職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

生み出すことに優劣はない。

2008年01月31日 | ヤスさん日記
ちょっとしばらく考えていたこと。
世の中の総量が同じだとしたら
+が出来ることによって-ができ
良いことが起こると同じだけの
悪いことが起きてしまうとしたら。
なんかBULE HREATSっぽいですが
情熱の薔薇っぽいですが
あちらが出れば
こちらが引っ込む的なことが
世の中の法則だとしたら
どんなんだかなと。

いや、そんなことはない
それだったら自分が幸せになった分だけ
どこかで不幸せができてしまうではないか
そんなことはないだろう
と思いながら。

ふと打ったメールの返信が
とても極っていました。
1つのものを2つに分けるのでは優劣が出るけど
いいことを生み出すことには優劣はない。
と。
そうか、すでに自分のなかに在るモノを
表現することにも優劣はないはず。
いいことわるいことは相対的であって
幸せを生み出せればそれだけで良いのだなと。


笑顔を生み出すこと
あたたかさを生み出すこと
穏やかさを生み出すこと

「生み出すこと」のお陰で
今日も良き一日となりました。
日一日と回復するということは
赤ん坊の成長と同じように
慈しみの時間となります。
沢山の佳きコト生み出せるよう
静かに時を待つ職人なのでした。
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治ったら、きっと。

2008年01月30日 | ヤスさん日記
自分の作品を冷静に見いだす
ことができるには
どんな時間の流れが必要なのでしょうかね。
情熱と冷静の間だったら
恋と同じですが
確かに恋と同じで盲目になってしまったら
それは作品を貶めてしまう序章でありますよね。

では愛情を注ぐとなると
どうなのか
それを
手放しがたくなってしまったら
職人としての本分を
見失ってしまうようですし
嫁にいって可愛がってもらった方が良いわけで
手塩にかけることが
少しでも勝手の良いように
技術を向上させることが
大切だなと。

えーと、
一年ぶりでしょうか
腰を出してしまうのも
その身動き不自由な中で
今までとちょっと違う視点だったり
あれ、ここは掃除がしきれてないな
とか。
先ずは何より
久しぶりに一日中
本を読みふけり
思索にふけり
今の身体が動かない分
頭の中が沢山動いてくれているようです。

治ったら
きっと
また、いつも以上に楽しく修行に励めるな
と思う職人なのでした。

今年の新潟も温かさがゆるく
雪景色もしばらくお休みのようです。
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風船

2008年01月29日 | ヤスさん日記
先の先を感じるココロが
沢山の幸せを運んでくれる
そんなコトを考えながらの日々。
自分からでたモノやコトが
先々でどんな波紋を広げているか
自分の創った作品が
自分の放ったコトバが
自分の使ったお金がetc.etc。

作品と自分の乖離とか
自分の使っているコトバの意味とか
どちらが成長を促してくれるのか
それぞれの背比べのようで
明日には少しは成長している自分に
と願っているのですが
想いと言葉と行動の三位一体
には程が遠いようです。

自分を手放したり
求めないでいられるようになると
底からナニカが
再び沸々と穏やかな泡が湧いてくる
とも思うのですが
穏やかさ泡は掴みどころがなく
手に取ったらすぐに弾けてしまうようです。

恐怖から欲が生まれるという話を聞きましたが
自分の存在の限定が
ナニカを遺そうと思ったり
その為には沢山のものを手に入ればと思ったり。
厄介なのはその人間の弱さの中に
時としてキラキラとした輝きが
見えてしまうからなのかもです。

その輝きを見付けた時の喜びと
早く手放さなければとゆう思い
との交錯

成長への一端を担っているのかもしれません。

手を離したら寂しいだろうに

その寂しさを受け入れられるだろうか

どこまで昇ってゆくのだろうか

独立と自由
安心と不自由の狭間で
風船のようにゆらゆら
と揺らめいている職人なのでした。
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美味しいお米

2008年01月28日 | ヤスさん日記
ナガさん。
今日はとても天気がよく
洗濯物を干したり掃除をしたりと
この気持ちよさを部屋に取り込み
空気の入れ替えと共に
週明けの仕事もすっきりと始めたいな
と思う新潟です。

