職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

台風前の金木犀

2012年09月30日 | ヤスさん日記
台風の前の穏やかな風が
金木犀の香りを
工房に運んで来てくれます。
一日を通じて
心地よい香りが充満する秋。
この心地は
きっと作品にも
籠ってくれることでしょう。

人間は
どれだけの過ちを繰り返せば
気付くのか
って実験をしているのでしょうか。
どれだけ諦めないか
ってことを
試されているのでしょうか。

福島へ行く度に出会う涙。
名状し難い気持ち。

やれるコトのベクトルを
保ち続ける力を
私は福島へ幾たびに
もらってきていると思います。

名状し難い気持ち。
それらは必ず自分の中の糧に成り
いろんな方向への優しさに
成ると思うのです。
この気持ちをしっかりと見据えて
日々を過ごそう
と思う職人なのでした。

またひとつ
作品にナニカ宿った気がします。
そのナニカを大切に。
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秋刀魚の幸せ

2012年09月29日 | ヤスさん日記
ここでは
見えないコト
見えないモノ
隣の県で起こっているコト
私の所でも起こっているコト
実感する度に
切なくなるものですが
でも
希望を見つけるってことを
せずにはいられません。
だって
生きているし
これからも未来はある
のです。
実感からの希望は強いですよ。
その強さに力を注ぎたいな
と思う今日この頃。
ながさん
秋の日をいかがお過ごしですか。

秋刀魚
のシーズンです。
炭なり
木質ペレットなり
そんな物達で
秋の味覚を楽しむをしてみよう
と思います。

足下にある幸せを
拾い集めて見ると
当たり前の形が
いかに
自分にフィットするか
ってのがわかるもので。

そのフィット感が
日常使いの心地よさ
でもあるのですね。

秋刀魚の塩焼き
エビスビール
手元にある日常の幸せ。
これも希望に続く道
ですね。

さて
今日はどんな美味しい物を食べましょうか。
ながさんも素敵な夜を。
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木造の家

2012年09月28日 | ヤスさん日記
実感として
木造の家って
あったかくて
身体の中の老廃物を
外に出してくれるような気がします。
床に壁に天井に
いろんな場所を包む込む木が
私も包み込んでくれる。
そんな事を感じる今日この頃。
生命が宿るものって
使い方によっては
活かし続けることができるのですよね。
私もそんな道具を
作り続けたいなと。

木造の家。
例えば鉄筋コンクリートの中に
木造が活かされるって
あると思うのです。
鉄筋コンクリート
って一口に言っても
いろいろあって。
そのいろいろの中には
現代に於いて
木造を活かすってのも
あるようなのです。

法律などで決まった
現実とはかけ離れた決まりがあっても
その中で生命を活かす方法
って考えられているものです。

法律って
何の為にあるのだろう
と考え込む時もありますが
その中でも
自分にできることを探している
素敵な人達がいるもの
ですよね。

ながさん
木造の家のあたたかさや爽快さ。
都会でも感じられる木
ってあるもんですよね。
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明確に

2012年09月27日 | ヤスさん日記
車の運転をしていて
助手席から
「危ない!」
って声をかけられるのって
危ないって話を
聞いた時があります。
それは
なにが危ないのかを
認識する時間がかかるから。
「人が出て来た!」
「車がある!」
とか
具体的な文言を入れてあげると
危険を回避できるとか。
そんな冷静さを
いつもどこかに持っていたいな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

先達から聞いたお話。
ものづくりも
売る事も
その問題点を
明確にしてあげる事
そして
明確になった事を
ひとつひとつ解決する事が
信頼関係に繋がるのだと
感じました。

問題を問題というだけではなくて
なにが問題なのかを
先ずは明確にしてみる。
してみると
案外対した事はない
ってこともあるかもしれません。

人間は焦りを感じると
30センチの側溝でも溺れるとか。
どんな状況にいるのか
把握するって大切だな
と思う秋の空です。

さて
今日という日を大切に
今日という日を生きてみますか。
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続けられる

2012年09月26日 | ヤスさん日記
技術が高い
ってわけでもないのです
実際。
技術もとても大切なのですが
根本的な所の
「続けられる」って才能が
とっても大切なのだな
と思う今日この頃。
続けるうちに
必要な技術が伸びる
私なら
お客様に寄り添った技術が磨かれる
のだろうなと。

振り返れば
この21日に
独立して6年目に入ってました。
自然と過ぎてゆく節目
振り返ってみれば
って感じで。

ほんと
技術が高いわけでもなく。
ただ
この鎚起銅器という
一枚の板から形を打ち起こす
って毎日を
毎日続けられたってこと
なんだと思うのです。

そう
手作りですから。
時間はかかるわけですが
その時間に順応するだけの
生活があり
現状があるってこと。

生活の瑣事の中に見つけられる幸せを
噛み締めていると
それで幸せは十分に満たされる
ってこと。
だから
人生の大きな部分で
この仕事を続けられるのだなと。

決まった毎日ではなく
日々移ろってゆきますが
その移ろいを柔軟に楽しめる
それが
続けられるということ
なのかもしれません。

さて
秋晴れの新潟。
そろそろ美味しい玄米が
食べられる季節になりましたよ。
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平均化

