職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

確かな土台を持つこと

2022年04月30日 | ヤスさん日記
先日の木曜日。
出発の夜は
名古屋に向かいました。
次の日の東近江市への移動を考えれ
彦根あたりで
堅実に動いてもよかったのですが
どうしてもこのタイミングで名古屋に行きたくて。

名古屋に来たなら
このお店に。
とゆうよりも
名古屋に来たのは
このBARがあるから
ってお店があるんです。

店主は
海旅団とゆう
保養団体の共同代表だったりして。

その保養団体は
手仕事仲間の茜染のたかくんも
共同代表をしているのですが
その二人が中心となって
岐阜で続けられている保養活動。

私の心の中で
ずっと並走してくれている
その保養活動が
とても心強い。

主催をしていると
壁とゆうには高すぎるハードルもありますし
人間関係も複雑系ですし
繊細な活動でもある。

そんな中
代表とゆう立場で
あの二人も
ずっと続けてくれている
と思うだけで
励みになるものです。

昨晩も
こんなカクテルをつくれる人は
間違いない。
そして
私もこんな銅器をつくるなら
間違いない。
と言われるようになりたいものだな
と。

市民活動だから
市民活動らしい生業をしている
とゆうことではなく
どんな人でも関われる。
それが本当の活動なのだろうな
と。

保養に集う
みんなそれぞれの確かな土台に乗って
希望の風が吹き続けますように。
この
5月1日に大阪で
風フェスに参加してくれた関西メンバーが
保養活動を始めてくれるのです。

だからこその
このタイミングでの名古屋。

ギムレットから
ダイキリ
マティーニ
最後は
二人でニコラシカ。
肚に滲み入る。

離れていても
想い合える仲間が居る。
普段は交流してなくても
必ず続けるであろう
確信を持てる仲間が居る。
それこそ
支え合いなのだろうな
と感じます。

西日本ツアーに合わせて
夜の街のツアーも始まりました。
各地での美味しいもの
しっかりと受け止めてきます。
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円環的な両極の広がり

2022年04月29日 | ヤスさん日記
数日間片付けられなかった
工房の掃除を丹念にし。
作業着も含め
洗濯をきっちりし
家の掃除で整えて
町内会の班長の仕事も終えて
ずっとやりたかった
工房の畳の表替えを
近所の職人さんに依頼し。
とっても気持ちよく
昨日の昼前に出発することができました。

ばたばたと
掃除をして
洗濯をして

いつもと変わりがない
ようにも思いますが
でも
とても心地が良い。

ずっと懸念していたけれども
工房を開けるタイミングは半年に1回。
そのタイミングを逃すと
依頼できない畳の表替えができたからか。

工房の清正しさを想像すると
帰ってからの仕事の計画も楽しいものです。
2週間の旅の後
もう次の日から働く計画を
立てざるをえませんが
そのように
仕事の計画がたてられる環境があるとゆうことは
有り難いことです。
本当に
有り難いこと。

そんな環境をつくり上げるまでには
時間がかかりましたが
時間がかかった分
確かな強さがあるように感じます。
その環境をつくることも
手仕事といったイメージでしょうか。

銅鍋づくり体験の黒服としての
お話をしながらご縁を繋げてゆく私。
職人としての工房に籠る
誰とも喋らない日もある無口な私。
この
2人の両極が円環的に広がることで
バランスがとれているのだろうとも。

さて
今日から始まる銅鍋づくり体験
張り切って参ります。
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ゴールデンタイムの利活用

2022年04月28日 | ヤスさん日記
24時間働けますか?とまではいかなかったですが
今回は
ゴールデンタイムと言われる
22時頃に寝て
2時に起きる。
そんなサイクルで
この月曜から過ごすことで
なんとか
今日に辿り着きました。
先の見えなかった仕事も
無事に終え。
全ての発送の目処もつき。
無事に。

