彫金仕事

春麗らかな燕市。
一日工房に籠り彫金仕事。
調子がよい時には
鏨が走る
などと表現しますが
自分が自分の手先の傍観者となり
なんだか
不思議な心持ちになることが
その鏨が走る
とゆうことなのかな
と思う今日この頃。
ほんに一瞬
ふわっと浮き上がってくるその時を捕まえられたら
と思いつつ
まだまだそこには行けないようです。
ながさん
東京の春はいかがお過ごしですか。

彫金は
身体をそんなに大きくは動かさないのですが
でも目と手の集中力は
頭の中の糖分を随分使うものです。

コーヒーととアイスクリームを
一服の清涼剤に
彫金の一日は続きます。

気力体力共に使い切った夜
近くに温かいご飯と磨り下ろしのにんにくがあるってのは
ありがたいことです。
焼き肉で力をつけて
今日も励みたいと思います。

ながさん
またゆっくりと。

哲学的ゾンビ

最近
物理的化学的電気的反応の集合体と言われる
哲学的ゾンビ
について考えていたり
AIの技術が凄くて
外身や話し方も
もう人間そのものに近いロボットが出ていたり
と。
なんだか意識の在処について考える今日この頃です。
哲学的ゾンビとは思考実験である
とは分かっていつつ
リアルにそんな人が居そうな気がして
なんだか不思議な気分になります。
燕市は本格的な春の気候。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

これは
私が様々な銅づくり体験をしている命題
でもあるのですが
分からない
とゆう言葉を発する人の分からなさがどこなのか。

やって分からない事があるのか
やる前から分からないのか
その辺りの見極めは直ぐにできるのですが
そこをどう伝えたらいいのか
答えが無い私の体験会では命題のひとつになったりします。

自由
と言われる事になれていないと
自分で形を考えつくることに
どこか制限がかかってしまう
のかもしれません。

反応は出来るけど発想は出来ない
そんな人間が増えてしまうと
それは
つまり哲学的ゾンビになる可能性もある
のではないかと。

そんな事を考えつつ
またひとつ
新しい体験会メニューをブラッシュアップ。
そこには
今までの経験を総動員し
想像を膨らませる
そんな時間が必要です。

そんな体験会の経験のお話も
近々、東京ですることにしますか。
ながさん
新潟の桜は今年も美しいでしょう。
是非、観桜に来てくださいね。

スケジュール感

本当に春めいて
こんな日は気持ちも上がるものです。
お風呂に入り潔斎をして
弥彦神社にお参りし
溜まった外回りをこなし
美味しいご飯を食べて
ペアカップを製作し
九州へ発送する。
そんな月曜日の始まりです。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

走りに走った先週。
自分がつくったスケジュール
ではあるものの
まだまだ
そのスケジュール感に
自分の身体を省み得ない節があるなと。
もう
あの頃のスケジュール感では
成り立たない
とは頭では分かっていても
反応的には
あの時のスケジュール感で応えてしまう
この端境期。

今の体力にあった
今の自分を見つめ
今に必要な時間の流れを
作ってあげないとだな
と思う今日この頃。
身体のケアを怠ったら
したい仕事もできませんものね。
ながさん
お互いに気をつけましょうね。

街の名前

夜半前のバス停で
ひとりぽつねんと椅子に座る。
ここは新潟市の中心部。
最後のバスが行ってもまだ
灯りのともるほんのひととき。

街に知人が増える事で
その街の細部を知れるもの。
以前はこの辺りを古町と
一括りで表現していましたが
東中通
西堀通
古町通
本町
東堀通
鍛冶小路
新津小路
学校町
白山浦
などなど
それぞれの場所で知り合ったみなさんのお陰で
この街の成り立ちを学ぶ事ができます。

時としてマクロ視点
時としてミクロ視点
行ったり来たり。

それぞれの区画で刻まれる仲間との時間。
その時間が紡がれ
この街の歴史を知る
なんてこともありますね。

酒に酔い
ひとりぽつねんとバス停で。
今日を乗り切れば
暫く工房に籠ります。
やりたいこと
できること
私のリズムを刻み続けたいと思います。

見えない所で育まれる。

内在する
とゆうことを考える今日この頃。
「美しさとは？」
とゆう問いかけをいただいてから
改めてぐるぐると考えているのですが
ぐるぐるとしていると
ぐるぐるとしている仲間に会ったりして。
ぐるぐるの中から練られて
どこに昇華してゆくのか
そんな自分が楽しみになる今日この頃。
ながさん
東京の始まりはいかがお過ごしですか。

物質が観察されていないときは波動であり
観察されると粒子であるとして
人が一人で居る時には観察されてないと仮定したら。
その一人の時にどんなことをしているかは
粒子に成った際のエネルギーに影響を与えるのは
当然のことなのかもしれません。

美しさが粒子の表面的なものだけではなく
内在するエネルギーを見る事でもある
としたら
その一人の時に
何を行なっているのかは
美しさに繫がる
必ず繫がるなと。

器も同じで
見えない所でどんな作業をしているのかってのは
形に成った時に
必ず影響を与えるとゆう仮説を
私は信じたいなと思います。

その信じている証明は
自分自身の身体で。

そんな事を想いながら
今日も燕の工房は始ります。
ひとつひとつ証明する為に。
ながさん
美しさについて
また、近々。

自然の時間の実感

心地よく眠るには
と
考える今日この頃。
春眠暁を覚えず
と言いますが
眠っているのか
起きているのか
その意識の狭間で揺れている時間が
最近は長い様な気がします。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

