職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

幻想がなければ

2024年05月31日 | ヤスさん日記
最近
お風呂読書で
カントをよんでいるのです。
このツアーで
カントのことを知り
とても興味深く思い。

純粋理性批判
実践理性批判
判断力批判
と批判シリーズがあるらしい
のですが
判断とは
分けること
ぐらいの意味で掴んでおくと
よいようです。

なんか
カントに親近感を持つのです。
もちろん
まったく思考レベルは違うとして。
違うとゆう前提で
親近感を持つ。

それは
私は基本的に
あなたと私は
徹底的に違う。
しかし
違うと分かった上で
軽々と乗り越えられるような
意識も持ちたい。
と思っているから
なのかもしれません。

こんな風に考え続けていると
どんどん
恋とゆう幻想から
遠のいてしまう気がしますが
それはそれとして。

カントの
判断力批判は
美についても
触れられていて
ものづくりの私たちには
良い書物のようです。

しかし
幻想を持たなくて
人間は生きられるのだろうか
と思いつつ。
今日も私は
カント的自由で
生き生きと
自分を生きたいと思います
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月一の能登支援5月

2024年05月30日 | ヤスさん日記
なんだか
余りにも悲しくて
ゲストハウスに籠りたい
と思ってしまいます。
月1の能登支援
今回は
快晴で
風も気持ちよく
良い気候だったのです。
夕日も綺麗で。

でも
現場で起こっている
悲しい事実。

しかし

私の現状でできることは
見えています。
やはり
そこを積み上げてゆくだけ。

でも
やっぱり
現場の悲しさに
引きずられないことはない。
人間とは
どうしてこうも
酷なのか。
私はその出来事ごと
抱きしめるしかない。

今日の金沢も
快晴のようです。
気持ちを晴れやかにできるよう
少し歩いて
希望を繋いで
新潟に帰るとします。
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雨の北陸道

2024年05月29日 | ヤスさん日記
そういえば
10日前も
反対方向に走っていたな
と思い出しました。
この道路を行ったり来たり。
今回は
能登支援で
2ヶ月振りに訪れます。

裏日本
と言われる日本海側。
その中でも
地方では
そう呼ばれる実感を
強く感じます。

2ヶ月振りで
どんな変化があるのか。
徐々に
徐々にと
変化をしているはずですが
きっと
まだまだ。

それぞれに
実感があるのだろう
と思います。
東日本
西日本
それぞれの場所で
実感は違うもの。

致し方ない
とも思います。
しかし
残念だ
とも思います。
災害の多い新潟だけに
私は
その実感を持ちやすい
のかもしれません。

雨の北陸道。
世が明けても
今日は
とても寒い朝です。
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置き換えられてゆく事象たち

2024年05月28日 | ヤスさん日記
久しぶりに
長岡の若井家へ。
いつも
あったかく
迎えてくれる場所。
そして
2007年の中越沖地震から始まった
市民活動の原点を
確認させてくれる場所。

昨日も
話をさせてもらう中で。
それぞれの
過去のイメージの違いを
確認できました。

人間の記憶は書き換えられてゆく。
それは
それぞれの経験によって
書き換えられてゆくのかもしれません。

過去
現在
未来
それぞれの手触りを
最近考えたりします。

私の意識の中で
それらの現象が
どう置き換えられゆくのか。
それは
現在も
未来も含めて。

今日は
1日雨の様です。
工房に籠って
雨音を聞きながら
一人静かに過ごせる貴重な1日です。
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風向きの変化

2024年05月27日 | ヤスさん日記
燕三条の名レストランで
日曜の昼を
たっぷり過ごす。
美味しい料理と
美味しいワインと
そして
静かに噛み締める幸福と。

そして
夕方には
工房から車で5分の場所に
新しくできた
ヘラ絞りのギャラリーへ。
こちらは
所謂鎚起銅器の生地となる技術が
それ単体として
展示される場です。

早めに家に帰り
本を読みながら
改めて
この街の変化を感じます。

この街が
好きなわけではないけれども
この街に
住んでいて良かったなー
と感じることが
年齢を重ねる毎に多くなりました。

いろんなことがあった
あっただけに
風向きが変わっていることを感じます。

昨日訪れた
2件も
同い年の方々が
自分の道を一所懸命に歩いている
からこそ光が当たる。

私も
その光を感じています。
これを
どう次世代へと繋げるかは
私の命題として。

今は
この風向きの変化を
大風にして
更に確かなものにしたいものです。
どうすれば大風になるのか。
ただひたすら
同じ想いをを改善しながら
進めてゆくだけですが。

つくれる量も決まり
時間も決まっているわけですが
その中で精一杯。
昨日
一気読みしたカントの入門編が
大変興味深かったです。
美の体験と無関心性。
そんなことも
またお話ししましょうね。
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年下の心地よさ

