職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

幾重にも連なる奥羽山脈

2014年06月30日 | ヤスさん日記
奥羽山脈
この山並みの向こうに
昔の人達は何を観ていたのでしょうか。
連綿と続く山の向こうに
何故、一歩を踏み出そうと思ったのでしょうか。
と思う今日この頃。
この壮大な一歩が
実質的な必要性だとしても
その一歩の勇気は素晴らしいもだなと思います。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

東北の旅は山並みを縫うように
道路がすり抜けてゆきます。
その多様な植生と
先々に見える幾重にも連なる山々。
この感覚は新潟で感じる疾走感とはまた違い
東北地方の更なる深みを感じさせてくれます。

あの山の先に
何が必要だったのか。
生命を懸けて踏み出した先に
その人々は何を見たのでしょうね。

地元の山といえば弥彦山
越後平野にすくっと立つ
あの独立したような山を思い起こしながら
沖縄から東北の旅は終わりを迎えようとしています。

それぞれの心の中に在る風景は
やっぱり
その人の感性に語りかけてくるものだな
と思いつつ。

さて
帰ったら
今まで溜まったウズウズを
しっかりカタチにしようと思います。
ながさん
近々お会いしましょうね。
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緑のグラデーション

2014年06月29日 | ヤスさん日記
新緑が目に鮮やかな秋田。
多様性な山々の緑って
そのグラデーションの色とりどりに
いつまでもを感じさせてくれます。
そういえば
鎚起銅器の鎚目も
そんな雰囲気を持っているな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

渓谷の中のひととき。
走り続けている人って
いつもそれを考え続けていて
考え続けているだけに
少しばかり
離れてみると新しいアイディアが
でたりするんだと思います。

考えに考えて
ひと呼吸おいて考えて。

そういえば
私の仕事も
考えながら叩き続け
ふとした時に新しさに出会うな
と。

秋田の田園と山々。
日本海側の新潟と条件は同じようですが
やはりこの土地らしさを感じます。
帰ったらの始まりに向けて
もう少し
このウズウズ感と寄添っていたいと思います。
ながさん
自然の中も大切なひとときですよ。
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自分の場所づくり

2014年06月28日 | ヤスさん日記
穏やかな大地。
秋田への道程は
本当に穏やかな風景が広がり
今の日本の現状を
忘れさせてくれる
そんな時間でもあります。
そして
このほんのひととき
忘れさせてくれる時間も同じく現状。
様々の現状の中で
私らしく居ようと思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

日本各地を体験して
私の製作環境って
どんなところがよいのだろう
と考えます。
山の中
海の側
街の中。
環境がダイレクトに左右する
ものづくりとしての環境。

間取りや
建て方
コンクリートか
木素材か。
壁は土か板張りか。

可能性を膨らませて
集約してゆく
そんな楽しみを繰り返し
未来の実現に向けております。

自分のものづくりを最大限に活かせる場所。
理想の場所で自分の手でカタチにしてみよう
と思う職人なのでした。
ながさん
秋田は快晴です。
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確実に

2014年06月27日 | ヤスさん日記
ひとつひとつ
積み上げては
バランスを崩しても
また
ひとつひとつ積み上げる。
そんな繰り返しの中で
人は学び成長してゆく
のでしょうね。
そして
積み上げ続けるという意志を持った人にだけ
見えるものがあるんだろうな
と思う今日この頃。
成田から秋田へ
日本の国土を行き来しながら
いつかに繋がる今出来る事を
積み上げてゆきたいと思います。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

手仕事から暫く離れても
眼に見えるもの全ての中から
自分の中に吸収しているモノ達の鼓動を感じる
ってあるんだと思います。

明確に答えが出ているわけではなかったり
ぼんやりとした形なのかもしれませんが
確実に
今、見たり聞いたりしているモノゴトって
自分の中の血や肉に成って
日々のものづくりに活かされる
って思います。

確実に
それとわかる関係ではありませんが
確実に
私が触れる全てが
私の血肉に成っている。
積み上げて
バランスを崩しても
それは
本来の目的を更に明確にして
確実に
カタチにしてゆくプロセス
なんだろうなと。

あと数日。
また職人としての表現まで
東北のこの場所で見たり聞いたりするコトを
自分の中に確実に取り込んでおこう
と思います。
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聖地から観光地へ

2014年06月26日 | ヤスさん日記
聖地といわれる場所は
日本各地にもありますが
その聖地らしさをどれだけ持っているのか
って
とても重要なコトなんだと思います。
いつでも目を瞑れば
自分の中の聖地に繋がれる自分で居たいな
と思う今日この頃。
沖縄から成田へ。
そして、秋田へ。
この人生の移動距離は
日増しに増えて行くようです。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

聖地と観光地
って
とてもすれすれの感覚があります。
決まった人しか踏み入れられない聖なる場所から
誰でも入っていける観光地になる。
ほんのひとつ
この世の中のシステムに乗るだけで
聖地から観光地への転換は
行われるもの。

ただ
その価値という点で
どんどんかけ離れてゆく
というコトに
どれだけ気付けるのでしょうか。

気軽に
なんて言葉とはニュアンスの違う
だけども
いつでもアクセスできる場所を
自分の中に持ちたいな
と思う職人なのでした。

気軽に訪れる事ができなくても
いつでも傍に感じていたい場所を
しっかりと守りたいものです。
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オバー自慢の爆弾鍋