ゴールデンデンタイムを
寝て過ごしたからか
ただ
テンションが上がっているから
なのか。
兎に角
心身ともにすこぶる絶好調です。

これを
長く続けられるか
と言えば
難しい面があるかと思いますが
時として
こんな働き方が必要な時には
また
試してみる価値はある。

もちろん
計画を立てる上で
折り込んではいけない時間の使い方
ではありますが。

きっちりと
家を片付けて
西日本ツアーに
出発するとします。
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エアポケットのようなひととき

2022年04月27日 | ヤスさん日記
井田さんが逝ってから2年。

今日は
井田さんのお父さんとお姉さん
画集刊行委員会のメンバーで集い
井田さんのことを3日間取材した方の動画素材を
一緒に観る機会がありました。

久しぶりに観る
動いている井田さん。
そして
井田さんが
絵の技術的なことを話している。
ゴッホのことや
影のこと
色使いのことなど。
生前には直接聞いたことがない
そんな話たち。

あの大きな体で
一見望洋としていそうな
そんな井田さんですが
当然ながら
しっかりとした基礎技術と
観察に基づいた理がある。

3周忌とゆう今日。
この時間を一緒したこと
長い旅に出る直前の
エアポケットのようなひととき。
胸にそっとしまって
また
今日も仕事に励みます。
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24時間戦えますか?

2022年04月26日 | ヤスさん日記
24時間って8時間労働を考えれば
3日分ってことですよね。
とゆうような思考になると
それは
精神的に余裕がない
とゆうこと。
だとはわかっているのですが
先の見えない
新しい器の納品を抱えて
今まで経験を積んできた先の技術を試すには
なんとも言えない
ヒリヒリとした時間が工房に流れます。

それによって
肩に力が入るとゆうわけではないのですが
頭の中の組み立てで
うまくゆけば1時間で終わる仕事も
下手を打てば半日かかるかもしれない。

そんな不安定な時間のやりくりの中で
28日には
2週間の旅が迫りつつ。

頭の中では
時任三郎さんのリゲインのCMが
流れています。
ジャパニーズ職人を
やり切るだけです。
ね。
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イベントで会うことについて

2022年04月25日 | ヤスさん日記
風フェスで
どれだけの人と会っていたのか。

この二日間を振り返りながら
考えていました。
通常の風フェスでは
共同代表二人が
ばたばたと動き回り。
多くの方を迎え入れ
多くのスタッフさんと共に
二日間の大きな流れを管理していた
だけに。

今回のような10組限定になる
保養とゆうもの。
顔が見える範囲とゆうことの
実感を持つことができました。

それは
交流会でじっくりと話せること
だけではなく。
どこで誰が
どんな風に過ごしているか
把握できること。

ふとしたときに
キッチンで立ち話をすること。
今で
お茶を入れるときの
一服の雰囲気。

そんなふとした時に感じる
一緒にいる感覚。

こんな感覚で
回を重ねることが
人と会い信頼を重ねることだ
と感じるこの二日間。

23時過ぎに家に着いて
片付けをして
塩風呂に入って
交流会で残った梅酒を呑んで。
ぐっすりと
心地よい眠りでした。

帰り道
今後の風フェスのいろいろの想像を膨らませて
今日からまた
銅板を叩き始めるとします。
明後日には
井田さんの命日。
それの翌日には
西日本ツアーに出発です。
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清正なる場所

2022年04月24日 | ヤスさん日記
電波の届かない場所。とまでは思っていたなかったのですが
現地に行く途中に
気づきました。

電波の届かない場所
今回の会場を管理しているご家族は
ここで生活をしていて。
どんな日々の素敵な豊かさを
持っているのだろうか
と考えました。

伺ってみれば
その理由に気づき。
その場所の
本来の清正さに
心を打たれる。

そして
人間の業のために
この素敵な豊かさを持った場所に
見えない人間に害を及ぼすものが
降り注いでしまった。

昨日は
集った皆さんと
心置きなく
忌憚なく話すことができた。
これも
会う回数を重ねているからでしょう。

ながさん
励ましありがとうございます。
もらった言葉を
心に刻み
続けてゆくことだけは
間違いないことだと感じています。
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万全を期して

