職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

蝉の背中に生命を見た。

2008年07月31日 | ヤスさん日記
ナニゴトも
エネルギーの量が同じだとしたら
寝ている時の働きは
いかほどのモノなのでしょうね。
走り抜いてみるときの
ランナーズハイ
身体を酷使しているときの
頭の働きは
どこかへ飛んでいってしまっているような。
だとしたら
じっとしているときは
奥の奥へと入り込み
三年寝太郎然り
最奥の奥を目指しているのかもしれません。

ダーッ飛び出したり
グーッ引っ込んだり
カラダとココロは
行ったり来たり。
ここに程よさは求めず
突き抜けてみることが
肝心なのだな
と思う蝉の音。

7年間も土の中で
育んで来た生命を
1週間で使い切る。
そのエネルギーは
昼夜を問わず
ほとばしっているのでしょう。

道端に落ちていた蝉
足をばたつかせ
手をばたつかせ
今日がその日なのかも
と思いつつ
拾い上げ塀の上に。

まだ、飛びたがる蝉の腹
まだ、飛び立てる私達

再び大きく飛び上がった
その姿に
生命の豊かさを感じる職人なのでした。
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いろんなカタチ

2008年07月30日 | ヤスさん日記
組織とネットワーク
以前そんな話を
酒を飲みみながら
語り合ってたなーと。
私のイメージと理想の中で
「組織」はしっかりと系列が出来ており
指示系統の伝達が行き届く
そして動きが素早く的確に
その範囲の中で精一杯の仕事を。
「ネットワーク」は個々が独立して在り
有事の際には参集し
それぞれの可能性の中で
互いを認め合いながら
出来ることを探してゆく。

組織とネットワーク
それぞれの繋がりの中で
活きる場面があり
どちらがどうという訳ではないのですが
私の場合のイベントの立ち上げや
仲間との関わりの中で
私なりのカタチをどう保てるのか。

それぞれの生活の生業
日々の糧
未来のコト
ナニを選ぶのか
幸せのものさしは
手放すこと
満ち足りること
見通すこと
今出来ること

ニュースの陰に怯えるでもなく
数十年ぶりの文字が
あちこちで聞こえてくる
今日この頃。
この星が在り続けるとしても
人類が在り続けるとは
いえないのでしょう。

私たちが幸せで
未来へも繋がってゆく世界
を表現する沢山のやりかた。
良いでも悪いでもなく
どう活かし生かされてゆくのか
フレキシブルに活き活きと
穏やかに静々と
と思う職人なのでした。
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職人year

2008年07月29日 | ヤスさん日記
dogyearとかmouseyeraとか
世間の時の流れは
だんだんと早くなってゆくようで。
早くなる
どちらに転んでも
一足飛びに違う所まで
行ってしまうのかもしれません。

初めての体験。
ミニ講演会的なところで
お話をさせてもらいました。
人前で話すのが苦手な私が
いつからこんなことになったのか
今考えてみると
脈略も右往左往で
しっかりとした組み立ても
どこへ行ってしまったやら。

ただそこに行くだけでいい。
あなたがそこで居るだけで
いいんだよと。
そんなコトバに励まされ
ただただ自分のコトバで
自分の時間をお話することに。

等身大で
日々の瑣事から発見したもの
沢山の人の繋がりから学んだこと
読書の中から染み込んだこと
論語のコトバのひとつひとつ

初めての体験は
いつでもまた自分の中の新しいもの
を発見させてくれるものです。
この時間が与えられたことに感謝しつつ
今日は青空に流れる雲を
日がな一日眺めて。

流れ流れる時間の波
それに浮かべる想い
どうせならステキな想いを
沢山浮かべて
その早さで
どこまでも流れ広がってくれ
と思う職人なのでした。
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携帯電話再考

2008年07月28日 | ヤスさん日記
携帯電話を失くしました。
どこで落としたかわからないという
推理小説のように
頭の中をぐるぐると自分が駆け回り
しかし、やはり
失い。

