職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

エアポケット

2009年10月31日 | ヤスさん日記
穏やかな昼下がり
水のせせらぎと
子供たちの笑い声と
陽だまりのあたたかさ
風の心地よさ。

今日は静かな一日です。
日々のエアポケット
すっぽり収まっていると
気持ちよくて
それを広げたいと思うと
また時間が早く流れていって。

ただ
そんなエアポケットが
いつでもあるんだ
ということに
私は幸せを感じるわけです。

私の中の幸せ
それを解放できればな
と思う今日この頃です。

こんな時間が蓄積され
日頃の私の中にも
しっかりと現れるのでしょうね。

ほんと
静かな一日です。
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舞い上がる

2009年10月30日 | ヤスさん日記
人は過去に生きるに非ず
しかし
過去に生かされている
のだなと思う今日この頃。
今まで会ったコトゴトに
変化はありませんが
そのありようは
私の中で様々に変化する
のでしょうね。

向かい風を感じた時に
それを受けて沈むか
それを受けて舞うか
葉っぱを観ていても
面白いものです。

人間も然り
なのかもしれません。
でも
風を受けている時って
どちらが上かすらわからなく
なっているもので。
でも
きっと今まで見据えているモノ
があるなら
そちらの方向へと
舞い上がっているものです。

12月13日に
大きなイベントが
このイベントが
集大成であり
次に繋がる一歩になるな
と思う職人なのでした。
そして
両立という意味も
深く感じることになりそうです。
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川上の嘆

2009年10月29日 | ヤスさん日記
ナガさん
新潟は霜が降りる季節
となりました。
白いもやの中
山間に昇る
オレンジ色のオーブ
早起きは三文の徳
なんてことをいいますが
こんな風景は
一編の映画よりも
深い感慨を与えてくれるもの
ですね。

久しぶりに走った信濃川沿い
川面に映えるキラキラは
以前と全く変わりないです。
時を経た私は
それをあの頃のように
見ているわけで。

「逝く者は斯くの如きか
 昼夜を舎かず」

同じように見える川も
そこに流れている水は
全く違うもの
になっているのですね。

流れる川
生々流転
諸行無常

だからこその

なのでしょうね。

霜の降りた田圃は
なんとも幻想的です。
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もっと透明な

2009年10月28日 | ヤスさん日記
仲間の集い
そこには
どんな想いで集まったかが
端的に現れるような気がします。
「何をするかより
 どう想いやるか」
ものづくりにとっても
大切な事ですね。

手放すと受け取り
掴もうとすると逃れる。
そんな心持ちって
あるような気がします。
「与える事により与えられ
 許す事により許され」
って聖フランチェスカの
祈りはその深淵を
歩いているようにも思います。

ココロの想いと
肉体の表現と
ちょうど良い加減で
相舞ったとき
輝き
というよりは
もっと透明な感覚に
包まれるのかもしれないな
と思う今日この頃です。

さて、今日も朝陽は
オレンジ色で優しく包んでくれます。
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叩かない心持ち

2009年10月27日 | ヤスさん日記
寒さが一段と深い新潟
今日も今日で
一日がゆっくりと始まります。
coffeeの湯気が
なんとも
心地よいであります。

会社を離れてから
このかた
父と2人でいると
そこに凝り固まってしまう
こともあるもので。
そこに軸を置き
どれだけ解放させられるか
なのかもしれません。

これほど
恵まれた環境にありながら
それを活かしきれているのか。
その疑問を突きつけるために
旅をするのかもしれません。

私のやりたいこと
私にできること
これらかすること

先輩にご指導をいただく。
叩かない心持ちで叩く
その表現の中に
一筋の深みを見ました。

冬ごもりを前に
そんなコトを思う職人です。
今年は雪は
どんな想いをのせてくるのでしょう
かね。
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ペイフォワード

2009年10月26日 | ヤスさん日記
次に繋げる為のひと鎖
そんなコトを
歴史の中から学ぶのだな
と思う今日この頃。
新潟は雪国特有の空が
いっぱいに広がっています。

人間もテーブルも花も
分解して
分子になり
原子になり
と小さく小さくしていくと
同じものからできている
らしいですが
こうも違いが出来るのは
組み立て方以外にも
なにか力が働いている
のでしょうかね。

