職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

土砂降りの新月に

2008年08月31日 | ヤスさん日記
峠を越えれば山形
山の中をくねくね
深々とした緑
ぶどう畑のビニールハウス
白く光る波のような
そこを抜けると山形は
土砂降りの空のもと
静かに顔を見せてくれます。

山形舞子さんに山形の地酒
山形言葉に山形の笑顔
山形尽くしの山形は
論語の講義とのコントラストも鮮やかに
同じ志を持つ仲間との
親交を深められるものです。

学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。
朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。

精神の高揚
花笠音頭
真理の探求
冷えた日本酒
諸行無常
千鳥足

山形っ子の心意気
土砂降り雨も
心地よいような
そんな時間を与えてくれる
その実直さに
感謝にたえない職人なのでした。

心意気は時間を介さず
深まってゆくものです。

新月の8月末日。
きらきらと光る新潟の星空
その近さと大きさに
新たな月の巡りもまた
素晴らしき日々であれ
と。
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中庸

2008年08月30日 | ヤスさん日記
論語に学ぶ会
孔子の孫の子思の著した
「中庸」
ちょっと聞くと
程よいとか
中間的な意味合いにも
とれそうなこの言葉。

よくよく
考えてみると
とても深みがあり
奥の奥にまた奥があり
その奥にまた奥があり
的な。

可もなく不可もなく
と言うよりは
可であり不可であり
そして
実はとても尖ったお話。
軸点から
左の方向に自分を精一杯延ばしてみて
右の方向に自分を精一杯延ばしてみて
そうすると真っ直ぐな矢印が
またひとつ見えるような。

精一杯加減が
尖っていて
痛い時もあるのかもしれませんが
そこには
無条件の寛容の空間が
宇宙のように広がっているような。

今の所の職人的「中庸」
これからまたその奥を垣間みて
どんな言葉が出てくるか
楽しみな職人なのでした。

学ぶことほどの贅沢
飽くなき欲求は
ないものですね。


近頃のお気に入りです。
  I know it's not much but it's the best I can do
  My gift is my song and this one's for you
     (エルトンジョン/your songより)
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臥薪嘗胆

2008年08月29日 | ヤスさん日記
ナガさん
おめでとうございます!
誕生日いかがお過ごしでしたでしょうか?
しっとりとしとしと雨の新潟は
車の雨音だと鈴虫の声
あとはキーを叩く音だけが響いています。

酒の無い
国へ行きたい
二日酔い

風呂上がり
やっぱりビールは
美味しいな

懲りる
とはどんな時におきて
また
それに成れてゆくものなのでしょうか。
朝の憂鬱さが
嘘のように
喉を通り過ぎる
黄金色の液体が
不思議だな
と思う今日この頃です。

一年の計は誕生日にもあり
私が立てた誓いも
時と共に
薄れてゆくことがあります。
それを奮い立たせてくれる
ナニカ
が、可視化されるとき
その様相は
強みを帯びてきます。

臥薪嘗胆
そのチカラを素晴らしき未来へ
転化できる
そんなステキな人達は
どんなモノを
自分の身近なものとして
持っていられるのでしょう。

自分のココロの内に持っている
種が芽を吹き花を咲かせる
その水やりに
程よい如雨露のような。

薪や胆よりも
ステキな相棒
ちょっとした時に
教えてくれる
そんなさりげない相棒が
よいな
と思う職人なのでした。

この一年も
ナガさんにとって
素晴らしき年になるよう
祈っております。
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自律

2008年08月28日 | ヤスさん日記
論語を学ぶ会
論語に学ぶ会。
自分を律する
自分で律する。
みんなと一緒
みんなで一緒。
一文字の違いが深いなー
と思う今日この頃。
ナガさん
季節の変わり目はいかがお過ごしですか?

テレビジョン
新聞
ラジオ
インターネット
沢山の情報の中で
自分の基本を
どこに置くかが大切だなと。

論語の中にもあります。
「子曰く、其の以す所を視、
 其の由る所を視、
 其の安んずる所を視れば
 人いずくんぞかくさんや
 人いずくんぞかくさんや。」

どんな所にいても
どんな人といても
自分でいられるということは
どんな所にいても
どんな人といても
其の状況の中に
自分を置けることなのかもしれません。

自分で律することの出来る人は
自分は自分
というよりは
自分が自分
というようなしなやかさを
たたえているような。

いと高きことも
いと低きことも
全てを包んでいる
自分のカラダが
自分であり
その奥の奥には
とても素敵な種が宿っている
ことでしょう。

雨が降り始めた新潟
深々とした緑の香りが
更けてゆく夜を包んでくれそうです。
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たそがれどき

2008年08月27日 | ヤスさん日記
「人間の汚した
 たそがれの世界で
 私は生きてゆきます。」
と言い切ったナウシカの言葉に
深さを感じるなー
と思う今日この頃。
東京砂漠の黄昏時は
どんな色をしてますか?

