職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

I wish

2008年09月30日 | ヤスさん日記
今日も素晴らしい朝陽
布団に寝転びながら
天上に腕を伸ばしてみると
いっぱいに開いた手のひらが
えも言えなぬ色彩を見せてくれます。
ただ通り過ぎゆく光
それを掴まえるには
小さくても
私という存在たちが必要なのかもしれません。

イベントまであと5日。
いろんな壁が立ちはだかり
その壁を乗り越える度に
これは壁じゃなく
階段だったなと。

目の前を精一杯
それを登りきると開けてくる風景が
とても素晴らしいコトに
また、気付かせてくれる
時間の濃さが
やはりいいな
と思う今日この頃です。

その度に助けてくれる仲間
無性に無償な
本当に新潟はあたたかい。
そして
そのあたたかさは日本全国にあって
そのあたたかさは世界各地にあって
それが繋がって
沢山の笑顔が広がるのでしょう。
そんなことを想像すれば
日々に潤いがうまれます。

そんな瑞々しさを感じながら
新潟という地に根を張り
揺るぎなく
どんなことがあっても
今を
生きられるように。

今度の新月はとても力がつよいらしいです。
お願いごとは二つ
贅沢なお願いですが
I wish
とても大切な言葉を。

この空のもと
今日も産まれる沢山の笑顔が
穏やかでありますように。
あたたかいcoffeeも
そう祈っているようです。
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懐に抱いていたもの

2008年09月29日 | ヤスさん日記
無限定な限定

限りあるものを
手探りしてみる。
私のいつもチカラになってくれる仲間
が入院しています。
肝臓を患い移植をおこない
元気そうだった仲間。
人工透析をしないと
その仲間が決めたことの
大きさを思う時に
とても深い色を感じます。

自分の命を限定する
ということの意味
そこに
どんな希望を見いだすのか。
そして
それは普段の生活の中にも
在ることで。

使命があるとしたら
このカラダををいただいて
このカラダを大切にして
このカラダで表現できること
このカラダを使い切らせてもらうこと

田中正造さんの
死に際に懐にあったものは
見た目には
ただの信玄袋かもしれませんが
他にも
そこに抱いていた大きなものが
あったのだな
と思う今日この頃。

まだ、出来ることが
あるはず
まだまだ、やれることが
あるはずだなと。

目を瞑れば
私の草原は広がっています。
そこに安らぎを感じ
また
今日も新月の朝は明けてゆきます。
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われてもすえにあわんとぞおもう

2008年09月28日 | ヤスさん日記
本当は
そうはしたくなかったのだけれども
そこにそればなければ
そうはしなかったのだけれども
それがあったために
そうしてしまったということが
あるのかもしれないな
と思う今日この頃。

ナガさん
山奥の清々しい景色の中
つがいの小鳥が
楽しそうに
飛び交っています。
あまりにも美しいその姿
この時のひとつひとつが
また私に沁みこんでゆきます。

罪を犯すものが
なぜその行為に及んだのか
それを深く深く
考える必要があるのかもしれません。

もしそこにモノを
私が置いておかなければ
その人はその行為
に及ばなかったのかもしれない。
その管理ミスが
その人のナニカを芽生えさせる様な
切っ掛けになることも
あるのかもしれません。

赦しとは
自分の中にもあるであろう
それを認め
自分をも赦すこと
なのかもしれません。

小川のせせらぎが
心地よい朝。
「岩にせかるる滝川の」
という崇徳院様の歌の深みが
一層深みを増す
赤く色づき始めた新潟です。
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奇蹟って

2008年09月27日 | ヤスさん日記
信じ続けるられることが
ありがたいな
と思う今日この頃。
1週間後に大きなイベントを控え
ナガさんの協力で素敵なパンフレットも
出来上がりそうですし
沢山の仲間が
私を当日の素晴らしい一日を
信じさせてくれます。
そんな仲間に出会えた事が
ありがたいなと。