携帯電話
いつも寄り添っているものが
当たり前のようにあるものが
傍にいないという状況がとても不思議で
連絡をしてくれている人達に悪いな
と思いつつ
なければないでどうなるもんだろう。
などと思う土砂降りの新潟です。

ある人のお話です。
携帯電話が殆ど普及していない青春時代
アメリカに留学に出た彼は
数年の勉強を経て帰国。
その間にメキメキと普及し出した携帯電話
空港を歩くとそこかしこでお話中。
一人の男性が「今どこ?」と会話
それを聞いた彼は
膝砕けになるほど驚愕したそうです。

固定電話と携帯電話
未限定の場所で繰り広げられるドラマは
自分がどこにいるかさえ
仮定の自分を作り出せる
ということでしょうか。

携帯電話と一緒に電話番号も紛失
こんな時に限って
あの人はどうしていたのかしらん
と。
あの11桁の数字の羅列が
意味を持つ時
あの人と私を繋ぐ大切な
魔法の数字に。

市井に居るものにとっての
必需になっている小さな送受信機
「あいみての後のココロにくらぶれば
 むかしはモノを思わざりけり」
次に魔法の数字を使う時には
ひとつひとつ大切に
その時間が永遠になるように
使えればなと思う職人なのでした。
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大きな光に包まれて

2008年07月27日 | ヤスさん日記
浜辺の人いきれ
一杯にうまったブルーシート
ぎおん柏崎「海の大花火大会」
2年ぶりの柏崎での花火大会
沢山の想いのつまった光が
空一杯に広がりました。

初めて尽くしの水上花火
醍醐味とはこのことかと
しっかりと瞳に焼き付きます。
色とりどりに海も彩られる

600mに広がるスターマイン
いつまでもと思う時間が流れる
切れ目のない尺玉の打ち上げ
奇想天外の形をみせてくれる
斜めに打ち出すスターマイン

2時間にわたる光と音の競演
私の中での世界一は
こんなところにありました。
空を光いっぱいに
真昼のように照らし出される
仲間の顔や観客さん達の顔が
とても印象深く残っています。

昨日のコトバはただ一言
「柏崎スゲー」
にはじまり
「柏崎スゲー」
に終わりました。
万感の想いを込めての
コトバ達
その広がりが点まで届きますように。

大きな光に包まれて
未来へ平和がつながるように
光の競演は幕を閉じたのでありました。
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GDPには含まれまいもの

2008年07月26日 | ヤスさん日記
ありがとうを伝える
竹林を吹き抜ける風
太陽のきらきら
潮風の運ぶ香り
庭になる真っ赤なトマト
道端のゴミを拾う
朝陽とcoffeeの香り
軽く会釈を交わす
大切な人を待つ
音を奏でみんなで唄う
冷たい岩清水で顔を洗う
近くの神社でお参りする
焼きたてのパンの香り
お母さんへの手紙


豊かさの計り
その目盛りはどこにあるのでしょうね。
先進国
後進国
今の日本に
抜け落ちているものがあるとしたら
と思う今日この頃。

「GNPには含まれないもの」
子供達の笑顔
ココロのあったかさ
幸せと感じる時間
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ただ待つ

2008年07月25日 | ヤスさん日記
梅雨がまた戻り
雨の続く新潟は
日照りの湖を溢れさせんばかりに
深々と降り続けています。

獣が怪我をしたときは
安全な場所でうずくまり
ただうずくまり
回復をまつものです。

「働かざるもの食うべからず」
自分の意志で
狩猟に出かけ
その日一日の成果があれば
みんなで分かち合い
なければただじっと我慢をする。

働かない日は食べない
ただ精神の涵養
肉体の回復を待つ
じっと。

ただ待つ
という時間の中には
時として孤独の陰が潜み
それに取り込まれてしまうと
深い深い湖底まで
沈んで住まうような
そんな静けさもあり。

ただ待つ
その静けさを知る者こそ
朝日の本当のまぶしさを
感じられるのかもしれません。
エイヤーッと
暗闇に飛び込むことが
光の本当のあたたかさを
感じられるのかもしれません。