2024年05月26日 | ヤスさん日記
久しぶりに
論語に学ぶ会に参加。
この場に来ると
25年前の
自分がまだ
職人になりたての頃の心持ちを
思い出させてくれます。
そして
今でも
下から2番目の年齢
とゆうことで
他では
だんだんと
後輩の皆さんが出てくれば出てくるほど
この環境は
ほっとできる場所なのです。

年齢を重ねる
とゆうことを
実感として
教えてもらえるような。

まだまだ
48歳とはいえ
あの当時は
25歳。
ほんと
右も左も分からない
そんな人間でしたが
この論語に学ぶ会に
参加させてもらうお陰で
なんとか
生き延びてくることができました。

今日とゆう日がありがたく。
また
一歩一歩と
積み重ねてゆくとします。
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小さな願い

2024年05月25日 | ヤスさん日記
昨日は
燕での作業を夕方には終えて
石瀬の家の管理に向かいました。
途中のスーパーで食材を買い
荷物整理から
掃除整頓へ。
そして
大きなお風呂に入って
ご飯を食べながら
動画を見ていると
21時には寝落ちしていたようです。
そして
6時のチャイムで起きる。

ほんと
身体も心も
ゆっくりできる場所なんだな
と実感します。
未だ
私の部屋には
布団1組しかないわけですが。

この
夏から秋にかけては
自分の部屋も含めて
この石瀬の家を
充実した場所にしたい
と思います。

燕の工房での
職人としての張り詰めた日々。
石瀬の家での
ゆっくりとした休日。
このバランスが
今年の要
なような気がしています。

気がしているだけで
相変わらずに
いただいたご注文を前に
今日も叩き始めるわけですが。
時間をつくる
ゆっくりと読書の時間をとる。
今の
私の目標です。
こんな小さい願いが
叶えられるように。
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値千金のひとつ

2024年05月24日 | ヤスさん日記
旅の終わり頃に
ヤフオクで
伯父さんの作品がでていたのです。
平成7年の
接合花瓶で200,000円。
今では
人間国宝として
木目金とゆう技術で
認められている方ですが
その当時は
56歳くらい。

即断できるものではなかったですが

そのヤフオクの花瓶は
私の手元に。
ヤフオクで
競ることもなく。
きっと
一般の人には
理解できないであろうものを
私は職人として見出していました。
そして
それを手元に置くべきかどうか
の判断。

やはり
手元で拝見すると
更に見えてくるものがあります。
当時の伯父さんは
今の私よりも8歳位年上なわけですが
悩みや
時流や
挑戦や。
そんなものが見えてきます。

こういったことに
投資できる私でいることを
ありがたいな
と思いながら。
私もまだまだ
ここからのチャレンジを。

新潟は
ほんと
ちょうど良い気候です。
そして
叩き始めれば
汗だくだくに。
今日も
ひと鎚ひと鎚の積み重ねを
形に。
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久しぶりの神社巡り

2024年05月23日 | ヤスさん日記
本日は
卯月も満月。
久しぶりに定休日とし
久しぶりの神社巡り。
弥彦神社から
地元の石瀬神社へ。

弥彦神社も
やっぱりいい。
弥彦山をバックに
悠々としている様は
この新緑の気持ち良い風と共に
爽やかな気持ちを与えてくれます。

山の緑と
神社の赤が映えて。
参道を曲がり
ゆっくりと現れてくるその姿は
やはり
越後一宮だな
と感じます。

そして
地元の神社。
このひっそりと静謐で
確かに守り続けられている雰囲気が
私にはぴったりきている
と感じます。

鎚起銅器職人として
何を目指すのか。
確かに
所謂鎚起銅器の世界も
弥彦神社的に良い。
と共に
私はこの石瀬神社のように
確かな地元の守り手の上に
立っている感じが
ぴったりきています。

この神社を参る度に
私の目指す鎚起銅器も
ちゃんと命脈を保つように
環境を整えければ

想いを確かめさせてくれます。

新潟の
ちょうど良い初夏。
明日から
また
汗だくだくで
鎚起銅器に励むとします。
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あと少しあと少し

2024年05月22日 | ヤスさん日記
目を瞑っても帰れるような
行きつけのお店で。
夕方早い時間から
ビールを呷る。

この場所では
私は素直で居られる
と思える場所。

いや
いつでも
素直には居るはずですが。
でも
改めて
素直だなと感じられる
とゆうことだと思います。

人間は
それぞれの場面で仮面を付け替える
とも言われていますが
確かにそうだなと。
そして
それの数が多いからとて
悪いわけでもなく。

根本には
確かな芯があるはずです。
「面白きこともなき世をおもしろく」
人間が生きる意味は
わからないものですが
あと少し
あと少し
生き延びる中で
積み重なり
いつかわかるもの
なのかもしれませんね。

さて
本日の新潟は快晴。
今日も打ち合わせの1日です。
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