職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

鎚起銅器の故郷

2018年09月30日 | ヤスさん日記
昨晩は
雨降る中
財布を車の中に忘れたりして
いつも通り
ばたばたと出発することになりました。
なんだか
いつもの
いつもらしい私でありますが
周りの方々の助けなくしては
ちゃんとことが運ばないのだな
と改めて思う仙台の朝。
ながさんも
東京を出発されていたでしょうか。

仙台と言えば
鎚起銅器を燕に伝えてくれた
藤七さんは
この地から旅立ったと聞きます。
どんな情報を得て
どんな心持ちで
藤七さんは
ここから燕の地へ向かってのか。

燕から海岸線へ出ると
良質な銅が採れたようです。
きっと今でも
掘れば出てくるのでしょうけれども。
そんな情報を聞きつけて
藤七さんは
この長い道のりを
一歩一歩と歩いて来られたのでしょうか。

きっと
全く知らない土地に
何を求めて。

それから200年。
今では一晩を越えれば
こうやって
新潟と仙台を行き来できたりして。
この街の200年前を
小高いビルから
ひとりの職人が想像して居たりするわけで。

いやいやほんと
ご縁とは面白いものです。
ながさんのお陰で
こうやって足を運べている。

そして
一息ついたら
平泉に向かいます。
ながさんは
どんな心持ちで
彼の地へ向かっていますか。
そんなことも
また後ほど。
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金木犀の香りに包まれる工房より

2018年09月29日 | ヤスさん日記
大切な納品を終えて
またひとつの仕切り直し。
来週より始まる
工場の祭典に向けて
新しいアイテムの製作を始めました。
この移動の多い中でも
こうやって
上がり盤に腰を下ろせば
すぐに
そのモードに入れるのは
親からいただいた気質
でしょうか。
そんなありがたい気質のお陰で
今日も1日が過ぎてゆきます。
ながさん
出発前の東京はいかがお過ごしですか。


工房では
金木犀がとっても香り
とっても良い季節です。
この香りに包まれて
100時間くらい寝れたら
どんなに心地よいものでしょうか
と思いつつ。

その想像の中で遊ぶことが
壷中の天
とゆうものでしょう。
壷中の天を抱きつつ
鎚を振る職人。

その想像が育むのは
ここ一点の器の中でしょう。

ながさん
夜行で仙台に向かいます。
明日の朝には平泉。
どんな展示になるのか
ほんの少しですが
ご助力させていただきますね。
楽しみに向かいます。
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旅を振り返りつつ

2018年09月28日 | ヤスさん日記
瞼が閉ようとして
抵抗しようとするわけですが
やっぱり
閉じようとして。
そこは素直に
身体の声に耳を傾けるべきでしょう。
誰かに
何かに
追い立てられているわけではないのですが
自分が
自分に
課している力の大きさに
自分で
驚くこともあったりします。
この器たちが
どんな風に前橋で使っていただけるのか。
この納品を終えたら
ながさんの作品展が観られる
と思いながら。
今日も工房は始まります。
ながさん
東京の空はいかが始まっていますか。

燕に着いて
ひと晩明けて
ふた晩明けたくらいに
身体の緊張のほぐれと
そこから出てくる
心身の疲れと向き合う
ことになるようですね。

工房に籠ることで
私と向き合う。
やるべきことに
集中はしているのですが
なにかふと
考え込んだり。

岩手への旅は
電車かバスでゆこうと思っています。
ゆっくりと
景色に浸りながら
また改めて
この旅を振り返り
これからを想像してみようと。

ながさんも
そろそろ走り出す頃でしょうか。
道中くれぐれもお気をつけて。
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今は亡き言葉

2018年09月27日 | ヤスさん日記
京都から
新潟の高速道路。
いつもの道を
いつものように。
通い慣れたこの道に
三条燕の文字がみえてくると
やっぱりほっとして
どれだけ自分の肩に
力が入っていたのだろうと思います。
ながさん
出張前
最終段階の東京はいかがお過ごしですか。