信じ続けかなえる事を
人は奇蹟とよぶらしいですが
奇蹟って
素直にもうここにあるよって
言えるくらい
のことなのかもしれません。

それくらいシンプルに
信じ続けられるこころが
見せてくれるものなのでしょう。

今まで沢山の素晴らしい愛で溢れた人達が
見せてくれた奇蹟。
時代の流れの中で
変容しているスタイルが
今の時代に見せている
在り方。

という時代に
ここ
という地域に
寄り添った
私というフィルターを通して
体現するコトが
本当に見つかった気がします。

そんな素敵な出会いや
信じ続けられるこころ
あたたかい感触に
感謝しながら
新潟の朝は始まります。

空を見上げながら
今、大切なことを
もっと伝えたいな
と思う職人なのでした。
今日も素晴らしい朝
いっぱいに伸びをして
いっぱいに空気を吸い込み
太陽も輝いています。
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スピードの向こう側

2008年09月26日 | ヤスさん日記
一息に秋が深まる新潟
夏の残りがあるかと思えば
今日からはフリースを引っ張り出したり
そろそろ
薪ストーブの燃料を
確認する時期なのかもしれません。

「秋深し隣は何を思う人ぞ」
結局のところ
自分から一歩踏み出してみると
心地が変わるものかもしれません。
踏ん張りどころであって
俵に足がかかっている時
も動こうという意思が
繋ぎ止めてくれるもの。

後傾よりも
前傾で
自ずと足が一歩一歩
前へ進む様な。

しかし
急き立てられる様な
言葉達と
ただ前へ進めば良いという訳もなく
自分の芯を外すことなく
進めてゆければなと。

またステキな方々との縁があり
それぞれのやり方で
地元を愛する
ということを感じました。
企業なら企業のやり方
行政なら行政のやり方
なにを持たなくとものやり方
で、足下を大切にしたいなと。

遠くを慮り
近くのことから変えてゆくチカラが
私達にはあるのだな
と思う今日この頃。
足早の秋を
しっかりと感じ楽しみたいな
と思う職人なのでした。
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素敵な本を読んで

2008年09月25日 | ヤスさん日記
一冊の本
で爽快になるとき
こころのもやもやが
ひりゅっと
どこかに消えてゆく様な。

ぐるぐるまわっては
シンプルな所にもどって
でも
それは螺旋階段のように
少しずつ登っていて。

ステキな出会い
人や
本や
音楽や
言葉や
美味しさや
風や
空や
彩りや
etcetc。
それが幸せなのだなと
改めて。

いつでも
あたたかい手を
そっと差し出せる様な
そんなのがいいなと。

大切にしたいエゴが
塊から溶けて広がり
笑顔でいられるような
そんな新潟の曇り空です。
その上には青空が広がって
その上には宇宙が広がって
そんな空に祈りを捧げることが
また、大切であたたかいことです。

肌寒い新潟
こんな日は深煎りのcoffeeが
とてもあたたかく沁み入ります。
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新米の季節です。

2008年09月24日 | ヤスさん日記
高速バスから見える景色は
稲刈りが済み
土の色を久しぶりに見せる田んぼ
が連なっています。

にぎわいのなかで
ものづくりのみんなとのイベント
久しぶりに会わせる顔も
それぞれの時間の中で
深みが増してゆくものです。
1年ぶりであっても
似たように考え
実行してみて
また考えと
試行策後を繰り返している仲間がいる
それがどれほど幸いなことか
と思う今日この頃です。

職人としての
ものの活かし方を考えたとき
今の状況なら
出来ることがあるはずだなと。
世間との流れの中で
商品コストを考えていた時と
自分の生活を見直し
いろんなことを削ぎ落として
つけられる価値と
その違いがとても大きいもので。
今の私なら
残っていくモノの中に
もう一歩踏み込める様な
気がします。

自分はどれほどのものが
必要なのだろう
とか
自分のつくったものを
生活の中で使ってもらえるには
とか
この時代、この土地に産まれた意味を
鑑みながら。

未だ食していない新米も
そろそろ
その甘さを感じてみたいな
とおもう職人なのでした。
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祝島の志士たち

2008年09月23日 | ヤスさん日記
新潟の日本海
もう秋の顔を見せ
荒波の上をゆっくりと
かもめが飛んでいます。
夏の早さとは違う
この季節の海は
なにかもの寂しくもあり
目の前に浮かぶ佐渡島も
遠くに感じられます。