2014年06月25日 | ヤスさん日記
日常の中で
隣り合わせているモノや
行われているコノって
時間の流れと共に集積されて
その土地の空気となってゆくのだろうな
と思う今日この頃。
伊江島からコザへ。
鉄条網で囲まれる道路を通って
英語の看板が目立ってくる店を横目に。
こちらはまた
梅雨がぶり返してきましたよ。
東京はいかがお過ごしですか。

現地の優しい人達との出会い。
そして
語られる沖縄の歴史や
実感しているコト。

諦めるでもなく
鋭い言葉でもなく
ただ
人としての相手と
対話をしてくれる人。

鉄条網の中に在る
日本の中にあるアメリカの土地で
行われているコトゴトは
日本の中でこれからも
どんな風に進んでいるのだろうと考えたり。

伊江島の時間から
新潟へ帰るまで。
また動き続けるエネルギーを
沖縄の人達からもらっているな
と思う職人なのでした。

ながさんが教えてくれた
BIGINの曲のカップリングに
オバー自慢の爆弾鍋ってありますよね。
子々孫々の流れを絶やさない強さ
私も持ちたいなと思います。
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2014年6月23日

2014年06月24日 | ヤスさん日記
沖縄の地で初めての6月23日。
慰霊の日にこんなに近く触れるのは
人生で初めての事。
年前のその日も
こんなに青空だったのだろうか
と思う真昼の伊江島。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

新潟から離れて
意識的におやすみするコトを
全国の仲間と共に過ごす時間。
23日は
伊江島の真ん中にある
タッチューという小高い山に
登りました。

テレビもなく
ネットも殆ど通じないような場所で
この数日間は
風フェスの事
戦争や平和の事
パートナーの事
それぞれでそれぞれに
自分自身を再確認できた時間
だったと思います。

23日
真昼の山の上。
祈りに込めた想いは
有り難う
の言葉とともに
沖縄の光の中に溶け込んだように思います。

沖縄の歴史を知れば知る程
近代世界の成り立ちに愕然とする事になりますが
その上に立った私達から
変えられる事も多いんだな
と思う職人なのでした。

意識的に意識的に
間を取り振り返り
また進んでゆく
って重要さ。

さて
23日を頂点に
あと数日
ここで感じた事を新潟に持って帰られるように
形にしてゆきたいと思います。
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流れを振り返る

2014年06月23日 | ヤスさん日記
琉球の島の北部
静かな時の流れと
あたたかいおもてなし。
ゆっくりとするって
こんな時間だったんだな
と思う今日この頃。
手を動かす
というところから少し離れて
忙しい時の流れから少し離れて
2011年以来
自分の流れを振り返ってみる時間。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

2011年の大震災。
海上自衛隊の知人は
自分の船の上での任務が終わり
地元のコンビニで
自分が活動していた場所の記事を手に取り
号泣したと話してくれました。
活動当時は
感情を出す事は任務を遂行するには
持っていられないモノ
だったのかもしれません。
それほどまでに過酷な時間だったのでしょう。

私も風フェスという活動を
振り返ってみて
まだまだ真っ最中。
本当に感情を表にだせるのは
まだまだ先
なんだろうなと思います。

もしくは
感情というモノと
更に深い付き合いを
する時なんだろうな
と。

放射線高線量地域の方々との交流は
筆舌に堪えない実感としての切なさは
計り知れないものがあります。
それらの自分と向き合う時間を
あと数日
さらにじっくりと。

今日は沖縄慰霊の日。
静かに静かに時を捧げよう
と思う職人なのでした。
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光の質と時間の質

2014年06月22日 | ヤスさん日記
夏至を抜けて
茜色に染まってゆく空。
梅雨を明けはじめの沖縄は風強し。
太陽の光がもたらす感覚って
とっても大きいんだなと思いました。
良い意味として
きっと
この地では鎚起銅器って技術は
発展しないんだろうな
と。
沖縄の光の強さをしみじみと感じる時間
ながさん
そちらはいかがお過ごしですか。

「太陽が眩しかったから。」
確かカミュの異邦人には
こんな言葉が在ったような気がします。

雪国育ち雪国在住の私は
この沖縄の光の質に
心解けつつ
あの新潟の光の質に
守られるものがあるな
と思いつつ
時間を過ごしております。

新潟を離れた地での
大切な時間と
工房に籠っている
大切な時間。
その時間の質と光の質を
感じ合いながら
今日も過ごすとします。

ながさん
今日も佳き時間にしましょうね。
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曇り空

2014年06月21日 | ヤスさん日記
15年ぶりの沖縄は
曇り空
でも
新潟の曇り空とは
曇り空の質が違うんだな
と思う今日この頃。
ながさん
講演会大盛況だったようですね。

中学時代は麻雀に凝りましたが
今になって
その時の経験が
私に与えてくれる感覚は
とっても大切なモノなんだと思います。

状況というものが
その場を切り取ったモノではなく
流れがあり
誰が
どのように
などなど
いろんな流れを踏まえるコトが
状況なんだ
と言う事に気付く事ができました。

同じ言葉を言ったとしても
どんな状況で発言したか
とか
同じ行動でも
どんな状況なのか。
それらの大切さを。

内地から離れた沖縄は
身体を弛緩させてくれて
思考もいつもとは違うインスピレーションを
与えてくれるようです。
沖縄の暑さの中にこれから見つけるモノ
しっかりと持って帰りたいな
と思う職人なのでした。
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