職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

0プロジェクト発動

2008年06月30日 | ヤスさん日記
ナガさん
新潟は抜けるような青
新緑の弥彦山にかかる雲陰が
夏らしさをひきたててくれます。
自転車で漕ぎ出す
あの疾走感
ひとやすみ
佇む爽風と水の美味しさ
夏はやはりこれですね。

zeroプロジェクト
まん丸プロジェクト
オープロジェクト
いろんな読み方で
一人発動したプロジェクト。

内容は
ということなんですが
とても説明するのが難しく
とてもsimpleなのですが
要はあちらの世界からお迎えが来た時には
自分がゼロになっていれるように
というプロジェクトです。

西郷さんが言ってたという
「子孫に美田を残さず」
ともにてますが
ちょっとニュアンスが違いますし
所有するというコトを
もう一回考えながら
simpleな生活に
帰ってゆくような。

論語に出てくる
「一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。
 人は其の憂いに堪えず。回や其の楽しみを改めず。」
的な。
いろんなモノを
削いでゆくと何がのこるのか
それがとても興味のあることだなと。

必要なもの
必要ではないかもしれないけどあると助かるもの
必要でないもの
そんな単純なカテゴリーでは
分けられない
モノゴトが
どんな風にカタチを変えてゆくのか。
0プロジェクト
今後の展開が楽しみです。

ナガさんは
グループ展の搬入で忙しいでしょうか?
こんな夏空の日には
木陰と本と静かな音楽と
そんなのがいいな
と思う職人なのでした。
展覧会の盛況をお祈りしつつ。
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北欧からの贈り物

2008年06月29日 | ヤスさん日記
ナガさん
目黒でのグループ展ももうすぐですね。
素晴らしい追い込みに
素晴らしい作品が出来上がりつつあるのでしょう。
追い込みは必然で
その勢いが作品に乗り移るものです。
と自分にもいい聞かせつつ。

集中力の拠り所
それがどこで発揮されるかが
とても大切なのだなと。
だだ漏れにはできないもので
今、を集中して表出する時には
時間の感覚もずれ
今が24時間であり
今が3分でもあるような。

昔の密教の修行僧は神通力を得るために
山をかけ荒行の中から
それを感得しようと
していたのでしょう。
また、達磨さんが無我に至まで
対面していた岩壁
その中には
何が見えたのでしょうね。

肉体に縛られながら
肉体を越えようと
様々な没入の中で
もしかしたらつくるというコトも
ひとつかもしれませんね。
きっと何事もその縛りが
昇華するためのエッセンスを
与えてくれるんだな
と思う今日この頃です。

北欧からの贈り物受け取りました。
きっとcoffeeの深みが
一層増すような
そんな贈り物です。
ありがとうございました!
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君子は市井にあり

2008年06月28日 | ヤスさん日記
空梅雨の続く新潟
ボンヤリとした空の土曜は
朝早く始まります。
職人の朝
静謐とした空気の中に
振り下ろすひと鎚ひと鎚が
活き活きと息づくとき
なんとも
空の中にぽつんと
魂が在るというような
そんなリズムを刻みます。

街中に在るということ
これがとても大切なコトなのだな
と思う今日この頃
自然は私の中に在り
それが繋がっているようです。
日常の瑣事の中に見いだす自然
それが宝物であり
ココロの糧であり。

鳥のさえずり
水の冷たさ
土の香り
足の強さ
木の手触り

本物の中で生きるコトは
先々の夢の中でのこととみつつ
いつかの今が
きっと輝くように
市井の中で
私にできる事を
一所懸命に。

Beerと枝豆の旨さが
もう少しお預けのようで
からっとした暑さが恋しいな
と想う職人なのでした。
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天の気によって

2008年06月27日 | ヤスさん日記
新潟は快晴
昨日までの重くのしかかるような雲も
どこかへ飛んでゆき
晴れやかな空は
また生まれ変わったように
爽快に朝を迎えさせてくれます。
日々輪廻を繰り返しているように
新しい自分を発見する今日この頃です。

論語の解説本は数々あれど
一番大切な原本
それに触れてみるコト
が大切だなと。
原本といっても
仮名に訳してあるものですが
その本流に自分が感じるもの
その流れや繋がりを辿っていくと
大きな大地に開かれた草原のように
水平線の彼方見晴るかす海のように
我ただ風に吹かれ立ち尽くす的な
広がりを感じます。

老子も奥の奥にはまた奥があり
私も未だ最奥に触れた事はない
とも言ってくるくらい
人間や自然の機微とは
果てしないものなのかもしれませんね。

パンクした自転車を連れての
夜中の散歩
美しい半月に照らされ
滔々と流れる川
いつもと変わらないようなこの川も
きらきら輝く水は山から海へと
流れ続けるのだなー
と。

天と地の間で生かされている
人はやっぱり
自然の摂理の中で
浮いたり沈んだりを繰り返すのだな
と思う職人なのでした。
今日は布団も干せそうです。
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子曰く、道は人に遠からず

2008年06月26日 | ヤスさん日記
フワフワと過ぎてゆく毎日
夕暮れ時の寂しさは
なんともはや静かで
通りを走る自動車やバスが
家路を急ぐ人達の音のようで
一層際立たせているようです。

曇り空と斜陽
大きな窓から入ってくる光の
微細さが
灯りもつけず
段々と沈んでいく様が
時として必要なような。

日がな一日毛布に包まり
なにもせず
なにもたべず
なにもしない
いつかのそんな一日が
糧になったりもするものです。

道は人に遠からず。
高邁な理想ではなくとも
日々の瑣事の中に
光を見いだせるコトも
大切だな
と思う今日この頃。

プランターに植わったししとうも
鈴なりに実をつけ始め
ひとつひとつ丁寧に
いただくきたいなと思う夕暮れです。
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ただの私