あまりにも知らないことが多すぎるな
と思う今日この頃。
空や海は
どこまでも続いて
どこまでも繋がっていて。
自然の恵みを
畏怖の念を持っていただいていた
昔の人々の感覚を思うとき
こころから
とてもな大切さを浮き上がらせてきます。

昔の日本の人々が神と名付けた
八百万のコトゴト
自分の背丈にあう分量
その中から神様たちに分ち
お供えする。
自分の背丈より少し少ないくらいが
調度良いのかもしれません。

世界中で行われている
電源立地
小さな島々の浮かぶ瀬戸内海でも
またひとつ
上関にという地に。
まだ見ぬ瀬戸内海
きっと内海特有の美しい海が
広がっているのでしょうね。
新潟とはまた違った気候が
その土地の息づかいとなって。

あの土地では
どんな魚が捕れるのだろう
美味しい郷土料理は
お酒はどんなものを
どんな喋りコトバで
漁師町ならきっと威勢がよいのかも
海の色もまた。

瀬戸内の祝島には
高齢ながら志士と呼ばれる人達が
居られるそうです。
自分たちが産まれ育ち
沢山のコトを学んだ場所
それを守る為の眼差し。

日本海は深い碧に白波が。
「身はたとえ
 武蔵の野辺に朽ちぬとも
 留めおかまし大和魂」
脈々と繋がっている気概
きっと咲き誇る時がくるな
と思う職人なのでした。
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曰く言い難し

2008年09月22日 | ヤスさん日記
大雨の後から一夜明け
涼やかで落ち着いた空気の朝
たまには
早朝の電車に乗って
小旅行もよいものです。
同じように観ていた景色の
新たなる発見
もしかしたら
昨日の自分とは全く自分が
そこに居るのかもしれない
なんてことも
考える今日この頃です。

曰く言い難し
言葉にしたら壊れてしまいそうな
そんなカタチをした
曰く言い難い感情は
身体をここに置き留めておく
五感からの伝わりが
とても大切なことなのかもしれません。

曰く言い難し
思い切り背伸びをしてみる
ちょっと口角を上げてみる

効き目無し。

久しぶりの
曰く言い難し。
秋の深まりと共に
色を変えてくであろう紅葉を
想像しながら。

砂利を踏む音
木々の香り
谷間の川の流れ
欄干の朱

日に日に夜が長くなってゆくのは
物思いに耽る為かもしれません。
台風前に見せてくれた
夕陽の狂おしい程の紅色が
いくら眺めても
終わりがない程の時間を
感じさせてくれます。
台風の猛威と夕陽の美しさ
それもまた
全にして一なのかもしれません。
曰く言い難い秋の夜長は
今日もしっかりと明けてゆきます。
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ものづくりを問う

2008年09月21日 | ヤスさん日記
今日からまた新しい一歩
独立2年目に入る朝は
厚い雲が新潟らしさを教えてくれ
またその先には青空を感じさせてくれる
そんな空の始まりです。

この時代というものづくりの流れを
もう一度問いただしてみると
どんなかたちでのものづくりができるかな
と。
あまりにも物に溢れている昨今
ほんの小さな違いの新製品
物置の中で眠っているもの
飾ってあるだけの器
そんな者たちをもう一度
活かす場所があればいいなと。

作り手たちの
魂がこっているものは
どれくらいあるものなのか
また
作り手たちはどれほど謙虚に
自分の生活の中で
ものづくりに携わっているのか。

私の中でのyesは
もう一度自分に厳しく問い直す
ことで広がりをみせるのだ
と思う今日この頃です。
yesというコトバの中には
ただyesではなく
問い直すという自律があるのです。

ものが溢れているからこその
真摯なものづくり
それは自らのライフスタイルも
問い直す切っ掛けになります。
直し直しつかっているものの味わい深さ
なんの変哲もない薬箱が箪笥が
輝きを増すのは
その使い手の優しさかもしれません。
壊れたものをどう活かすかは
その知恵を楽しむ為かもしれません
畳の縁を踏まない等
日常の身体の使い方は
ものの命を長らえることかもしれません。
生きている素材は
その生命を全うしたいと思っているかもしれません。

職人の魂の輝きは
ものに反映するものでしょう
その為に日々の中でできることを
もう一度見直してみようと
思う職人なのでした。
きっとその中に美しさ宝物が
いっぱい見つかるはずです。
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