新潟は春麗らか。
数週間前の豪雪が
いつの頃だったかと考える位に
雪も溶け
土の中のあったかさを
想像する事ができる日々になりました。

改めて
見えない所で蓄えられている力を感じつつ
自然の摂理とは
そのように時間差で見えてくるもの
なのだなと思ったりしています。

即席ではない
ってこと。
春に改めて想います。
ながさんも
春の佳き一日を。

蠢きが浮かんでくる様に

美味しい料理と
美味しいお酒。
理解する為の言葉と
理解を超えるトーン。
時間を共有するとゆう大切さを
感じる昨晩の夜。
新潟はまた雪が戻ってきましたよ。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

今年は雪害と言われる程の雪
だったのですが
新潟のなごり雪は
ダイヤモンドの様にキラキラと。
啓蟄を目の前に
私の中で何かが蠢いている
そんな気がします。

何が蠢いているのか
今は分かりませんが
この雪が溶けて
本格的なあたたかさを迎えるころには
きっと
それも見えてくるのだろうと思いつつ。

見えないものを感じる為には
何が必要なのだろう
と考えています。
もしかしたら
そんな思考が見えなくしている
のかもしれませんが
それでも考え続けてしまうのは
人間の性だったりするのでしょうか。

今は
目の前の事を一生懸命に。
そんな繰り返しの中に
ふっと浮き上がってくれればいいなと思います。

ながさん
今日も素敵な一日にしましょうね。

ふわふわしつつ

なんだか
ふわふわして少し頭が回らない。
今週は
そんな週なのかもしれません。
作っては打ち合わせ
打ち合わせをしては吞み
起きては作り。
そんな繰り返しの今日は
春眠が暁を覚える事は無い状況を
コーヒーで覚醒し始ります。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

仕事は手をかければ良いものができる
わけでもなく
必要最小限の手数や力加減で
さっと済ますことも大切だったりします。
銅板は叩けば硬くなる
硬くなればあばれる
あばれれば整わなくなる。

そのバランスは経験。
目で見てわかることでもなく
手加減でわかることだったり。
道具を新調してみたり。
経験の中から見いだせる何かは
身体に沁み込んだ宝物
なのだろうなと思います。

ふわふわはしていますが
身体はしっかりと動いてくれる今日この頃。
今週を乗り越えたらリフレッシュ休暇にでるとします。

クラクション

いろんな本に囲まれて
どれだけ人は
知識に触れたいと思うものなのだろう
と考えつつ。
今日も仕事と本の間を行ったり来たり
そこから生まれる想像力を
どう育めるのか。
ながさん
東京の空はいかがお過ごしですか。

最近
震災後の小学校の避難のことについて
いろんな見方が散見されているのですが
そんな事柄に触れて。
あの当時
想像を遥かに越えたであろう現実を目の前に
どんな判断が出来たのだろうと
考えています。

未来に繋いでゆく為に。

そして
それらは必ず
あたたかい所でお茶を飲みながら
評論家然として
批難されるべきものではない
とも思うのです。

２０１１年３月１６日
東日本で見たあの日本の姿を
誰が想像できたのか。
今となってみれば
やれることは沢山ある
とも思うのですが
自分に振り返ってみて
それが今自分に出来ているのかと
改めて問いかけてみたいのです。

いつかの日本人が
今の日本の状況を
よく普通に生活していたな
と判断するときが来たとして
今の日本人はそれらに気付けないこと
その空気感を
未来は感じられるとゆうのでしょうか。

だけど
クラクションは鳴らし続けたい。
そして
気付いた人からクラクションは鳴らし続けられる
のだろうと思います。

猪苗代から新潟へ。
なんだか少し距離感に頭がついてきていない様な気もしますが
このふわふわした思考の中でも
抽出されるものを待ちたいと思います。

ながさん
佳き時間をお過ごしくださいね。

パウダースノーの上で

昨日は銅鍋づくりが終わり
１件打ち合わせを終えて猪苗代へ。
まだまだこれから
と思いつつ
やはり移動の多い日々は
目の奥の方で
何かを訴えているような気がします。
ながさん
東京の月曜日はいかがお過ごしですか。

とんぼ返り
のつもりが
早朝のワカサギ釣りに誘っていただき
１メートルの氷に覆われた桧原湖へ。
太平洋側特有の空と
一面の湖上の雪。
スキーバイクで滑走させてもらい
なんだか
肉体と精神の離れ際といいますか
その汽水域。
肉体は疲れを表し
精神は高揚を極め。

このままパウダースノーの上で
ただただ眠りたい心持ちになりました。
そして
そんな猪苗代を出発し
新潟への帰路に。

今月末の山を越えれば
また一息つける。
その一息の吐き出しと
その一息の吸い込みのリフレッシュ。
先ずは
無事に新潟へ帰る事を旨に
走り始めるとします。
ながさん
引き続きよい一日を。