職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

受け止める

2012年07月31日 | ヤスさん日記
個展に向けて
様々にお世話になっている方々。
私の中で
お願いしたコトへの返答は
引き受けるという覚悟の上で
オールオッケーで。
信頼している仲間だからこそ
お願いしている
って事に気付く今日この頃。
どんなことになっても
それはそれで
どんなことが起こっても
それはそれで
オールオッケーで
全部自分が引き受ければ
いいことなんだなと。

自分を突き詰めて
それを理解してくれる人が
私の表現を
私の表現として表現してくれる。
普段のものづくりのなかで
共感を生んでいるってことが
ありがたいことだな
と。

ながさんの
あの絵も
私というモノを
最大限に表現してくれている
と思います。

というよりも
私が見つめているモノ
と言った方がよいでしょうか。

そんな見つめているモノを
今回の個展が
露にして
どんな風が生まれるのか。
まあ
どんな風が生まれたとしても
全部
受け止めてみればいいんだな
と思う職人なのでした。

ながさん
今日も猛暑です。
汗の中に滲むナニカが
少し見えたような気がします。
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阿修羅

2012年07月30日 | ヤスさん日記
自分の中の阿修羅が
立ち上がろうとしている時
それはそれで
いいんだろうと思うのです。
ただ
その力を
どんな表現として
表に出すかは
今の私の力量を試されている
のだろうとも思うのです。
今のこの時代に生まれて
阿修羅は
その力をどんな風に使うのか。
そんなコトを思う今日この頃
ながさん
個展の搬入前って
こんな感じなのですね。
感謝に溢れて
毎日を過ごしております。

阿修羅って
本来は正しさの為に
力を使っていたらしい
ですね。
けど
時代の流れと共に
捉え方が変化して来た。

本来の
阿修羅って
どんなだったのでしょう。
ただ
常に戦う心を持つ
ってのは
良くない事でもない
と思うのです。

戦うという表現が
自己で完結するような
そんな戦いならば
いつも
私は私に挑んでいるはずですし。

戦いが
血なまぐさいものではなく
キラキラとした
やりとりで
それによって
どんどん昇華してゆくような
そんな戦いで。

今もなお
昨日より
少しでも
自分の感性に馴染むような器を
挑んでゆきたいのです。
あと少し
それを越えても
まだ少し。

さて
搬入まであと少し
ひとつひとつを整理して
もう一歩進んでみるとしますか。
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再生に向けて

2012年07月29日 | ヤスさん日記
芸術が花開く時
世相は廃退している
らしいですが
ルネサンス時代にせよ。
今の世相を
自分に問い直してみると
今こそ芸術が花開く時
なのかもしれません。
「再生」
今こそ
ものづくりが
本来の役割に帰る時
本当の豊さに
進む事ができるのかもしれません。

言葉にしろ
踊りにしろ
絵画にしろ
音楽にしろ
表現というものが
なんに根ざしているのか。

私の中の豊さは
心振るえる時
あったかさを伴って
やってきてくれます。

いろんな豊さの中で
決して誰になにものにも
左右されないもの。
それこそが
本物だと
私は思うのです。

誰にもなにものにも
左右されない豊さ。

さて
今日の一歩が
どれくらいの一歩なのか
もうちょっと進んでみますか。
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「まだ」と「待つ」と

2012年07月28日 | ヤスさん日記
まだ
できるんじゃないか
まだ
なにかあるんじゃないか。
いつもの
問いかけが始まります。
あと数日の搬入まで
そして
今回は搬入後も
まだなにか表現できるんじゃないか
私らしいモノができるんじゃなか
そんな言葉達が
頭の中を巡ります。
ながさん
東京も猛暑でしょうかね。

搬入までの
あと3日。
ギャラリーの空間と
私の今持っている作品達。
それらを見回して
まだ
ナニカ足りないような気がします。

そのナニカが
私の中のモノなのか
作品なのか
どちらにしろ
まだ
表現できるモノが
あるんだと思います。

過去からの一連の流れの作品群
日々の相棒の道具達
仕上げを待つ作品
後少しのフライヤー
沸き上がってくる新しいデザイン

あと数日
その時間の中で
待つコトができるか
ってのも
大きいのかもしれません。
数日の中で
待つ時間
それをつくってみようと思います。

新潟は
新潟らしい夏空ですよ。
あちこちで
祭りの声も。
短い夏が過ぎております。
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お題目

2012年07月27日 | ヤスさん日記
今回の個展
というお題目。
今までのように
誰かの為に
ってコトではなく
自分自身の日々の仕事
というお題目で
これだけ
沢山の方々に
協力してもらえる
ってことが
嬉しく思う今日この頃です。

ひとつ
歴史を繋ぐ者として
なにができるか。

見渡しても
それぞれの役割で
鎚起銅器というものを
伝えようとしています。

私にできること。
昔からの製法のみで
日々を生きる。

それだけなのですよね。

後進に伝えられる事は
技術云々はもちろんのコト。
どう生きるのか
というひとつの生き方
なのだと思うのです。

世間に揉まれ
世間に助けられ
今を生きている私にとって
世間の中で
問いかけを自分自身にしつつ
貫くだけなのですよね。

私の中のお題目の
問いかけが
ナニカに繋がればいいな
と思う職人であります。

いつかいつかの
この時代にも
数十年後
数百年後
ご縁に助けられ
ご縁に活かされた職人が居た。
今度は
どんなご縁が広がるのか
先ずは
目の前のひと鎚ひと鎚に
今の私を込めてみたいと思います。
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中毒

