職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

にぎみたま

2007年02月28日 | ヤスさん日記
明日から3月。
ストーブをしまうタイミングを図りつつも
まだまだ朝晩は冷え込み。
気層の厚みを感じさせてくれる
そんな今日この頃です。

手と目の成長。
「カタチにするとウソになる」
目は幾度となく成長をし
手はそれに嫉妬する
1ミリがどれほど大きな違いか。
描いているそばから
それがみえるということ、
もっと手を動かさなければと。
腕に言い訳をしても
ココロを風が撫でてくれるわけでもなく。


瀬戸内寂聴さん繋がりですが、
最近「孤独を生きる」を読みました。
コトバの質感の違い。
孤独とひとり
美しいときれい
包有する部分がありつつも
似て非なるもの、
あるいは時として
真逆になってしまうもの。
ポツーンと音がするひとりより
多人数の孤独が淋しかったり。
汗をかいている姿が
飾ることよりも美しかったり。

隠れなかったり
言い訳をしなかったり、
孤独を生きるということは
仁王立ちの背中のような…。


辞書をひく楽しさは
探しものの発見ではなく
探すものを発見したとき。
「にぎみたま」
「和御魂」
辞書に隠れている探し物は
紙の擦れる音やくくる手の感触と一緒に
大切なものを教えてくれます。
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春の息吹

2007年02月27日 | ヤスさん日記
ナガさんかなり美味しかったようですねー。
メタボに気をつけてください。
そういえば前回上京のときも
原宿の中華料理は食べ放題でしたね。
色々な種類を味わえて楽しかったです。
が、抑えているというわりに
ナガさんの食量には驚きでした!
次回上京は念願の串揚げと焼酎ですかね。

私はどちらかというと
少量多品種派かもしれません。
美味しい小鉢がいくつかと
美味しいお酒が少々あれば。
今の時期は寒ブリがいいですねー。
あとは鱈汁とか。
暖かくなれば山菜の季節。
ふきのとうにコシアブラ
ウド、タラノメ、ゼンマイetc。
天ぷらにおひたしに
あと美味しいお酒が少々あれば。

春の息吹に感謝。
それをいただくと
カラダの中の一つひとつが
鮮やかに動き出すようで。
いただいたいのちを
伝えていくことに
昇華できればと。

春は心躍る季節。
次作以降へのアプローチに
新たな試みを見つけました。
少しスローダウンしながら
時には突っ走りながら
一歩一歩更に丁寧に進みたいものです。

新潟には知り合いのお店で
古民家風の山菜小料理屋さんがあるのです。
地理的になかなか行けないのですが
春に来新潟の機会があれば
山菜に日本酒でやりますかね。
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少年のように

2007年02月26日 | ヤスさん日記
ナガさん少年の目って持ってますか?
普段とは違う目を。
自分では見えないものですが
そんな発見は嬉しいもの。
興味溢れるとき
集中しているとき
美しいものを見ているとき、
そんな目をしているのかもしれません。

輝く瞳ってのは
星空を映しているようで
ちりばめられたキラキラが
まばたくたびに
新しく生まれているようです。

闇夜に浮かぶ星と半月。
月の満ち欠けは
なにを語りかけてくれるのかなー。
月光浴と日本酒。
少し寒い夜でも
月の光を浴びながら
過ごすのも贅沢な時間です。

あの時見上げた月もそうだったなと。
自然の長い長いときの流れの中で
ほんの小さな一コマですが
そんな一コマが物語を創って行くのですね。
ひとつひとつのフレーズ、
一コマ一コマの情景。
ありふれたようで
とても大切なナニカを
想い出させてくれるようです。
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時間軸の中で

2007年02月25日 | ヤスさん日記
ナガさん、いかがお過ごしですか?
新潟の時間はゆっくりと流れているのか。
川面に映える月の光が
ゆらゆらと黄金に輝いています。
酔いざましがてら散歩をしてみると
空気の感覚が再び冬を呼び起こしているようで
吐く息の白さがなんともいえず
いっぱいに吸い込んでみると、
カラダの中に清々とした空気を取り込んでくれます。