2012年09月25日 | ヤスさん日記
平均化
って
見えるものを見えなくしてしまう
時がありますよね。
バランスが良くなくても
バランスが良いように見せてしまう。
29日間雨が無くて
最後の1日に大量に雨が降った時と
30日間満遍なく降った時と
降水量を足して30で割ってみて
それらが同じならば
平均的には
同じってことになりますよね。
平均化の
良い所とそうでない所
をしっかり見極めたいな
と思う今日この頃。
ながさん
コーヒーと共に想いを馳せつつ見上げる
新潟の空は
ころころと変わってゆきます。
そうだ
変わり易い空は秋だった
なとひとり頷く職人なのでありました。

久しぶりに
今日はこのまま
空を見上げている事にします。
そう
久しぶりに感じる季節の変わり目を
楽しむとします。
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活動家

2012年09月24日 | ヤスさん日記
活動家
って表現。
私の中に灯る火に
油を注いでくれる
そんな表現です。
イベントはいつも
今までの活動を振り返えり
これからを確認するきっかけ。
そう
全国世界を歩き回る風の人

地域で根を広げる土の人。
それらが渾然となって
風土をつくる。
世界各国で
某かの活動をしてる人達の空気を
風が運んで来てくれて
新風が爽やかに吹き込んできます。

これらを新潟の土に根を通して
浸透させることが
私の役割のひとつ
なのだな
と思う今日この頃。

なんか
なんかですね。
素敵な活動家が居るのですよ。
そんな仲間が居る事が
ありがたいし
私も日々を生きたいと思います。

さて
今日はまたひとりの活動家とお話に。
次へ繋げるアウトプットを見据えながら
この数日のインプットを楽しんでみます。
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息をするようなイベント

2012年09月23日 | ヤスさん日記
息をするように
日々を生きてみる。
息をするように
循環を感じてみる。
そんな始まりの朝。
朝起きて
コーヒーを飲んで
仕事をして
お茶を飲んで
イベントに出かける。
そんな息をするように
新しさを取り込むイベント。

取り込んでモノは
私の中で血と成り肉と成り
成長し
無意識のうちにそちらの方向へと
進んでゆくのだと思うのです。

時には
一瞬息を止める事も
はき続ける事も
あるとは思うのですが
大きく息を吐き出して
また
大きく息を吸い込んでみる。

大きく吐き出せば
自然と入ってくるものです。
巡り行き
巡り来るものです。

今日の優さん講演会では
どんな化学反応が起こるのか。
とても
楽しみな朝。
コーヒーを飲んで
仕事をして
お茶をして
いつも通りの私で
今日もでかけるとします。
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空気

2012年09月22日 | ヤスさん日記
場の空気
空気を作る
空気を読む
空気を壊す
いろんな空気がありますよね。
そんな空気を
感じる事って
とても大切だと思うのです。
感じた上で
作り直しても
壊しても
変化させるのって
いいと思うのです。

空気を感じる事。
以前
中田英寿さんは
サッカーの試合で
フィールド上の選手が
どこでなにをしているのか
全てわかっていた
というようなコメントを聞きました。
その最上級は小学校の頃で
その後はだんだんと感性が衰え
技術が増していったと。

イベントでも同じで。
会場に入ったとたんに
主催者の今の状況がわかってしまう。
その状況が
カリカリ

ギスギス

グリグリ
だったら。
それは変化させなければ
ならないのではないか
と。

そして
それを気付いてくれる誰かを
持っていなければな
と。

久々のイベントに参加して
そう思った次第です。
みんなで作る空気を
どう動かしてゆくのか。
リーダーとしては
大切な要素ですよね。

さて
秋分も過ぎて
暦の上でも
って話が出る季節。
ながさん
身体に気をつけてゆきましょうね。
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そのナニカ

2012年09月21日 | ヤスさん日記
仕事の意味
を考える今日この頃。
先日
ある若者が
「楽な仕事だからありがたい」
と。
仕事の基準は
人それぞれの中に
私の基準とは大きく異なる考えで。
大切な日々の中の
大きな割合を占める仕事。
ここに求めるもので
大きく人生は変わるのだろうな
と。

展覧会を開催するにしろ
作品を手渡すにしろ
数字以外のナニカが
大切だと思うのです。
そにナニカが
達成できたかどうかが
大きな意味合いを持つでしょう。

それは
数字には表れるだろうけれども
数字以上のナニカ。
外に在るだけでもなく
私の中にも在るナニカ。

そのナニカが
成長する事が仕事の意味
なのかもしれません。

長く長く使っていただける器
を創り続けるものとして
モノの意義や意味を
深く追求してゆきたいな
と思う職人なのでした。

さて
今日は急な寒さで
長袖を引っ張り出し。
袖のあたたかさに
秋を感じる次第です。
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