人類が生まれてから
どれくらい経つのかわかりませんが
この地球上でいくつもの
ひと鎖が繋がって
今があるのでしょうね。
そのひと鎖なら
せめてひとつでも
素敵なコトを
次ぎに繋げられれば
いいな
と思う職人なのでした。

朝はやっぱり寒いです

その分お茶が美味しいわけです
ね。
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性天澄徹

2009年10月25日 | ヤスさん日記
性天澄徹すれば
即ち饑えて喰し
渇きて飲むも
身心を康済するに非ざるは無し。
心地沈迷せば
例い禅を譚い
偈を演ぶるも
総て是れ精魂を播弄す。
菜根譚/後集83項

本性が澄み切る
ってどんな状態なのかな
と思う今日この頃。
私のココロのオアシスは
問いかけを与えてくれます。

世の中の酸いも甘いも
体験したときに
私をどこに持ってゆくかで
伝え方が違うのでしょう。

孔子と
洪自誠と
市井の中で
それでもと思うか
山川草木の中で
やはりと思うか。
どちらも間違いなく
性天澄徹すれば
ひとつの悟りとも言える世界に
入ってゆくのでしょうね。

今この時代に
はたして
自分のできることが
何なのか
古典の中にも
宝物がいっぱい詰まっているようです。

学んだ後の
日本酒と秋刀魚のお刺身
美味しかったな。
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誰だろう

2009年10月24日 | ヤスさん日記
自転車とともに寝転ぶ
新潟の夜空は
満天の星です。
火照った身体に
アスファルトの冷たさ

なのですね。

今この瞬間
事切れるとしたら
誰を思い出すだろう。
と思ってみましたが
そんなことは
とっても意味のないことだと
思い直しました。

なぜなら
私が今生きている
ひとときが
一生分にも等しいから
だと。

今この瞬間に
事切れるとしたら
誰を思い出すだろう。
と思ってみたら
きっと今までに出会った人
全てを思い出すのでしょうね。
尊敬できる人
性が合わなかった人
大好きな人
etc。

走馬灯
よりも
平行線な感じで
きっと
それを
体験するのだろうな
と思う今日この頃です。

ながさん
新潟って
やっぱり寒いですね。
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だった

2009年10月23日 | ヤスさん日記
新潟は晴天です。
寒い朝に太陽
そのあたたかさで
幸せになりますね。
掃除に洗濯に
一日を始めるひとつひとつも
とても気持ちいいものになります。

たんぽぽ
未来
小さい
それでも

小さいと思っていたものが
ほんとうは大きなもの
だったって
ありますよね。

「だった」って
後になってから気づくコトが
多いわけですが
もしかしたら
その「だった」に辿り着くまでに
いままで経験して見つけてきた
「だった」を回避して
そこまで
辿り着いているのかもしれません。

赤信号には気づいても
青信号には気づきにくいように
一日にどれくらい
ありがとうと言われているか
わからないくらいに。

そこに辿り着けたのは
いままでよりも
いろんなことに
気づけていた結果
かもしれませんね。

週末の新潟は
いつもより
空気が弾んでいるようです。

Bank Band - はるまついぶき
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待つというコト

2009年10月22日 | ヤスさん日記
新潟は冬の香りです。
日一日と朝の一歩が
清廉さの中にあります。
先ずは
今日も目覚められ
今日も始められる
ということ
なのですね。
東京はどんな冬支度ですか。

待つというコト
その時間は
本当に自分との対峙なのだな
と思うわけです。
待つ
というと
相手がいたり
ナニカがあったり
対象の在るものですが。
それはみせかけ
なのかもしれないな
と。

後輩に教える時
なども
どの程度まで言葉をかける時を
待てるか。
アニュアル通り
全てを伝えてしまえば
簡単ですが
十人十色
その人によっての
時間があるような気がします。
孔子も論語の中では
その弟子一人一人で
同じ質問でも
全く違う返答をするときも
あったようですし。

mailを待つ
電話を待つ
待ち合わせ
待ちぼうけ

いろんな待つがありますが
待つ間の逡巡から
どう抜け出すのか
はやはり
自分次第なのでしょうね。

その時間
私の気持ちの穏やかさで
ありますように。

秋刀魚が焼けるまでの
待つ
なんて本当に贅沢な時間
ですしね。
秋刀魚の季節から
鍋の季節へと
新潟は変わり始めています。
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