いメンバーの集まる場所

2022年11月29日 | ヤスさん日記
言論の世界に触れる機会は
つばめの学校メンバーとの出会い
があったからこそ。
昨日も
我が家に集い
シラスとゆう
動画配信サイトの動画を
つばめの学校メンバーを中心に
観る機会がありました。

言論の世界が
著しく低迷している
とゆうことは
よく言われることですが
その世界に少しでも触れたい
とゆう欲望がどこからくるのか。

特に
仕事に関係あるでもなし
生活に関係あるでもなし。
と思ってしまえば
それはそれまでのことで。

でも
それがなければ
世の中が面白くない。
だけではなく
前進しない
のだろうなと。

世の中の空気が
少しでも変わるように
ここ
燕の工房では
夜な夜な
文化を育めるような
そんな時間をつくっています。

薄まってしまえば
それまでのことですが。
でも
確実に濃いメンバーで
その空気をつくってゆくのです。
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庭いじりと掃除健康法

2022年11月28日 | ヤスさん日記
普段
工房に籠っていると
なかなか土に触れる機会もありません。
工房の横に
ちょっとした庭があったり
花壇をつくったり
なんてことをしたこともありましたが
やっぱり
なかなかうまくゆこともなく。

そして
今回の岩室の家。
大きな庭があるのです。
なんせ
222坪の土地なので
家以外の場所も多くあり。

なので
自分一人では管理することはできずに
所有から手放すことを
せざるをえない。

今回も
庭いじりの声がけをさせてもらい。
いつもの仲間
羽ヶ崎さんや
環境づくりの仲間が集ってくれて
庭を良い環境に復活させるための取り組みが始まりました。

硬くなった地表にも
それの意味があり。
守っているのですよね
その土地を。

まずは
その弱くなっている部分から
土の中に空気を取り込むような
そんな取り組みをしました。
長いドライバーで穴を開け
そこに枝を押し込む。
ところどころに穴を掘り
水の流れをつくってあげる。

雪が降る前の外仕事。
天気も良く
心地よ時間でした。
工房に籠っていると
身体が固まるなと感じていた日々。
こうやって
外仕事やきっちりした掃除をすることで
それらも解消されることでしょう。

家を整える。
それこそが
心身ともに健康を保つこつ
だなと感じる職人でありました。
こうやって
歳をとるものですかね。
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菜根譚を噛み締める

2022年11月27日 | ヤスさん日記
論語に学ぶ会。
今回より
新しい会場に移り
また心新たに
みなさんとの学びの時間。

孔子の教え
と共に。
平行授業として
洪自誠の菜根譚も
学ばせていただいているのです。

洪自誠の遺した
菜根譚。
これがまたですね
署名にも見えるように
根をよく噛んで味わうが如く
地味深い言葉が残っているのです。

今回も
菜根譚の199章に。「払意を憂うることなかれ、快心を喜ぶことなかれ。
 久安を恃むことなかれ、諸難を憚ることなかれ。」

「思い通りにならないことを気にかけすぎるな。
 また、思い通りになってもむやみに喜んではならない。
 いつまでも平穏無事であることをあてにするな。
 また、最初から困難を思って気おくれするな。」
とゆう言葉が
私の心に響きました。

また
隣になった先輩が教えてくれた
菜根譚 22章。「動を好む者は、雲雷風燈、寂を嗜む者は、死灰槁木なり。
 須らく雲定止水の中に、鳶飛び魚踊るの気象あるべくして、纔に是れ有道の心体なり。」

「活動を好む者は、雲間に光る電光や風にゆらぐ燈火のように、
 あまりにも動にしすぎるし、静寂を愛する者は、火の消えた灰や立ち槁れた木のように、あまりにも静すぎる。
 人間としては動かぬ雲や流れない水のような静かな境地にあって、
 しかも鳶が飛び魚が踊るような溌剌たるようすがあってこそ、それで初めて真に道を習得した人の心ばえであるいとされる。」

身に沁みる言葉です。
この言葉を噛み締めて
今日もまた
日々を生きることとします。
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冬籠に向けてやっと

2022年11月26日 | ヤスさん日記
今月いっぱいの納品を終えて
やっと一息。
いや
この一息は
とっても深い一息で。

9月の初めの西日本ツアーから
帰ってきて出版をして。
税務関係を整えながら
法人化に向けて動き出し。
岩室の家を買い
お披露目をして。
そんな中でも製作を続けて。