2022年04月23日 | ヤスさん日記
やっぱり風フェスの前になると
そわそわとするものです。
仕事で
心を落ち着けつつも
いつかの
お母さんの顔が浮かんできます。
風フェスを始める前
チェルノブイリの保養を行っている団体の
代表に来てもらって
福島でお話会を開いたときに
「知らなければよかった。」
と言われた顔を。

事故直後
とゆうこともあり
我々も
どうするべきかを
模索する中でのお話会
だったので
集った方々に
受け止めてもらう場としては
拙かったのだと思います。

そして
10年以上が経ち

私たちにできること。
その場づくりは
止むことなく
みんなで一緒に
生き抜くための場づくりを
してゆきたいと思います。

そわそわ。
でも
この10年間の経験は
私を大きくしてくれました。
人生の中で
途方もないことではありますが
しかし
大切な時間。


万全を期して
いわき市に出発します。

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2022年春の風フェス

2022年04月22日 | ヤスさん日記
明日からの保養に向けて
改めて
自分の中の市民活動を考えています。

A1 人の心が変わらなければ世の中は変わらない。A2 仕組みが変わらなければ世の中は変わらない。
これも
どちらとも正しいと言えそうです。

自分がどの位置にいて
どの方向に向かってゆきたいのか
を捉えるには
歴史を学ぶ必要があるでしょう。

その意味では
歴史は地図のようなもの
だとも思います。
そして
想いはコンパスでしょう。

明日
明後日と
福島県いわき市に伺い
風フェスを開催してきます。

市民活動には歴史の学びが必要だ
市民活動には実感が必要だ
これもどちらも正しいと言えるでしょう。

様々なことが明確にわからない今
寄り添いながら
一緒に歩み続けてゆく場が
必要だと感じています。

職人としての私が
何故このような活動をするのか。
そんな切り分けは必要なく
今この世の中に生きている
とゆうことでしょう。
もし
もうちょっと穏やかな世の中なら
職人全開で
工房に籠っていたのかもしれません。

いや
それも
希望的観測でしょうか。

どちらの道でも良い。
自分の納得する道を
歩みたいものです。

ながさん
いつも風フェス応援をありがとうございます。
今週末も
じっくりと向き合ってきます。

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角がとれるべきかどうか

2022年04月21日 | ヤスさん日記
昨晩は
毎月1回の
近所のよっちゃんとの
中央通2コミュニティデザイン研究会。
いつも
美味しい料理を持ってきてくれるよっちゃんは
お坊さんになりたかった少年で
元料理人であり
元自衛官であり
元不動産業者であり
現市議会議員なのです。
通底しているのは
世の中のためになるよう生きている
とゆうこと。

今回は
ゲストもお二人参加してくださり
豪勢な料理と共に
夜は更けてゆきました。

杯を重ねるにつれ
ついつい
言葉について掘り下げてしまう癖が
出てしまい。
定義をしてしまいたくなる。

そんな必要もない
のでしょうけれども。
そんな癖が出てしまうのは
夜な夜な
barで鍛えられているからだろうか。
つばめの学校メンバーと続けている議論が
そうさせるのだろうか。
なとと考えつつ。

気遣いのない先輩に
ついつい噛み付いてしまうのも
なかなか解消できない私です。
そして
それは解消するべきなのだろうか
とも考えます。

350缶を10本
四合瓶を1本
スパークリングを4本

「我、直ぐ反省す。」
学びが活かされてない私に
近所のよっちゃんは
「心のエネルギーが燃えていたのでしょう!」
と励ましの声をかけてくれます。

銅は叩けば膨張し
美しい曲線がでてきますが
私は
どれだけ叩けば角が取れるのだろうか
と思いつつ。
今日も
叩き始めます。
角が取れるべきかどうか
それが問題だ。

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