職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

延長線上

2015年11月30日 | ヤスさん日記
木材を沢山使ったモデルハウスにて
銅鍋づくり体験の一日。
モデルハウスは薪ストーブの温もりと
子供達のはしゃぐ声に包まれながら
6つの銅鍋が生まれました。
自分の手から生み出される生命。
この感覚を共有できる事は
有り難いコトだな
と思う今日この頃。
ながさん
鹿児島の旅程はいかがお過ごしですか。

先日の行政主催の講演会
にての街の未来像。
いつでも
未来は未知なのでしょうが
今迄に成れきっている思考は
その思考の延長線上にモノゴトを捉えてしまうもの。
しかしながら
その講演会の数字で示された人口比率未来は
実感として今迄とは相容れないのだなと
感じた次第です。

何が幸せか
って
その視点。

今迄の延長線上には
未来を見据えられないとして
その幸せの視点すら
右肩上がりの延長線上ではない
のだろうと思います。

何が健康で
どんな生き方をして
どんな死を想定するのか。
果たして
人が平等に迎える死を
どう捉え直すのか。
そんな事を考えます。

死の視点から導いた未来は
どんな幸せを実感できるでしょう。
到着点から
引いて来た今
どんな事を幸せと捉えるのでしょう。

冬の合間の晴天。
青空を一杯に吸い込んでおきたいと思います。
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一般論では語れない事

2015年11月29日 | ヤスさん日記
私を育んでくれた街に
どんなお返しが出来るのだろう
と考えながら
それは仕事でもありつつ
その他の事で次に繋げてゆく。
私の某かのスキルを次世代にお渡しする事
なのだろうな
と思う今日この頃。
ながさん
新潟の氷雨は穏やかに朝を始めます。

一般論では語れない動き。
まちづくりでもなく
ここでこうありたいと思う心持ちを
形にする事。
今ここ
の連続性を保つ為の仕組みづくり
とでも言えるのかもしれません。

震災以来
被災地での食料のやりとりなどで
行政に不信があった私が
今この街で
行政に関わることで見えて来た事は
それぞれの役割を
明確に認識する事なのだろうと思います。

それぞれの役割の中で
出来る事を持ち寄る。
それを形にする。
そんな心持ちです。

未来を見据えれば
今迄通りには行かない事は
実感としてあるもの。
その今迄通りではない世界を
私自身どうつくってゆくのか
大切な人をどう守れるのか
と考えつつ。

今日は久々の銅鍋体験。
道具の誕生の素晴らしさを
共有してきたいと思います。
ながさんも
佳き一日を。
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探索

2015年11月28日 | ヤスさん日記
寒波に包まれる新潟。
工房でぽつねんと器つづけていると
この世界でひとりぼっちでありながら
内世界で大切な所と繫がっているのだな
と思う一日。
こんな日は
ストーブのあたたかさがとてもあたたかいな
と感じます。
ながさん
東京の冬はいかがお過ごしですか。

西暦的にあと1ヶ月。
来年の構想を立てつつ
そこへの覚悟を試す様な時間。
問い続ける中で見えてくる諸問題
それでもと思える源泉は
どこにあるのだろうか
とゆう私の探索。

1年前なら
あまりにも壮大だと思ったかもしれないけれども
今このタイミングで出会う
いろんなモノゴトは
私がいつか思い描いていた方向へと
進めてくれていると思うのです。

その誘いに
しっかりと足下を踏みしめながら
進んでみたいと思います。

そんな探索をしつつ
嵐の工房の中で
今日は過ごしました。
そろそろ薪ストーブを焚こうと思います。
ながさんも
あたたかくお過ごしくださいね。
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青春漂流

2015年11月27日 | ヤスさん日記
スランプ
と言っても
仕事の質が変化しているわけではないのですが
現状からもう一段上がる為に
必要な時間だったのだろうと思います。
思い描いていた事が
駄目に成り
そこから更に進む為の
必要な時間。
そこから抜けだしたら
覚悟を決めて進むのみ。
ながさん
新潟は寒波に包まれています。
東京はいかがお過ごしですか。

「青春漂流」とゆう本を読み
なんだか
ひとつの事にかけている若者達に
感化されました。
若者達
と言っても
数十年前の若者達で
今では名の通った方々と筆者の会話。

最近は民藝から哲学へ
大切な時間を過ごしましたが
ここへ来て
自分の足下の実地が
疎かになっていたような気がします。

大切な哲学を
身に沁み込ませる為に
また
開花させる為に
手足を動かしてみたいと思います。

そう
誰でも迷いの中から抜け出した時の力は
偉大なるものです。

あの孔子ですら
40歳で不惑の年ですから
まだまだ
私などは40に成っても
惑う事もあるものです。

なんとなく
気乗りがしない日々を抜け
春に向かって
この冬は思考を深められそうです。
蓄える季節に醸成するそれらを
しっかりと来春に種まきしたいと思います。
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2015年神無月満月

2015年11月26日 | ヤスさん日記
松本より帰宅。
道中は眠気に襲われていたものの
家に着いたら冴える目。
近くのBarで一杯のカクテル。
この数日を振り返り
民藝と私との関係を
再構築する時間。