温暖化の影響か
作物の出来る地域がだんだんと北上している
と言うことで
北海道でのお米や
福島でのみかん
またそれに伴った動物の北上も
始まっているようです。

美味しいもの
美味しいこと
そんなものも移動してしまう
ものなのだなと。
新潟の美味しさが
いつまでも新潟の美味しさで
あるようにと願うのです。
その為に自分いできること
ほんの些細なことでも
積み重ねてゆけば
というところと。
大きなチカラを動かして
制度の変革で沢山の良きことが
生まれるのにな
というところと。

様々な思惑は様々に広がり
先ずはもう一歩前のめりに踏み出すところから
始めて見ようかなと。
カーボンオフセット
それが当たり前のこととなるよう
また一歩一歩着実に進んでゆければなと。

雪の白さに映える輝きは
雪融けの水音と共に
静かに流れ込んで来てくれます。
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仲間としての

2008年01月27日 | ヤスさん日記
本日の講演会
「田中優」さん
生活の中での分かりやすい
事績をコツコツと
日々に反映できるということが
素晴らしいことだなと。

省エネについて考えるとき
電気製品に於いては
古いものを使い続けるよりも
新しく省エネ設定を考えられている
そんな製品の方が
良いということも。
10年以上使い続けている
冷蔵庫やエアコンがあれば
それは買い替えた方がよい
のかもしれませんね。

使い続けるということとと
新しくすることと
日本の省エネの技術
また
古き良きものを使い続けるというココロ
そのバランスをとりながら
生活を楽しみたいものです。

また、我々が生活する一歩一歩の中での
節約も大切
そしてその心が事業の中に反映することも
また大切で。
なんにせよ知るということは
変化の兆しを掴まえて
自分を前のめりにさせてくれる
そんなものです。

仲間として
とても心強く
また楽しく。
みんなの笑顔を広めてくれる
そんな方なのでした。

今夜の月は
またひとつ静かに
冷たい空気と共に
ココロに沁み入るの
そんな光を照らしてくれるのでした。
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未知の世界へ

2008年01月26日 | ヤスさん日記
まだ知らぬ場所
足を踏み入れるのは敷居が高く
一見さんはお断り等々
その門をくぐれば
いや、くぐる前から
その場所を覆っている空気に
飲み込まれてゆくようです。

新潟一番の老舗料亭
やはりその懐の深さや
佇まいは歴史の成せるもの
年々培って来た空気や
そこでの交々が堆積し
それがなにがしかの空気を
醸し出しているのでしょう。

プロの料理とは
やはり職人としての深みが。
鯛の香ばしさがほのかなゆずの香り
そして白髪葱の繊細さと共に
立ち上がってくる椀もの。
表面の美しい焼き色と
瑞々しさを携えながら
ホロホロととろけてゆくような
新潟の代表魚ノドグロ。
ひと時の膳
それが一生に遺るということが
きっと職人なのですね。

芸妓さんの舞いが
何故あれ程までに文学者、芸術家に愛されたか
その意味がやっと分かりました。
舞台の上での所作ひとつひとつに
美しさを感じられずにはいられず
その芸妓さんの背景の深さが
滲み出てくるものなのだなと。
その場所でしか味わえない空気
また日本の建築から様々の模様まで
その意味や
作り手達の想いや。

自分の中でのひとつひとつ
それを大切に
何時か滲み出てくるようなモノを
感じてもらえればな
と想う職人なのでした。
今日の日を活かすということ
一瞬を永遠に
自分の手から指先から
ものづくりの中に密やかにでも
込めてゆくことだなと。

「一簟の食、一瓢の飲、陋巷に在り。
 人は其の憂に堪えず、回や其の楽しみを改めず。」
その心境もともに持ち続けられれば
と思う雪深き新潟の夜です。
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うまくいかない日。

2008年01月25日 | ヤスさん日記
全てがなんとなくいまいち
空もモもの寂しく
仰向けば天上も無口で
食べるものと言ったら残り物
そんな時の過ごし方は。

いつだったかの日々も
そんなだったなと。
学校へも行かずに
日がな一日マンガ本と小説とテレビとゲームとetc
深夜ラジオから流れる声に
親しみをもち
日々毎週を楽しみに。

