職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

拾ったもの

2007年11月22日 | ヤスさん日記
贅沢な部屋
大きな窓を右手に
広々な仕事机
ゆったりと座れる椅子
これは贅沢の極みなのかもしれません。
窓の大きさと気持ちのよさとは
きっと比例しているのでは
塀の上の狭い小道で跳ねる霰や
隣の家に残る紅葉
そこから見える景色が
どのようなものであれ
大きな窓は贅沢なのです。
きっと。

中也が拾ったボタン
そこに見る男女の機微が
とても切なく響きます。
拾ったもの
拾われたもの
拾ったものが実は
拾われたものに拾われていたり
と。

そうだ。
刃の存在意義はどこにあるのかなと
人を傷つけてしまう刃
傷つけなくてもそれは
刃なのかしらん。
そんなことを思いつつ
あの刃に映る光の深さを思い出しております。
それがそうであると言うことが
なにかを傷つけてしまう
けれども
それがなくては、そのモノ自体が存在しない。

こんなパラドックスの中で
浸ることも
遊ぶことも
二十四節気のひとつとして
冬至までのあと1ヶ月
キャンドルナイトの準備で
きっとまた時間の中で遊べるのだなと。

大きくはいた白さを
登り消え行くまで見つめる先には
見えなくなってもなお
どこまでも登っていく強さが。
息をつくことも
時には必要なのだな
と思う職人なのでした。

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New Design Yahoo! JAPAN 2008/01/01
http://pr.mail.yahoo.co.jp/newdesign/

コメント
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