時間の感覚が乏しい私。
自分の時間を大切に使いつつも
様々な時間軸に戸惑うことも度々です。
制約のある共通時間軸の中で
どれだけの人とココロを
交わすことができるのか、
他の人の大切な時間を
優しい空気で包むことができるのか。

それぞれの時間で生きていること。
そこで少しでも触れ合えるということは
とても大切なことですよね。
直接でも媒体を介したとしても。

ありがとう。を伝えるために
触れたぬくもりは
本当にホントウのことを
伝えてくれるのだろう、
と思いつつ。
伝わってくれうだろう、
と思いつつ。
今日も日付が変わります。


林檎さん
久しぶりに聞いてました。
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師匠ってありがたいなー

2007年02月24日 | ヤスさん日記
仕事の手が運ばずに、ふらりと
師匠のアトリエに遊びに行ってみました。
5年間毎日通った仕事場。
修行に励んでいたときの空気はまだそこに残り
交わすコトバの端々に当時を思うあたたかみがあります。

当時は一生懸命のつもりでも
まだまだまだまだ
やれたことは沢山あったな。
さて、今後どういかしていくのか。
後半年ばかりで入社10年を迎える節目の年。
今もまだまだまだまだやれること
やりたいことが積み重なり。

自分を支えるものや本分。
ないがしろにはしていない、
つもりにならないような原点。
「あんまり早く走りすぎを俺を追い越すなよ。」
なんて、まだ背中も見えないのです。
切磋琢磨すべし、です。
師匠ってありがたい。

また手に肉刺ができました、
手を動かしていない証拠だなと。
あたたかくなってきたことですし、
気合を入れなおして
ナニカをカタチに。
本格的に走りはじめますか。


♪ナガさんのテーマ
 (ガッチャマンのテーマにのせて)
誰だ!誰だ!誰だー!
猫が操る黒い影。
平和愛するナガさんー!
東京駆けて繰り出せば
絵描き魂くすぐるぜ
描け!描け描けナガさんー!
撮れ!撮れ撮れナガさんー!
似顔絵描くよ
竹ペン 水彩
オー、ナガさんー!ナガさんー!
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声をメモる

2007年02月23日 | ヤスさん日記
声を出すって元気になりますねー。
腹から声を意識してだす、っていいですね。
この頃は声っていうものに興味がでてきました。
そして散歩や講演会の相棒。
SANYO ICR-S277RM
略してボイス君。
購入してみました。

手からpen、penから紙。
その距離って結構長い。
それだけでも変化が起こっているときが
あるような。
書いてる先から違うことがよぎっている。
その変化もまた良く、
cafeでpenをなんとはなしに
走らせるのも好きなのですが。
時には声のメモという方法も
楽しくて新しい発見もあり
お供の一人として良いものです。

楽しい、楽しい。
この頃は楽しいことが
目白を押してくれて。
仕事も楽しい。
ステキな人たちと
触れ合ってることも楽しい。
美味しいものも楽しい。
安心してみんなで楽しめるって事が
今年の特にのポイントのようです。


雨の新潟。
しっとりと雨音を聞いていると
背もたれにどんどん沈んでいくようで。
ふらりと旅に出てみるのもいいかしらん
と想いを巡らせつつ、
仕事に戻る静かな午後です。
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ほどよいって

2007年02月22日 | ヤスさん日記
舟和の芋ようかんをお土産にいただきました。
ほどよい甘さ、一番好きな和菓子。
あたたかな陽射しと
熱いお茶と一緒に
ゆっくりと贅沢な時間。
むふふ。
幸せってこんなとこにも。

ほどよい大きさ
ほどよいあたたかさ
ほどよい運動
ほどよい距離
ほどよい優しさ
「ほどよい」ってのは
なかなか難しい。

出過ぎたり、足りなかったり。
行ったり、来たり。
様々な想いに囲まれているってことは
とてもステキなことですが、
だから簡単じゃあない。
ひとつひとつの花が美しいのも
そんなものかしらん。

様々に向かうベクトルが共有する場。
みんなが安心していられる場。
あったかく包まれるような場。
そんな場がとても大切なのだなと。
ほどよく、ほどよく。


とても難しい仕事舞い込む、
難しいから楽しいんだよと。
頭の中はフル回転で
新しい発見は
散文詩的であります。
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宮崎駿と輪ゴム