2012年07月26日 | ヤスさん日記
終わるに終われない
追い込み追い込まれを
楽しんでいるって
きっと
中毒なのでしょう。
ものづくり中毒
この言葉をどう捉えるか。
「毒に中る」
毒とは生命活動に不都合を及ぼす
ってモノらしいですが
生命活動に不都合を及ばしても
精神活動に都合が良ければ
ものづくりはある程度の中毒が
必要なのかもしれません。
過ぎたるは及ばざるが如し
ともいいますし
バランスでしょうが
この搬入前の数日間は
やっぱり
中毒になるのも大切なコト
だなと。

切りどころがない
寝る時間を忘れる。
確かに
生命活動を継続してゆくには
睡眠時間は大切だし
寝た方が効果がある方が多い
のですが
ここっ
って時に
その尖り方が一線を越える時
あるじゃないですか
この一点を創れたって時。

搬入前のその時間を
掴みたいと思うのです。

それがいつくるのか
わかりませんが
仕事をしていてだけでも
来ないようですが
でも
ものづくり中毒は
四六時中
頭の中を回っているようです。

さて
今日は生命活動の為に
寝るとしますか。
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豊かさ

2012年07月25日 | ヤスさん日記
先日
ある展覧会で
作品をひとつ
買わせて頂きました。
作品を買う
ということで
暫くの間の食卓が貧しくなろうとも
それ以上に
その作品から与えられる精神活動は
日常での生活を必ず豊かにしてくれる
ものだろうと思うのです。
人生に於いて
どんな時に
どんなコトに重きを置くか。
今の私には
精神性をもっと磨けるような
そんな日常が必要だな
と思う今日この頃。
ながさん
東京でいかがお過ごしでしですか。

人それぞれの人生の流れ。
どの時点で
どんなコトに糧に重きを置くか
って
重要なことだと思うのです。
若き日は洋服やなんだと
外見を飾ることも必要だったですし。
本を買い込んで読みふける
お酒で人間の勉強をする
子供の成長のために
とか。

それぞれで
それぞれの時に
必要なコト。

それを鑑みて
今の私には
どんなコトに
糧を注ぐのが
一番人生に豊かさが
でてくるのだとう
と思い
ひとつの作品を買いました。

いつか
それを見た子供たちが
私の歴史の中で
交流というもの
ものづくりというもの
私なりの姿勢を
うかがい知ってもらえればな
と。

さて
初個展搬入まで
あと1週間
もうひとつ上へ行くために
私は自分に埋没したり
宇宙から見てみたりを
繰り返す日々を
深めてみようと思います。
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過程を語る

2012年07月24日 | ヤスさん日記
過程を語る
の中で
自分がどんなことを考えているか
わかるコトがあります。
きっと
その対話の中で
頭の中を整理しているのだろうな
と。

ものづくりの中で
材料選び
というものが
最初の大切な思考のまとめであり
どんな厚さを選ぶかで
どんな力加減か
形成の仕方かが
とても重要になるわけで。

その思考のまとめの中から
完成形のイメージを
更に強固にしてゆく。

想いからデッサンへ
デッサンから
更に立体へ
立体から五感へ
五感から六感へ
その流れを
もっと
言葉にしてみよう
と思う今日この頃です。

さて
今日も一日をやりきりますか。
五感を鍛えて六感を伝えるへ。
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ひとつの水滴

2012年07月23日 | ヤスさん日記
ひとつの水滴が
集まる事で
大河にも成る
そんなコトを思う今日この頃。
ながさん
自分の中の想いも
また言葉も
同じなのかもしれません。
一言一言が積み重なり
想いが現実になってゆく
その積層が人生
というものなのでしょうね。
なら
自分の使う言葉を
ちゃんと考えて使いたいものです
ね。

言葉に出してみる
って
大切だなと
改めて思うのです。
調子がいい
幸せだ
ありがたい
等々
その積み重ねが見せる世界は
自分をそちらの方向に向けてくれる
なと。

そんな小さな一滴を
どんな色で染めてゆくか
考えるだけで
楽しいなと思う職人なのでした。

日々の積み重ね。
修行も同じすね。
今日もやるとしますか。
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職人大橋保隆展

2012年07月22日 | ヤスさん日記
今回は初個展を
開催させてもらう運び
になっておるのですが
「職人大橋保隆展」
ふとしたご縁で
出会ったギャラリーオーナーさんと
ふとしたご縁で始まった
おの企画は。
作品展
というよりも
「職人大橋保隆展」
なんですね。
いや
きっと
誰の作品展でもそうなのですが
その人の日々を
告白する
それが個展なんだろうと思うのです。

日常の
つぶやきや
考えている事が
カタチになっている。
それを寄せ集めたものが
展覧会になってゆく。

だから
個展を開く場所も
私が居たい場所
であるべきなのだろう
と思うのです。

静かに
一日を過ごせるような
友達を迎えられるような
そんな空間。

始めてのコト。
今までのわたくしを
総ざらいしてみました。
きっと
この日をきっかけに
新しいわたくしを
自分自身が見れる
と思うのです。

そうだ。
ながさんにも
お願いがありました。
この7年ほど切磋琢磨してきた証も
大橋保隆である
と思うのです。
その件に関しても
近々連絡しますね。

さて
今日は追い込み前の
穏やかな一日。
ながさんも
素敵な一日を。
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