職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

感覚として違うステージ

2014年08月31日 | ヤスさん日記
美味しいものが
私に与えてくれるインスピレーションは
どんなに素晴らしいのだろう

昨晩のコトを振り返りながら
思います。
この
振り返りの中で創作されていく
味わいの深さ。
考えれば考えるほど
創作は深まってゆくようです。
残暑の新潟の一陣の風が
私を癒してくれる午後。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

ものづくりの経験を重ねてゆく中で
なにかの切っ掛けで
経験をバネに一足飛びに
違うステージへ入ってゆく場面に
遭遇する時があります。

技術的に重ねて来た経験
をもちつつ
そこから飛び出る瞬間。

それは何かとか誰かとか
出会いによって誘発される事が
多々あるようです。

感覚として違うステージ。
その風景を見れるのは
一足飛び中の努力の賜物
でもあると思います。

重ねて重ねて
飛び出してゆく
時として痛みを伴う事もあるでしょうが
その背中を見送る優しさというものを
私自身持ち合わせていたいな
と。

さて
私自身個展に向け
さらにさらに自分に入り込んでゆく時間です。
あったかいcoffeeを飲みきったら
仕事に戻るとします。
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器と供に

2014年08月30日 | ヤスさん日記
「あなたは美しいものに囲まれて暮らしていますか?」
この問いかけ。
美しいものって
人それぞれで
その価値基準が
私がそう感じるってところだったら
いいな
と思う朝。
ものづくりの現場に於いて
自分が生み出す事の覚悟も
この辺りで醸成されるのかもしれませんね。
ながさん
かなり涼やかな朝です。
東京はいかがお過ごしですか。

器を持ち歩いていると
いろんな表現に出会います。
その中のひとつに
「見せびらかしている」
という表現と出会う時があります。
それはきっと
持ち歩いている物の価値を
どこで判断しているのだろう
という所。

価格なんてのは
ひとつの物差しの基準でしかなく。
それが高いかどうか
ってのは
自分の身に引きつける上での
ひとつの判断でしかなく。

美しいと思い
それを手に取る事ができ
その機能が持ち歩くことに適していれば
当然一緒にいる時間も長くなるのだろうな
と。

ものづくりの現場でも
自分のつくったものに愛情を持てなかったり
自分で使う事からほど遠いものもあると感じます。
しかし
生み出すからには
その生み出すという行為に
いつも責任を持っていたいな
と思う職人なのでした。

ながさん
今日もひとつ
前に進むとしますかね。
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がんば!

2014年08月29日 | ヤスさん日記
やけに眠たい
この眠りが
どこからくるのか。
春眠暁を覚えず
とは言いますが
この季節の変わり目も
暁を覚えないようです。
ながさん
ものづくりと睡眠の関係を
今度解明しますか。
まずはcoffee共に。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

がんばる
って
あんまりいい意味でとられない
そんな時もありますが
私はがんばるの力を
信じているような気がします。

それは
力の発揮場所を
しっかりと捉えて
という話なのですが。
「がんば!」
という言葉の支えで
どれだけの大変なコトを
乗り越えてきたのだろう
と。
「がんば!」
という言葉の御陰で
どれほど励まされたのだろうか
と。

福島から新潟に来てくれた
一人の少女のコラムを見て
そんなコトを感じました。

自分を励ます言葉、ひとつ。
それを持っているだけで
人生が持ちこたえる事が出来る時も
必ずあるんだろうな
と思う職人なのでした。

きっと、大丈夫。
そうひとつ呟いてみて
今日も叩くとしますか。
ながさん
東京も佳き時間をお過ごしくださいね。
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理屈と言葉

2014年08月28日 | ヤスさん日記
自分を振り返る時間
って
金鎚を振っているときもそうなのですが
誰かに伝えようとするときには
またひと味違う振り返りになるような気がします。
昨日はラジオの取材をしていただきました。
ひとつひとつの言葉を丁寧に
と思いつつ
今も振り返ってみると
やっぱり私の想いと乖離している部分は否めなく。
そんなコトを積み重ねて
私という存在は確立してゆくのだろうな
と思う今日この頃。
新潟の朝晩はかなりの肌寒さですよ。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

