職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

楽しみを力に変える

2011年10月31日 | ヤスさん日記
まどろみの中で始まった月曜日。
今日は
「楽しむを力に変える」
を構築していきたいなと。
ふと
考えると
時間に追われて
私の時間というものの質が
平坦になりつつあるな
と思ったのです。
変化は楽しみにの秘訣
だと思う私は
このあたりでもう一度
時間の使い方をじっくりと考えるために
先ずは時間を使いたいな
と思うわけです。

人生の目的や目標や
その表現や。
時間というやつは
ともすると
闇雲というものを引き連れて
やってくるんじゃないかと思うのです。
本当は
時間を使っているはずなのに
使われてしまう拘泥さを伴ってしまう。

それに気づいたら
先ずは
後の事事はどうにかする
と考えて。
近いコトや
遠いコト達の
目的や目標を
もう一度落とし込む
時間が必要ですね。

後の事事は
そんな精神的ゆとりを持てば
身体的にも楽になり
今までよりも余裕を持って
取り組めるはずです。

一日の始まりに想う楽しみ
一日の終わりに振り返る楽しみ

私達にあるのは
明日が来るかもしれないという
未確定な予想。
でも
その未確定な中故に
想像が膨らんでくるのだと思うのです。

今日から変われる
変わることが出来る。
明日から同じ時間が流れようとも
必ず違う自分です。
具体的に
日々の楽しみや
未来の楽しみを
想像してみようと思います。
そして
実現に向けて今日をやり切ろうと思います。

時間さんは
制約がある分
自由を感じられます。
先ずは
未来への地図を自分で作る
そんな今日を過ごそう
と思う職人なのでした。

秋刀魚と熱燗と。
そんな楽しみもしばらく
遠のいていましたが。
久しぶりにやってみるとします。
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繋がりの極意

2011年10月30日 | ヤスさん日記
「繋がる」
私が表現し得るのは
それしかないのだと思うのです。
繋がりの中からの発見が
未来への希望を持たせてくれる。
繋がりを大切にするコトで
またひとつ
幸せな契りを結んだ二人を
祝うコトができました。
そんな幸せな日曜日
ながさんは
いかがお過ごしですか。

ひとつのコトを貫くコト
も素晴らしいでしょう。
それによって盲が開けることも
あるでしょう。
けれど
私の行動原理が
繋がりをつくる
その繋がりも
目的以上のなにかしらの
意味合いを持つ繋がりなのだな
と。

人それぞれ
なにがしかの役割があって
その役割りに殉じたときに
幸せって見えてくるのかもしれませんね。
居心地が悪いなら
その壁を壊して
本当のところに飛び込んでみれば良い
と思う今日この頃です。

「己立たんと欲して人を立て
   己達せんと欲して人を達す」
繋がりの極意は
そんなところにあるのかもしれません。

さて
今日は12時間座るコトを知らずに
動き回ってました。
久しぶりに映画でもみるとします。
ながさんも
素敵な夜を。
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日常の些事

2011年10月29日 | ヤスさん日記
「ありがとうございました。」
「ありがとうございます。」
この「した。」と「す。」の
響きの違いを
最近は敏感に感じます。
完了形と現在進行形
という文字では表せないような
なにか大きな違いを
どちらが良いとか良く無いとか
というわけでもなく
感じる今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

今日もありがとう。
今日はありがとう。
ちっちゃな積み重ねでも
積もり積もって
素敵な宝物になるんですよね。
そう言ってもらえただけで
氷が少しずつ溶けてゆくような。

言霊を表現するに
ぴったりな言葉の選び方。
輝いている方々には
教えてもらえるコトが沢山あるわけです。

今日はキーボードに向かうのも
徒然と思って
キーボードをみてみると
本当に使い役いように考えられているんだな
と思います。
突っ伏して
ちょっと目を開いて
見渡してみる
そんなことだけでも
見えてくる素敵なコトがあるんですね。

日常の些事をいかに輝かすか。
今日のテーマにして
穏やかな一日を始めてみます。
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案ずるより産むが易し

2011年10月28日 | ヤスさん日記
「案ずるより産むが易し」
行動原理として
シンプルで
真理をついている言葉
ですよね。
行動してみれば
案外すんなりといったり。
心配するよりも
産んでから
最善を尽くしてみる
というところ。

心配りって
大切なこと
だと思うのです。
準備は万端に行き届くように
しっかりと。
しかし
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
それによって
行動できなくなってしまっては
いかんともし難く。

私も昨日の怒りさんの教えに従って
行動を起こしてみました。
天気のいい日に
散歩がてらな気分で。
しかし
どこかでは
会わなきゃいいな
と思いながら。
そんな時に限って
玄関口にいたりして。

一歩たじろぐ自分に喝を入れて
進んでみれば
やっぱり
すんなりとコト進み
今までの印象が払拭されました。

お互いに人間ですから
バイオリズムもあります。
どちらかが良いときであればいいですが
どちらも良くない時に見えたら
悪い印象が残ってしまうもの。
その状況を変えるとしたら
自分の良い状況を作り出して
何度でも
行動をしてみること。
いつか
相手の良い状況に当たれば
と思うのです。