そんななんとなくな日々の中で
醸成されたもの
もしくは守られたものが
どんなカタチで現れているのか
また、現れてゆくのか
それは知る由もなく。
ただそんな時間もあったんだなと
今日は再認識の日なのでした。

何も考えないということが可能なはずもなく
もしくは考えが全てを覆い尽くし
飽和状態になればそれはまたゼロに
戻るのか
どうか。

もし全てが相対するもので
出来ていたら
良き考えが浮かんだ分
悪しき考えが浮かぶものなのか
これは難題なのかもしれません。
世界を覆うその総和の割合は
いかがなものなのでしょうね。

ふと浮かんだものをトレースしてみる
幸せはこんなとこにもあったんだなと。
「智に働けば角がたつ、
 情に竿させば流される、
 意地を通せば窮屈だ。
 とかく、この世は住みにくい。」
その中に観た光は
漱石の目をどんな風に輝かしたのでしょうかね。
新潟の空はめまぐるしく
この四角い空間だけが取り残されているような
天気が続きます。
どんな時でもその中に醸成しているモノの香りを
確かめていたいなと思う職人なのでした。
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心理学

2008年01月24日 | ヤスさん日記
気づけば月曜始まりに。
今年の手帳
お店に張ってあったカレンダー
最初は戸惑い
いや、今でも戸惑いながら
しかし、新しい感覚で取り組んでみています。
今年の手帳のテーマは「多彩」なのです
昨年まではまともな手帳も持たずにいましたが
今年からは沢山の色と共に
楽しみながら予定を立てています。

楽しみながら
どんな時も楽しめればいいのですが
そうも行かない。
そんな時の手助けにこの手帳が
寄り添ってくれています。

友達が学んでいる心理学を
少し垣間みていると
自分の本質の要素が見え隠れして
とても興味深いものなのだなと。
常々思っている価値中立な情報を
自分でどう活かしてゆくのか?
それを今回も強く感じた次第です。

人間はいと弱きものですが
だからこその輝きが会ったり
ココロの核に宿るものが確かに在る
と感じられれば
一歩一歩を確実に踏み出せる気がします。

新潟は横殴りの吹雪です。
それでも目的地までの徒は
なにかカラダのなにか
を振り払ってくれているようです。
それでも前に進むのが
人間の本性なのかもしれませんね。
雪はまだまだ降りそうです。
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概念が固定して

2008年01月23日 | ヤスさん日記
概念が固定して

ハッとする瞬間
そうだったのかという瞬間
その時のココロの震えは
なんとも言いようのない動きをし
生の実感を得るものです。
いつもあるいつもの場面
それがくるりと様相を変え
自分が自分を見返しているような。

当たり前に在る風景の中に
どんなものがどれほど潜んでいるか
バスの車窓から見える風景の中に
神秘的なことがどれほど起こっているのか
探り当てることもないですし
そこに在るんだろうということが
それでよいのでしょうが
想像の中で広がる世界は
修羅の百億年もひとっ飛びです。

越後平野
枯れ果てた田んぼの中の微生物
越後三山
その稜線の下で糧を探す動物達
日本海
荒海の底で水を切る魚達

街で行き交う人達のココロの炎が
どのように灯っていても
行ってしまえば知る由もなく
世界の中で灯る炎が
美し彩られたらいいな
と思う職人なのでした。

寒い日の街角のcoffeeは
ポケットの小銭と引き換えに
深い温かさを与えてくれるものです。
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上海小姐

2008年01月22日 | ヤスさん日記
お気に入りの場所
のひとつに高速道路から見る
ひとつの大きな建物があるのです。
多分病院のような建物で
周りには高いものもなく
ただそれだけがそびえ立っている。
夜の高速を走らせる車窓から眺める光は
オレンジ色の幻想で
それは上海を思わせてくれます。

上海の夜
喧噪と笑い声と哀愁のの漂う光
その中で繰り広げられている時間が
遠くから眺めていると
やけに物寂しく映るものです。

着飾った小姐達
タバコの煙
テカテカと光るネオン

全てがありそうで
開けてみると何にもないような
そんな箱。
程よい距離から眺める美しさが
よいのかもしれませんね。

こんな時は中村中さんの
「友達の詩」が響いてきます。
切なく響く彼女の声は
朧な満月の優しさに似ているな
と思う夜なのでした。
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