理屈にならないから
形にしている
って話。
これも養老さんと宮崎さんの対談で
でてきたように思います。

その上で
言葉で伝えてみようと思う
ってコトだと思いますが
でも
やっぱり
理屈と言葉って
違うんだろうなと思います。

私の作った鎚起銅器に
触れてもらえればわかる
けれども
その触れてもらうまでの流れや
触れてもらった時の感触って
言葉の繋がりになると思います。

理屈にならないから
形にしている。
その形からの感性の響きを
できるだけ多くの方と共有できるように
今日も叩き続けるとします。

ながさん
今日も佳き一日の始まりです。
お互い形にしてゆきましょうね。
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自分の中の子どもを育てる

2014年08月27日 | ヤスさん日記
ながさん
一緒に東京巡りをした時に手に取った本。
養老さんと宮崎さんのお話は
とてもいい感じですよ。
専門職の中で感じるコト
それは
日常で感じた事を
自分のスペースの中で練り直すコト
なのかもしれませんね。
ながさん
東京へお帰りですか
新潟は急に涼しくなりましたよ。

周りを見渡すと
子供心を持つ大人が沢山居て
彼らが持っているクリエイティビティ
って
そんなところから出てくるのではないか
と思ったりします。

大人な生活の中からむくむくと
子供心が生まれてきて
その子供心の中に
今までと少し違ったモノが
生まれてくる。

それは
少し違っているだけで
全く乖離していない
少し逸脱したところが
周りにも伝わるんだろうなと。

大人な自分が
子どもの自分を都合の良いように
押さえつけないくらいに解放してあげて
自分の中の子どもがすくすくと育ってくれるような
環境をつくりたいな
と思う職人なのでした。

ながさん
新潟は一気に秋に入りそうです。
季節の変わり目
東京もあったかくお過ごしくださいね。
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美味しいって感じるコト

2014年08月26日 | ヤスさん日記
美味しいって
どこで感じるのだろう
と思う朝。
屋根に当たる雨音を聞きながら
ツーリングテントでの日々を思い出しました。
ほんの数十センチの上のテントに当たる雨の音。
その響きがまた郷愁を誘うものでした。
ながさん
旅の朝はいかがだったでしょうか。

旨味成分だったら
いろんな方法で作り出すコトはできるのでしょう。
けれども
きっと
そこでは無い場所で感じている美味しいを
探求するコトが求められているのではないか
と思うのです。

旨味成分は
美味しいのなかのひとつのカテゴリーで
そうではないところの成分には
どんなモノがあるんだろうと思うのです。

銅鍋ワークショップを重ねていても
技術ではないところでの喜びと
底通するところがあるような気がします。

上手にできた
というのは更に喜びを増すのかもしれませんが
それより根源にあるところを
しっかりと捕まえておきたいな
と。

美味しさの中の旨味を取り出して
それだけを突出させてみても
それ以外がついて来れなければ
きっとそれも
ひとつの虚無に繋がる事なのかもしれません。

前の道路を車が走り始めました。
水を弾く音
なんとなく秋の風を感じます。
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大切な時間

2014年08月25日 | ヤスさん日記
美味しい料理と
美味しいお酒は
素敵な時間の始まりです。
そこに
安心できる人がいれば
それは間違いなく
心地よいという時間なのでしょうね。
誰が誰とて
お腹はいっぱいになるもの
だけれども
誰が誰というのが本当に大切なんだな
と思う今日この頃。
ながさん
京都で続く旅路はいかがお過ごしですか。