それがひと段落して
ほーーーーーっ

長い一息です。

この土曜。
新潟は晴れ
家の空気を入れ換えて
整理整頓して。
今まで
やりたかったけどできなかった
家の整理をしたいと思います。

岩室の家ができたことで
活動家としての私のものたちや
職人としての広げられる資料を
そちらに移し。
燕の家は
更に職人の生活に特化した
そんな空間づくりです。

今まで
長年たまっていたものごとを
整理整頓。
ずっと走り続けてきた秋も
今ひと段落。
ここから冬籠に向けて
整えます。
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休んでも良いけれども

2022年11月25日 | ヤスさん日記
霜月新月は
鎚起銅器職人は定休日。
休んでも良い
けれども
家にくっついている工房は
いつでも
やるべきことがたくさんあります。
ついつい
手を動かしたくなる。

岩室の家が
整ったら
そちらに足を運んで
休日を過ごすこともあるのでしょうけれども。
それも
いつかいつかと
ずっといつかのことにになる
のかもしれません。

それもでいい
やっぱり
昨日から感じているベクトルを
最大限に自分の向けたい方向に
今は
それしかないのだな
と。

それでも
定休日
とゆう言葉の下。
早目に仕事を終えて
仲間と読書会をして
近くの居酒屋さんに行って
談義を重ねる。

そんな時間が
私の心を休める
よい時間になっているのです。

そして
今日もまた銅板を叩きながら考える
その1日の始まりです。
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還暦まであとひと周り

2022年11月24日 | ヤスさん日記
本日は
霜月の始まり。
また
新しい巡りです。
私は
来年になれば年男。
あともう1回ぐるりと周れば
還暦となります。

現代の還暦といえば
そんなに年寄り
とゆうこともないのですが
やっぱり
赤子に戻るような
その節目を
意識せずにはいられません。

周りには
還暦を過ぎても
ますます精力盛んな先達が
たくさんおられます。
私も
60歳とゆう節目を起点に
その先には
自由度が高まるような気がしています。

それには
この12年
更に更に
自分のやるべきことに励まねば。
その成長の過程で
事切れることがあったとしても
そのベクトルは
変わらないはず。

そんなことを思う
昨日の勤労感謝の日。
今日は
鎚起銅器職人大橋保隆
としては定休日です。
家の中を
整理整頓し
一呼吸おきたいと思います。
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私心とは

2022年11月23日 | ヤスさん日記
「なんの為に?」
そんな問いかけを
する癖がついたのは
稲盛和夫さんの
「私心無かりしか?」
とゆう言葉に大きな影響を受けている
からだと思います。

ただ
私心とは?
とゆう問いかけも大切で。
それには
論語を通読してみる
とゆうことが
ひとつの大きな指針になります。

私心とは。
公共心とは。

周りからの見え方と
本当の行動者の心。
いや
行動者自身も
理解していないかもしれない
その根源的な湧き上がるもの。

私心とは何か。

改めて
そんなことを思う
勤労感謝の日の朝です。
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頑張れる環境に居ること

2022年11月22日 | ヤスさん日記
予告犯
とゆう映画を観まして。
漫画本で読んでいて
とても関心深い物語だ
と思って読んでいたのですが
今回の映画は
配役もよく。

頑張れる状況
とは
と考えました。

主人公が
警察官に向かい
「頑張れるだけ幸せだ」
とゆうようなことを
言っていまして。

確かに
人は頑張っても頑張っても
そこに陽が当たらないことは
ままあること
なのだと思います。

頑張れば報われるとゆう幻想
と共に
頑張らなければ報わねないとゆう現実。
しかし
人生を投げ出すように
自分のできる小さなことに
そこに尽力する
とゆうこともあると思うのです。

そんなことを
映画を観ながら
感じました。

私はやるだけ認めてもらえるだけ
ありがたい環境にいるのだろうと思います。
水鳥のように
足元はもがき続けているとしても。

昨日の陽気から一転。
夜半過ぎの大雨から新潟は寒くなりました。
こうやって
年末が少しずつ近づいてくるわけですね。
さて
今日も工房にストーブを点けて
励みます。
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小さな工房を深める

2022年11月21日 | ヤスさん日記
昨日とゆう良き日に。
株式会社が立ち上がり
岩室の家が開き。

岩室の家が開けば
燕の工房は静かに深まる。
この両輪。

燕の家には
市民活動で必要な資材が沢山詰まっています。
こちらは4部屋と車庫に。
この大量の物品を活かす場所としても
岩室の家は
重要な場になります。

今まで積み上げてきたこと
在るものを活かす。
それは
有形でも無形でも。

場があるってことの安心感と
ここの場を継続してゆこうとゆう
仕事に向かうエネルギー。

いいバランスで
今日からも
職人に励みます。
このこじんまりとした
街中の小さな工房で。
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