屋根を打つ雨の音は
程よいリズムで
愉しませてくれます。
森でうずくまる獣達の聞く
雨音は
どんなリズムを刻むのでしょうね。
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ステキ発見

2008年07月24日 | ヤスさん日記
不思議な世界
終わらない世界
勝つか負けるか
負けるが勝ちよ
勝つと思って始めた勝負なら
きっといつまでも終わらないのだな
と。

勝つまで負けない
終わりのない勝負事
終わりのない戦争
終わりのない欲望

新機軸を打ち出した
ブータン王国の凄さを
身に沁みて感じます。
国王の一存
その力量がウィットに富んで
素晴らしいものなら
君臨するという選択もあるものです。
そして、それを手放す度量も
もっているならば。

ブータン憲法
国民の豊かさは
国民の幸せの度合いで計るという
Gross National Happiness
この新境地は素晴らしいものです。
夢幻のごとく
成長を追いかけている先進国を尻目に
独自のものさしで
自分たちの幸せを感じられる。

独自の世界観
周りに迷惑をかける訳でもなく
自分たちが幸せで
周りにも笑顔が溢れ
未来にも持続して繋がっている
そんな幸せ。

ステキ発見
所有しているということを
手放した時に
見えてくる風景が
ブータンの中にも
見えるような気がします。

ブータン王国
ステキ発見ツアー
一度足を運ぶ機会を
作りたいな
と思う今日この頃です。
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カーテンの呼吸

2008年07月23日 | ヤスさん日記
ゆらり
ゆらゆらゆらり
ゆらり
ゆらゆらり

ひんやりと床に寝転び
レースのカーテンに頬を撫でられ
和やかな昼下がり。

青い鳥
掴まえたと思った際には
もう消えてしまっていような。
探すコト
その道程に出会ったコトゴトが
きっと宝物に。

私の青い鳥はいまごろ
どこでなにをしているやら。

ただそれだけの時間
微睡みゆれる
そんな夏の一日です。

先日仲間と主催したイベントで
その空間に降りて来たコトバ達。
「今こそ夢を見よ
 自分だけまわりだけ
 うれしいという夢ではなく
 自分もうれしくまわりもうれしく
 未来の子供達もうれしいそんな夢
 命を大事にするというのは
 ただ長生きすることではなく
 生き続けるために生きているのではない
 あなたが生まれた時
 おおくのえがおがふえただろう
 それが君の仕事
 この星にえがおをふやすこと
 それが君の役割
 さあ夢を見よ
 すべての命が喜ぶ夢を
 あなたが見る夢は
 あなただけのものではない
 みんなの心がつながっている
 その夢はおおくが手伝ってくれる
 てんつくマン」
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咀嚼する時間

2008年07月22日 | ヤスさん日記
人間観察をしてしまう
癖が抜けきらない今日この頃。
最近の心掛け
「ご飯を食べるときはよく噛みましょう」
高速のSAでなんとはなしに
観察にはいると
確かに多くの人が
10噛みから15噛みほどで
飲み込んでいるのだなと。

一口50噛み
を目標に食事を楽しんでみると
また美味しさにも
ひと風味違った味わいが。
ゆっくりと味わう食事は
エネルギーの補給
ということだけではなく
一日の句読点的な流れもあり。

いろんなコトを咀嚼する
人のコトバ
自分の行動
空のこと
大地のこと

最近は空を見上げると
雲がなにかいつもと違った
様相を見せてくれるコトが
多くなってきたなと。
すじ雲や
てんてん雲や。

雲はナニを語らってくれてるのやら
気にかかる気候の空です。
あちこちでも猛暑の声が
気にかかる気候の空です。
農作物の水は足りているのか
気にかかる気候の空です。

美味しいものを食む幸せ
いつまでも続きますようにと
願う職人なのでした。
水風呂に読書
涼しいときに仕事を終わらせて
それも時間をよく咀嚼している
のかもしれませんね。
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