2007年02月21日 | ヤスさん日記
新潟は太陽の光があたたかく
陽だまりの中でゆっくりと眠るのもいい。
などと思う一日の始まりです。

新作の構想に取り掛かりながら、
本を読みながら、
ひとりぽつねんと想いを巡らせていると。
紙に定着しているインクや
画面に映し出されるドット、
様々の文字に囲まれているんだなと。
文字の大きな可能性と過信の怖さ。
瞳を通して伝えられればとも思うのですが
制約の中の生活では
それと感じる方向へ手を伸ばしてみること
くらいしかできません。

「その微笑があまりにも切なく、透明で。
 いつでもここにいるんだよって言葉も
 過ぎ去って遠くへ行ってしまったような。」

作品の可能性。
そこに在るということで
どれだけのものを伝えられるのか
離れていても繋がっていることや
手のぬくもりの大切さや
作品の中にどれだけ入るのか。
また新しい始まりです。

若手作家の新しい風。
宿題が楽しく
可能性の無限を感じます。
集い語り合い新しい発見がある
持ちかえりまた煮詰める。
乗り越えなくちゃーね、です。

ナガさん。
輪ゴムを机の上に置く。
一ヶ所を中指で押さえ転がしてみる。
うまくすると宮崎アニメ的な
動きをするのですよ。
小さな発見です。
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よろこびのうた

2007年02月20日 | ヤスさん日記
朝霧の中、新たな命が誕生しました。
嬉し涙ってヤツは何度流してもよいものです。
一年の大半をホテルで過ごす従兄。
無事産まれた報告はさぞ嬉しかったことでしょう。
だいじだいじに育んだ命。
最初に吸い込んだ息吹は
どれほど清々しいものか。

特別なときの情景は
いつでも鮮明に覚えているものですね。
電話口の義母の声。
病院まで車を走らせた朝焼け。
入り口までの鼓動。
ナニカを掴もうとする手。
初めて抱いた命の重み、
小さくてもずっしりと。
はなれていても繋がっていること。
それはいつまでも変わらなく。

そこに在るということが
物質的な世界観では
計り知れないということ。
感じるということの大切さ。
瞼を閉じてみるということ。
とてつもなく大きな+1になること。

教えてもらった喜びや幸福感。
切ないということや
あったかいということ、
とても筆舌に尽くしがたく。
感謝の念はこれからも
伝えていくことなのだなと
再びの念を強くします。

大切な子供達の未来に
私達が遺せるもの、
平和なココロで過ごせるよう
優しいコトバで伝えられるよう
安心して毎日の糧を食せるよう。
私達にできることを
しっかり行なってゆきたいものです。

今週の歌はDREAMS COME TRUEの
「よろこびのうた」で決まりですねー。
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大地の恵みってやつは。

2007年02月19日 | ヤスさん日記
ナガさん東京はもうだいぶ暖かいのでしょうね。
様々の生き物が蠢動し始めてることを感じる新潟です。

みんなで造り、みんなで分け合う。
ひとつのことを集って行う。
楽しく効率的であたたかくもある。
所有するよりも分かち合うということ。
垣根が低く隣の家に醤油や味噌を借りにいくような。

心地よく集うことによって
楽しさも嬉しさもとても大きくなるようで。
ひとりひとりの点。
1+1がおおきな1になって
+1ごとにもっともっと大きな
立体的な点になって
繋がっているということ。

新潟の田舎では車社会になってしまいましたが
車に乗る機会が減ってきた今日この頃。
1台を数人でうまくシェアできればと思うのですが。
根本にある信の字。
その信にこめられた願いが
大きなひとつということに
繋がっているような。


そうそう。
みんなで探検の楽しみは
それぞれのアンテナにひっかかるもの。
ひとりでは見逃してしまうものも
隣の人がみつけてくれること。
ここにもいてくれたか
丸くてあたたかいステキなおばちゃん。
年輪を感じさせてくれる
美しい手が作り出すもの。
ハリハリ漬けと白菜の漬物。
白いご飯によし、
日本酒によし。
自家製の味噌汁と一緒にいただけば
この上なく至福のときが流れます。
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