お互いのいい状態を作り出す。
肩の力を抜いて
自分を信じて
胆力を持って。

さて
今日もあたたかな新潟。
いつかのピクニックを想像しながら
仕事に励んでみます。
今日もいい一日です。
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怒りさんこんにちわ。

2011年10月27日 | ヤスさん日記
久々の怒りさんこんにちわ。
さて
身震いする程の
この怒りさんはどこからきて
どこへゆくのでしょうか。
そんな問いかけをしてみます。

伝言での訂正指示。
何気ないこと
でしょう。
けれど
あの人から言われた
という所で
頭の中には
あの人の口調や表情が
自動的に立ち上がってくるわけです。
きっと
こんなだろうとか
きっと
こんな表情でとか。
過去の記憶を総動員して。

会ってもいないのに
直接話したわけでもないのに
いや
会ってもいなくて
直接話したわけでもない
からこそ
思い込みの中で
そのニュアンスや表情が
思い込みの中で
膨らむのかもしれません。

会えば
なんてことはないコト
なのかもしれませんが
思い込みさんは
怒りさんや
悲しみさんを連れて
やってきます。

でも
その思い込みさんも
根拠のない自信や
できるという
思い込みもあるわけで
本当に
陰陽表裏一体なのです。

思い込みでの判断は
闇の方向へも
光の方向へも
強い引力で引っ張って行くもの。
さて
今回の怒りさんは
そんなコトを教えてくれながら
すっと
どこかへ行ってしまいました。

新月の夜
見上げても無いように見える月を見上げて
夜中の一杯をしてみます。
その前にやるべき仕事をやりきって
と。
ながさん
寒さも強くなってきましたが
あたたかく。
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家業

2011年10月26日 | ヤスさん日記
日本の国宝から発せられた
「家業」という言葉に
深さを感じます。
「家業」とは一家で繋ぐ歴史
それぞれが
それぞれの立場での
本分を全うする。
それによって伝統は紡がれていく
わけですね。
表に出る人もいれば
縁の下で支える人もいる。
そんな支え合いの「家業」を
私も目指そう
と思う今日この頃です。

仕事を支えてくれる人がいる
ということは
仕事を理解してくれる人がいる
ということで
それは
何よりもの励みになりますよね。
目指すべき方向を
一緒に見据えることができる。

もちろんそのためには
情報共有や
経験の共有など
様々なことを
違う環境で育ってきた人達が
解り合う場でもあるわけで。

作品にかける想いや
その過程における葛藤
ものづくりとしては
見せられる部分も
見せられない部分も
どちらにしても
わかってもらえるなんて
ありがたいことです。

また
縁の下
という場所が
どれほど大切なものか。
誰にも見えない所で
一生懸命に支度をして
それが陽の目を見なくても
分かり合える
ということで
これもありがたいことです。

私のものづくりを支える言葉の中のひとつに
日展の巨人と言われる大樋年朗さんに
もらった言葉があります。
工芸工房入学の試験の審査員長だった大樋さんとの面談
私の作品を見て
「君は本当にこの仕事が好きなんやなー。」
というしみじみとした音が
私に沁み入りました。
まだまだ始めて数年の私の中から
発せられたナニカを
私に見せてくれた大樋さんには
ものづくりの原点を教えてもらいました。

そんな喜びを共有できる「家業」を
来年からの計画にしっかりと組み込もう
と思う職人なのでした。

ながさん
秋の深まり新月近し。
あたたかくお過ごしくださいね。
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オーガニックな器

2011年10月25日 | ヤスさん日記
秋の空は猫の目のようにクルクルと
移りゆく空をみながら
季節を楽しんでいる今日この頃です。
ながさん
東京の秋はいかがお過ごしですか。

オーガニックな食べ物
オーガニックな飲み物
オーガニックな化粧品
オーガニックな住宅
オーガニックな洋服
オーガニックなって
沢山ありますが
食器にもあるのだと思うのです。

食べ物を乗せる器のコトは
彩や形だけに囚われやすいですが
本当の所は
もっと特別な意味を持っている
はずだろうな
と。

例えば
縄文時代の壺に
何故縄の文様が描かれているか
といえば。
あの時代は縄の中は
神聖な場所とされていて
その中には獣や虫などが入れない
とされているたとか。
そんな意味合いを込められての
縄の模様。

例えば
三三九度に使われる器等
祭式に使われる様な器は
その意味合いを強く持っているでしょう。

そんな器の本来の意味合い
ということを考えてゆくと
オーガニックな
というところにつながってゆくのかなと。

オーガニックかどうか
その線引きが
なかなか折り合いのつけどころの
気水域
だと思うのですが
その気水域で考える試す
というところが
今の職人の醍醐味や本分でもある
のだろうなと。