他の世界から隔たる
安住の地で
穏やかな時間に
浸ることになれてしまうと
同じ空の下で起こっていることを
見失うこともあるのかもしれません。

どうにもならないこと
かもしれないことも
自らの衝動や
行動の芽を
見ずにはいられず。
全てを忘れさせてくれる
美しく飾られた
媚薬があったとしても
その味はきっと
苦々しいものなのかもしれません。

自分の肌で感じること
自分のココロが感じること。
恐怖や不安に
惑わされずに
芯を持てれば
その強さは光も闇も
一緒に包み込めるのだろうな
と思う職人なのでした。

新潟の黄昏時は
薄紫の雲と黄金の雲
どちらも交ざり合いながら
それぞれで
美しさを讃えています。
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話せばわかる

2008年08月26日 | ヤスさん日記
夢うつつ
黄金のまだら雲。
寝ぼけ眼の
明けの方の空の色は
底から見上げる海
ゆらゆらキラキラと
生命の営みを
感じさせてくれます。

土手沿い
車を走らせていると
後ろから急に追い越され
ハザード点滅。
2台の車からは
恐そうなお兄さん、お姐さん達が
5、6人。
怒髪天を突く
その勢いに連れて行かれた場所は
大きな広場
数グループに分かれて
たむろしています。
問答無用な雰囲気に
身体いっぱい
身振り手振りで応答する自分。
ひとりふたり
理解を示してくれる人達に
チカラをもらい。
ひとグループひとグループの
リーダーとの話し合い。

「話せばわかる」
犬養毅さんは日頃から
そう言っておられたようですが
そのステージがあるなら
きっと
話す言葉を持っていれば
そこに行き着くのは
必然のはずです。

ダーッと勢いに乗って
並べたたてられる言葉に
竹のようなしなやかさで
言葉を返すとき
そのしなりの放物線もまた
美しいものです。

最終的には
恐そうなお兄さん、お姐さん達も
理解を示してくれ
肩を組んで…。
というところでさめた
夢のお話です。

そちらが夢で
どちらが現実か
ことこと左様に
夢を見続けるということも
大切だな
と思う今日この頃。

ステキな夢
目覚めのcoffeeは
深い味わいを
醸し出してくれます。
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ご馳走

2008年08月25日 | ヤスさん日記
もやし
魚の切り身
豆腐
大根おろし
自家製味噌

至ってシンプル
ただ、基本になる味噌が
全体を包んでくれ
幸せな味とは
こんなものだな
と思う今日この頃。

納豆
玉葱
黒こしょう
卵に絡めて
パン粉をつけて
カラッと。
玄米ご飯と
菜のみそ汁。
大豆の恵みに感謝
ゆっくりと食む
贅沢な時間。

ご馳走とは
その名の通り
走り回るくらいの勢いで。
頭の中のイメージは
その喜んでくれるであろう
顔を想い描きながら。

馳走
いい品物ができるとき
使ってくれる人の
場面が見えるとき
その為の時間は
積み重なり溶けて
そのモノの中に
刻まれてゆくようです。

いつでもどこでも
できることはできる
ものかもしれません。
要はそれひとつ持っていれば
全体が馳走になるような。

いい品物ができたとき
自分の本分が蘇ったとき
今までの技術が注がれたとき

静かな雨の休日は
自分のリズムを想い出させてくれ
ものづくりも捗る新潟です。
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地元の仲間

2008年08月24日 | ヤスさん日記
久しぶり
そんな言葉もどこへやら。
いつも通りの
いつものメンバー
いつも通りの
たわいもない話。

すくすくと育つのは
仲間の子供達
会う度に
大きく
本当にすくすくと
ステキな笑顔で
出迎えてくれます。

人生の半分以上
共に歩んで来た仲間
いつでも
あの場所に戻れる
そんな仲間が
ありがたいな
と思う今日この頃。

共通のキーワード

いつも笑いを誘い
素直に
言葉がでてきて
中学時代と
今と
成長をふまえつつも
原点に戻る時間。

気が置けない仲間とは
自分の成長を確認させてくれる
足下を照らしてくれる光
のひとつだな
と思う職人なのでした。

美味しい料理と
美味しいお酒と
美味しい話。
それは
爽やかな朝を迎えさせてくれる
魔法のご馳走です。
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水辺のcafe

2008年08月23日 | ヤスさん日記
考えることがもったいない時間。
その時間の流れが
ただ流れてゆけば
幸せだなと。
そんな時間も
時としてとても大切ですね。

蓮の花の桃色
白鷺の羽
ミントの香り
爽風
日陰とり
走り抜けるイタチ
汗をかいたグラス
あくび

その時間が在る
という足下の軸になり
どこへでも
ゆけるような。

そんな
空間や
時間や
作品や
言葉や
視線が
表現できればな
と思う今日この頃。


エアポケットなcafe

喋る時を知り
黙する時を知る
穏やかなマスター。

光を上手にとりこんだ
手作りのお店に
お気に入りの作品達
身につけると
幸せが漂う雑貨達。

焙煎の香りと
手引きの粉で
ゆっくりいれられたcoffee
スイーツは
自然な甘みと地元の果物。

夜はキャンドルの炎と
夏は月明かり
冬は暖炉の火
時には談笑
時にはしっとりと
音楽もその日の流れにそって。


秋の実りが
顔を出している新潟。
ナガさん
温泉と美味しいお酒
旬の味覚が
待っておりますよ。
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空のこと、入道雲。

2008年08月22日 | ヤスさん日記
面白き
ことも無き世を
面白く

いろんなコトが
起きている
いろんなコトが
起きてくる
いろんなコト

伝えられるのは
恐れでも不安
でもなく
光に溢れる世界
でもなく


ここに生きていて
きっとこれからも
生き抜いて
穏やかなココロを
芯に携えていられるコト
なのかもしれません。


お散歩日和
橋の下の日陰
涼やかな川風
白鷺の群れ
鈴虫の音色
青空に入道雲

見上げれば爽やかな空のもと
仮想の信用がまかり通っていたり
それに右往左往してみたり
そのレールから外れてみたり
いろんな世界が広がっているのでしょう。

小学生とのお話し合い
地球温暖化
繋がりを想像してみること
優しさの現れ
楽しそうな未来

夏休みの小学生との
ワークショップ
私も始めての体験で
どんなコトになるか
ワクワクする爽やかな朝です。
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