時速1400キロで自転している地球の上で
私達はここに留まっているとゆう不思議。
思い込みでもなく
それが物理的に正しいとして
思念はそこに置き去りにされることは無いのだろうか
と考えたりして。

今日は神無月満月
いろんな思考を整えて
明日からの実地に臨みたいと思います。
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松本での日々

2015年11月25日 | ヤスさん日記
昼はスタイリッシュに
夜は大笑いに包まれております。
地元から離れての学びの時間。
鎚起銅器を通して
まだまだ伝えられる事を
深めてゆきたいな
と思う今日この頃。
松本は寒さに包まれております。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

地元を離れ
今有る中で出来る事を
出来る限り考え続ける。
それが
次に繫がりますね。

今有る中での最上を目指す事。
地元を離れ
松本の地で学んでおります。

蒔いた種が芽吹くように
大切に大切に
準備を整えた分だけ
返ってくるのだなとゆう実感と共に。

ながさん
明日は神無月満月。
やりきったら新潟へ帰ります。
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器の背景

2015年11月24日 | ヤスさん日記
大切に扱ってもらえる器は幸いです。
それは
もしかしたら100円均一で買った器
でもそうかもしれませんが
その大切に使ってもらえる可能性を高める為に
目の前の素材を大切に扱うのが
ものづくりの使命なのだろうな
と思う今日この頃。
ながさん
東京の日々はいかがお過ごしですか。

その背景にあるもの
を加味すれば
買った出所はでこでもいいのかもしれません。
けれども
つくる出す方としては
その背景無しに
目の前の素材を如何に活かし
如何に使っていただけるのかを
考え続けるのだと思います。

また
それらが
器の背景にもなる
のかもしれません。

松本でのお客様が
器をご覧になり
その使う場面を明確に持って下さった事が
とても嬉しく。
そんな事を考えた時間です。

有限な素材を目の前に
今の作り手が考えることを
掘り下げてゆきたいな
と思う職人なのでした。
ながさん
今日も佳き一日を。
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手仕事の境目

2015年11月23日 | ヤスさん日記
松本での日々は
観光のお客様が多く
この街の歴史を
殊更に感じる今日この頃。
ながさん
この一般的三連休はいかがお過ごしですか。

そんな中
地元のお客様から
「こんな手仕事を後世に残したい」
と言っていただけました。
工芸が根付き育まれて来たこの土地。
地元の名士の方々の中には
やはり
そんな心意気を持っていられる方々が
居られるからなのだろう
と実感しつつ。

私も各地のご縁で
そんな方々に支えられて
今が在ります。
「後世に残したい仕事」
そんな時に
どれだけ
その仕事量が増えたとしても
踏み外さない境目を
しっかりと見据えていないと
いけないなとも強く思うのです。

その境目の中でつくり続ける

成長して行く中で
自ずから
誰かと一緒に働く事に成る
のだろうと
この頃は考えます。

手仕事の境目の中
今より更に成長する為に
伝えられるように
一緒に働くご縁を
どこかで掴みたいな
と思う職人なのでした。

その為にも
自分の範囲を越えた
絶対量の基盤をつくりたいと思います。
ながさん
三連休最終日も佳き一日を。
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松本のモーニング

2015年11月22日 | ヤスさん日記
松本の寒さは
新潟とはまたひとつ違った
穏やかな風の中の静かな寒さ
のような気がします。
そんな中
始まった5日間の展示も
ゆったりと流れるように始まりました。
ながさん
東京の朝はいかがお過ごしですか。

松本の純喫茶で
モーニングをしながら
昨日の夢を振り返ります。

身体は動くのですが
自分が死を目の前にして
自分の持っているものを
周りの人に受け渡して行くとゆう
不思議な夢。
詳細には思い出せない部分もあるのですが
「もっとこうしていたらよかったな」
とゆう激しい思いがあったのは
明確に今でも感じる所。


もし自分が死を目の前にして
そう思うのだとしたら
そう思わない様な日々を過ごそう
と改めて思います。

私の周りで育まれているモノやコト
どんな風に引き渡してゆけるのか。
いつ来るかわからない
その日が来る迄。
育みつつ引き渡して行きたいな
と思う職人なのでした。

朝の一杯のコーヒー
その苦みと甘み。
今日も始まります。
ながさんも佳き一日を。
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ひとつの出会い

2015年11月21日 | ヤスさん日記
松本への道は
案外早く。
高速道路から眺める日の出は
始まりの赤で染まっていました。
松本での初めての始まり。
ながさん
今日の東京はいかがお過ごしですか。

松本に着いてからは
フライヤーを持っての
地道な動き。
松本市街から
松本市内へ。

ひとつの催事が
どれほどの地道な作業によって
成り立っているのかを
肉体的に
実に感じます。

そんな中のひとつの楽しみになるのは
お店巡り。
センスの合うお店に
この数日間をお伝えすると共に
そこに置いてあるものとの対峙は
地方へ行く意味の大きなひとつと成ります。

そんな中のひとつの出会い。
すっと納まる木製の茶筒
素材はウォールナット。
手元に持っておきたい
とゆう衝動と
これから先のこの茶筒が
どんな変化をもたらすのかを想像した時。
まだ
私の手元に納まるべきものではなかった
のだろうと思います。

松本展示初日
いよいよ始まります。
ながさんも
佳き週末をお過ごしください。
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