銅器であれ
漆器であれ
陶器であれ
それぞれの持つ
オーガニックの意味を
感じ合えればな
と思う職人なのでした。

そんな器に盛られた食べ物は
きっと
また一味違うでしょうね。
さて
再び佐渡ヶ島に渡り
ものづくりの歴史を探求して来ます。
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イメージづくり

2011年10月24日 | ヤスさん日記
有名な人と写真を撮る
有名な所で写真を撮る
ということは
いつかのイメージを詳細にするコトの
ひとつの大きな切っ掛けになる
のかもしれません。
昨日は間寛平さんのイベントをお手伝い
させてもらいましたが
流されるアホと究極のアホ
というお話を聞きました。
どちらも十把一紮にしてしまえば
アホ
ということですが
でも
そうじゃぁないんだ
ってことですよね。
どうせなら
貫く究極を目指そう
と思う今日この頃です。

イメージ
イメージ
それが
私の中で最近のもっとも大きな
テーマになっているようです。
金沢歌劇座に行って
普段は撮らない写真も
ここでは撮っておきたいと
誰もいない舞台の上に立って
撮ってもらうことがありました。
以前なら大きな大きな客席
と思う所が
今回はそれが無く
それは慣れというものか
いつか裏方で
こんな大きな舞台で
伝えたい人達を伝える
ということなのかも
と思ったり。
そんなイメージを膨らませています。

イメージ
未来予想図
私的人生地図
これを右手に持っていれば
迷うことや
惑うことは
無くなるのだろうな
と思う今日この頃です。

あと何年
生きられるのかわかりませんが
いつまでも変わらない
わたしの中に住んでいる未来永劫のモノが
光続けられるようなイメージを
膨らませたいな
と思う職人なのでした。

ながさん
展覧会お疲れ様です。
充実しているでしょうね。
また。
ゆっくりと。
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自分ルール

2011年10月23日 | ヤスさん日記
菊花賞の季節ですね。
菊花賞といえば
ナリタブライアン
7馬身半差での大勝利を
思い出します。
ナリタブライアンも
常識を覆す
ということを教えてくれました。
「自分ルール」を問い直す
ということを
来年に向けしています。
「自分のルール」
って
なんなんでしょうね。

生まれたばかりの赤ちゃんに
「自分ルール」があるわけでもなく。
持って生まれた性質
育つ環境の中で
築かれてゆく「自分ルール」
それによって
今の行動が決まってくる。
今の行動で変えたい部分があるのならば
「自分ルール」を
問い直してみようと。

食べ物の好み
使う言葉
好きな食器
お気に入りのお店
寝る時間から
起きる時間まで
とかとか。
生活している中での
「自分ルール」。

問い直しのひとつとして
自分年表を作成しています。
生まれた年月日から
小学校
中学校
バイト
就職
今までの色々を
詳細に書き込んでゆく。
その時どう思っていたであろうか
とか
周りの環境とか
を出来るだけ詳細に書き込んでゆく。
人間は自分の都合で
記憶を変えてしまうものですが
今できる詳細を
書き込んでみます。

これは
本当に自分を見つめる
家族を見つめる
接してくれた人たちを見つめる
という大変なひとつひとつ。
でも
大きく変わると書いて
大変であるわけですから
あと2ヶ月と少し
来年へ向けての
大切な時間を費やしてみよう
と思います。

過去の自分と
真っ正面から向き合う時間。
痛みを伴うコト
もあるかもしれませんが
この時間は必ず宝物になるでしょう。

ながさん
金沢は曇り空
今日一日もよろしくお願いします。
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影響力

2011年10月22日 | ヤスさん日記
石川は雨の幕開け。
薄暗い空と
車の屋根に当たる雨音
こんな旅ってのは
なにか
狭い空間の中での
自分の生命を感じるのですよね。
ふわふわの布団で寝るのも好きですが
この限られたスペースの中でも
なんとか
自分のポジションをつくるということが
いいんだろうな
と思う今日この頃です。

影響力
というものを考えます。
例えば
孫正義さん
3.11以来
沢山の被災者の方を救ってきた。
例えば
スティーブジョブスさん
パソコンにおける改革を成し遂げた。

共通することは
自分の志す仕事を徹頭して
人生を表現している
ということ。
それにより
影響力を持っている
ということですよね。

影響力がでてくればでてくるほど
より
自分自身の人生を考える
わけでしょうし。

「こんなコトをしたい」
「この人を伝えたい」
と思った時に
必要なもの
信頼される
それなんだろうなと。

やりたいことをやる
為には
やりたいことをやれる状況に
あらねばなりませんね。
誰かを伝えたいのなら
伝えられる人
にならなければ。

その為にも
私をしっかりと作り上げてゆこう
と。
「私という現象は
   肯定された有機交流電灯の
   ひとつの青い照明です。」
私達は
次の世代に繋げるひと鎖
そのひと鎖が
きらきらと輝いていたいな
と思う職人なのでした。
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