そして
昨日は彼岸明け。
facebookさんは
3年前の展示会を思い出させてくれました。
そこには
2年前に亡くなった仲間の手が。
ものづくりについて
色々と話せる数少ない仲間
でしたが
あの時も
私の展示に対しての意見を
丁寧に伝えてくれていたことを
思い出します。

ほとんど
普段は恋の話やなんか
ばかりでしたが
根本的なところでのものづくりの意識の共有は
できていたように思います。

その写真を見て
相変わらず
相変わらずな私に
苦笑しながら
今日からまた
作り始めたいと思います。

お世話になっている前橋に
しっかりと届けられるように。
ながさん
本当に岩手での会合を
楽しみにしていますね。
最終段階
新潟からお祈りしております。
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手紙

2018年09月26日 | ヤスさん日記
大阪の朝は
心地よく。
此の地から
彼の地へ。
10日間の旅も
今日で終わりとなります。
仲間の子供を抱いて
そこに希望を見出す。
希望とは
誰かに託するものではなく
自分の中に芽生えるもの
なのだろうな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

ひとつ
掛けているものがあり
その答えが
きっと家に届いている
と思います。

その答えが
どんなものであろうとも
そこに掛けてみた
とゆう自分を
讃えたいと思うのです。

良寛の歌に触発されて
今後
どこを切っても見せられるような
世界観に居たいと思い。
認めた手紙に
どんな返事が返ってきているのか。

どんな返事であろうとも
そこで明確になったものが
次へのステップになるはずです。

ながさんも
追い込みのことと思います。
私も帰ったら
早速工房に籠りたいと思います。
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自然の営みとものづくりと

2018年09月25日 | ヤスさん日記
中秋の名月は
ちょっとかけている
からこそ
美しいのかもしれません。
今日は
どんな月が眺められるのか。
秋分
中秋
満月
と続きます。
ながさん
東京の月は何色ですか。

今シーズンの銅鍋づくり教室も
残すところ
あと1回を終えたら
しばしの休眠に入ります。
冬動けない
とゆう状況は
雪の国らしく
とてもよいことだなと思います。

新潟のものづくり自身が
農閑期に始まったこと
だろうなと想像をしていますし
食べるものを作る時期と
ものを作る時期が
それぞれのあるとゆうことも
自然な営みの中で
当然なこと
だとも。

翻って現代。
それぞれの役割の中で
それぞれが担う
とゆう状況。
技術向上とともに
なぜこの仕事を続けてゆくのか
とゆう問いを持つことが
とても大切なように思います。

自然な営みは
自然を教えてくれます。
しかし
そこから隔絶されている状況で
なんのためのものづくりか。
私たちは
日々考えなければならいと
改めて思います。

人が
自然の営みの一部であると
感じながら
ものづくりを続けたいものだな
と思う今日この頃。

今日は葉月満月。
強い感情の中にある
純粋さやユーモアに気づくとき。
だとか
きっと
そんなメッセージにぴったりな1日になるであろう
と思う朝の始まりです。
ながさん
そろそろ東北でしょうか。
今日も良き1日を。
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伊勢神宮にて

2018年09月24日 | ヤスさん日記
この度も
帰って来ました。
そんな心持ちを持たせてくれる場所。
伊勢には
そんな力があるようです。
まだ暗い早朝から動き出し
日の出とともに参らせていただく。
こんな貴重な機会を
5年前からいただき
それまでの世界とは
明らかに境界線ができたな
と思う今日この頃。
今回も大切な機会になりました。
ながさん
東京の製作も終盤ですね。
そちらはいかがお過ごしですか。