2008年06月25日 | ヤスさん日記
空梅雨が続く新潟
ナガさん
東京砂漠の気候はいかがですか?
こちらも朝晩の冷えで
まるで砂漠のような気候
日々、
確かめるカラダのひとつひとつ
たまには昼からbeerでバーベQも
いいかもしれませんね。

どこにいようが
誰といようが
「ただの私」
どこに所属している人とでも
左でも右でも
国境を越えて
そこに居るのは
「ただの私」

いたるとこで
出会うラベルを張りたがる人とも
きっと
そのラベルを認め合えばいいのだな
と。
ラベルを貼る事を忌諱するのではなく
どんなラベルを貼っていても
それを認め合えればいいなと。

私のラベルは何でしょうね。
職人、男、日本人etc
論語好き、老子好きetc
確かに普段は
環境にできるだけ負荷をかけないように
と思いつつ
蒼井優さんの微笑んでいるフリーペーパー
を、いただいて来たり。
特に必要もない
ってことも大切なことですよね
ナガさん。

無為自然にして
天網恢々疏にして漏らさず
ゆったりと構えて
生きたいなー
と思う今日この頃です。
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オキナワ

2008年06月24日 | ヤスさん日記
昨日は沖縄慰霊の日
でしたね。
深く息を吸い込み
ただ吹き尽くす。

風のささやき
陽のあたたかさ
雨の肌触り
ご飯の甘さ
我が子を想う
coffeeの香り

全てがただそこに在り
平和。
そんな日常が
有り難いな
と思う今日この頃。

当時の事は
何一つ実際ではない私は
恐怖に支配されている事の
なんと悲しい事か
と。

目をそらさない
忘れない
伝えられるように

「繋がり」
これがどこから来て
どこへいくのか
私を通してどこに向かうのか
とか。
この空のもと
いろんなことが起こっていて
そして自分の周りが在って
その笑顔が繋がってゆけばいいな
と。

明日というコトが
ありがたい今日
を感じる職人なのでした。
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THE BLUE HEARTS

2008年06月23日 | ヤスさん日記
曇り空の柏崎も爽快な始まり
始まりお始まりはいつも
踏み出すときの一歩目の
なんとも言いがたい空気が
ふんわりと
私を包んでくれます。
体重をかけるように前のめりに
ダーッと駆け出す直前の
ふんわり
それがやはりいなと。

キャンドル作り
キャンドルホルダー作り
草木染め
銅板小皿作り
ゆるゆる

それぞれがそれぞれのできる事を
持ち寄って出来上がる空間は
空気の密度が
やはり違うなと。
それが広がり周りの人達を引きつけ
また広がる
そんな柏崎。

サイコーの仲間と
サイコーの時間

酒を飲む事すら
忘れてしまうような
そんな時間は
とても必要な事なんだなと。

程よい加減で保ち続けてくれて空
ライブ終了と共に吹き消した火
大切な想いと共に
私のココロにはしっかりと刻まれた
そんな柏崎。

ライブの中で
おじさんが
唄ってくれたブルーハーツ
とても力強く
しみじみと平和の光に包まれるのでした。
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ハンカチと小皿

2008年06月22日 | ヤスさん日記
夏至の一日はステキなイベント
私の大好きな出店の人達と
穏やかなひととき
陽射しの暑さに
Beerとカレー
これぞ夏の醍醐味です。

私は銅板のキャンドルホルダー作り体験
簡単な作業で小さな小皿
子供から大人まで
楽しんで作ってくれます。
自分の納得いくまで
時間をかけて
丁寧に
自分で自分の使う物を作る
そこにはナニカ原点を感じます。

小学校のお嬢さんとお父さん
コツコツと
手際のいい手つきで
家で飼っている犬をトレースしながら
完成品を渡したときの
彼女の顔
きっと忘れないな
と。

爽風と夏の香り
イベントに参加したときの
報酬は
子供達の笑顔
ただ、それだけでいい
なと思う今日この頃。
帰り際におばあちゃんと
もう一度顔を見せてくれた彼女
その手元には
ハンカチで大切そうに包まれた小皿。

ほんと、ただそれだけでいい
いつまでも大切にしてもらいたいな
と思う職人なのでした。
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この地で

2008年06月21日 | ヤスさん日記
ナガさん
新潟は心地よい晴天
夏至を迎えるには
サイコーの始まりです。
すっかり
定着し始めた100万人のキャンドルナイト
大切な人達とスローな夜を
小さな灯の光は
みんなの距離を少し縮めてくれるようです。

今年は6月21日から7月7日まで
今年も全角各地で
どんな想いで
どんなドラマが
妄想暴走族の私としては
きっと、ステキな空間が広がるコトと。

そして、いよいよ
明日は柏崎deキャンドルナイト
震災から一年あまり
去年の自分と今年の自分と。
もし、あの時一歩を踏み出していなかったら
もし、あの時あきらめてたとしたら
この時間は味わえなかったのだなと。

なにも考えずに
ただ、あそこに大切な仲間がいる
と想い踏み出した一歩。
もし、原発に問題があったとしたら
あの笑顔に再び会う事は
できなかったのだなと
今更ながら想いに耽ったり。

明日この地で
迎えられる夜
とても穏やかな夜
キャンドルの灯に
そして、平和の火に包まれる
その意味。

きっとまた
ステキな時間が
みんなのココロに刻まれるのだな
と思う職人のでした。
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