大切な時間
だからこそ
大切なコトに使いたい。
その大切さが
どんなコトかは
それぞれに故する事で
多種多様なのでしょう。

ただ
一瞬一秒
人でいられる
大切な時間を
大切にしたいという思いを
二日酔いなどの時間に思うわけです。

一瞬一秒
大切な時間だからこそ
ぼーっとしたり
何と無く過ごしたり
ただ
大切な時間だという根本を
捕まえていないと思うのです。

大切な一日
いつか
滝部で日がな一日ぼんやりと過ごしてみたいな
と思う職人なのでした。

今日も大切な一日を
大切なコトを思い
過ごすコトができたコトに
感謝しつつ。
ながさん
葉月新月の夜も佳き時間を。
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原典に触れる

2014年08月24日 | ヤスさん日記
賢治さんとの夜を過ごした朝。
土に触れて
お湯に入り
ふと
原典に触れる
という言葉を思い出しました。
何事も
伝聞によって
その意味を捉え間違えて伝わるもの
原典に触れることによって
その言葉の温度を感じれる
のかもしれませんね。
ながさん
今日とに居るとか居ないとか
そちらはいかがおすごしですか。

論語に学ぶ際に
その先生から
私の言っている事は
捉え方の一つで
その本筋は自分で原典に触れて
感じ考えるものだ
とゆうことを言われました。

確かに
今の仏教を見ても
その教えの広がりは
それぞれの捉え方によって
仏教とゆう筋の中での
多岐に渡り
意味合いの違いを見せてくれているものです。

そして
その意味合いの違いが
入り口で
その深奥の本筋に触れて見るには
やはり原典なのだろうな
と。

土に触れ
ミミズやバッタや
小さい虫と戯れる日曜日の朝。
この世の中の豊穣さに
今日一日の活力をいただきました。
ながさん
まだまだ暑い日が続きますが
今日も一日良き旅を。
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人と修羅

2014年08月23日 | ヤスさん日記
暦の上では秋
昼は暑い暑いと言っても
夜は虫の音が心地よく響きます。
ながさんは関西に旅立ったとか
個展あとの充電は必要ですね。
そちらはいかがおすごしですか。

久しぶりに取り出した
宮沢賢治詩集
春と修羅

草地の黄金をすぎてゆくもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまといおれを見るその農夫
ほんとうにおれが見えるのか
まばゆいきそうの海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
Zypressenしずかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
修羅のなみだはつちにふる)

六道輪廻
人間と修羅の境目って
どんなところなんだろうと
今日は暑さの中
考えていました。

わかるわけでもないのですが
この隣り合わせの汽水域にも
キラキラ光るものがあるのだろうな
と。

そんなコトを考えて過ごす一日は
昼寝の風が心地よく
足の裏から太ももへ
その通り道を感じることができました。

ながさん
きっと関西も暑いことでしょうね。
良き旅をお祈りしておりますよ。
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イマイチなとき

2014年08月22日 | ヤスさん日記
この年代は体調が変わる時なのだよ。
と言われたコトが原因かどうかは
わかりませんが
確かに
今この時期は次の世代に向かい
変化が起こっているのかもしれません。
そんな厄年と言われる年を前にして
きっと
古からの人間の変化の変わらない節目って
あるものなんだろうな
と思う今日この頃。
調べてみると
子供の頃の新潟は30度を越す事なんて
なかったようです。
まだまだ灼熱の新潟。
ながさん
コンクリート東京はいかがお過ごしですか。

どうゆうわけか
わからないけれども
なぜか
イマイチな時に
どんな風に切り抜けるかってのは
経験を積むコトで
なんとなくわかってくるものですが
それが
良い方向にゆきつつのイマイチなのか
よくない方向にゆきつつのイマイチなのか
ってトコロで。

まだまだ大丈夫と思っていても
その波が
年代とは関係なくある
ってコトもひとつの問いかけで
今日は少しまた
月の満ち欠けと相談して
時間を過ごしたいと思います。

ながさん
地球の気候変動。
まだまだ進みそうですよ。
それらに備えつつ過ごしましょうね。
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