エネルギー充電
とゆうよりも
排気量を大きくする
そんな心持ちです。
まだやれる
とゆうよりも
もっとやれる
そんな心持ちです。

それら
本物を知ることで。
正式さは
連綿と続く中で
表装としては変化するもの
かもれしれませんは
根本の部分は
確かに感じようと思う人には
感じられるものでしょう。

そこに出会えたご縁。
この人生の大切なキーパーソン。

ながさん
ほんとまた
ご一緒しましょうね。
心より楽しみにしております。
そして
更にもっとやりましょう。
毛越寺
楽しみにしております。
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季節の基点

2018年09月23日 | ヤスさん日記
心地よい空間と
心地よいご飯
心地よい風が吹く場所。
鎚起銅器の銅鍋づくり体験を初めて
私は全国各地の
そんな場所に訪れさせてもらっています。
一枚の銅板から
ご自身で銅鍋をつくる
そんなことに関心を持ってくださる方々が
そんな素敵な場所で日々を過ごしている
それがとても嬉しいことだな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

今日は
秋も真ん中
秋分の日。
西日本を回らせてもらっていて
それぞれの季節が
それぞれの場所で
全く違うことは
肌感として実感するところ
なのですが
そんな中でも
日本全国で
ある基点をを持って
季節を感じられるって
素晴らしいことだな
と思うのです。

それは
特に
気温や肌感が
同じではなくても良い
けれども
それぞれの季節を感じられている
ってことが
大切なのだろうなと。

そんなことを感じつつ
名古屋から伊勢に。
この数日間は
思想強めの日々を過ごせそうです。
ながさん
来年は必ずご一緒しましょうね。
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名古屋のbar

2018年09月22日 | ヤスさん日記
京都から
岐阜を経て愛知県は名古屋市へ。
このお店があるから
この土地に訪れたくなる
そんなお店が在ることは
とてもありがたいことだな
と思う今日この頃。
ながさん
東京の製作はいかがお過ごしですか。

行きつけのBarが
新潟市にできたのも
ここ1、2年のこと。
Barとゆう存在が
一息置くのに
とっても良い場所だと
最近は感じております。

ほっと一息。
話したい時に話して
話したくない時には
ただただ
お酒を口に運ぶ。

この距離感を
程よく保ってくれるのが
行きつけたいBar
になるのだろうなと思います。

名古屋にも
URBAN COWBOYとゆう
とっても心地のよいお店があります。
きっと
店主の並外れた下積みが
この落ち着いた雰囲気を
醸し出しているのだろうなと。

下積みは
心と身体に染み入って
雰囲気となって
漂う。

改めて感じる夜でありました。
ながさん
名古屋へ来られた際には
是非。
そして
エネルギーを充電したら
今日も鎚起銅器をお伝えしようと思います。
お互いに
今日も佳き1日を。
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地球の歩き方

2018年09月21日 | ヤスさん日記
雨の京都
ひとり夕ご飯を探して
歩きに歩いて
濡れ鼠のようになると
ひとりが染み入るものですね。
ひとり京都で
丸一日
本を読み耽る時間。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

フランスに向けて
定番の
地球の歩き方
を買ってみました。

今回は
フランス的鎚起銅器を一緒に考えてくる人に出会うため
鎚起銅器を知ってもらうために
ものづくりをして居る人と出会うため
そんな目的でゆくわけですが
そこには
やはり人。

どんな人と
ご縁が広がるのか
ご縁が広げられるのか。

翻って
そんな人に日本に来てもらった時に
首都は外せないでしょうけれども
果たして首都だけでは
ものづくりの人たちとは
出会えるのだろうか
と考えます。

国は広くて
新潟では
これだけのものづくりが育まれるわけで
そんな地との繋がりで
ありたいなと。

それには
やはり人。
なのでしょうね。

この本で
想像力を膨らませつつ
今日も始めたいと思います。
本日は大学の准教授と
銅の組成の打ち合わせについて。

京都は今日も雨。
ながさんも
追い込み佳き時間を。
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