この空がずっと続くように

本当に必要なものを集めてみたら
家の中にはそんなにないなーと
掃除をするたびに思う今日この頃。
禅の世界では掃除が何よりも大切なものとか
日々新たな感触に振れるには
掃き清めたることが大切なのかもしれませんね。

毎日全てのことを忘却していったら
日々の同じことの中にも
日々驚きや嬉しさがあるものかも
きっと神様が人間に与えてくれた素晴らしい能力
忘れるや過去の記憶を勝手に編集する脳力。
まあ大概は忘れたいことが忘れられず
なんてことのほうが多いかもしれませんが。

ずっと変わらないもの
この大地、この地球がずっとある
ということも人間の思い込みで
生命体であるのならば
イキトシイケルモノが滅びへと向かっていて
この足下の大きな生命体も
いつかはその時を迎えるのでしょう。
そんな時でも
未来のみんなが須く受け入れられたなら
きっと美しさは永続するのかも。

そうであってほしいと願うことが
いつかの未来に続くことは
どんなことでも
いつの日でも素晴らしいもの。
本当に必要なモノやコトを集めたら
いったいどれくらいのものが残るのか
またそれを未来に繋げてゆけるのか。

月明かりと冬を運んでくる風
実りの季節が終わり待つ季節へ
息吹を沈み込ませるような大地
暖かさを内包しようとする山々

変わりない風景の
小さな変化が
未来へ続く空気を孕んで
ずっと続いてくれたらいいな
と思う寒空の職人なのでした。