職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

床屋さん

2008年02月29日 | ヤスさん日記
床屋さんに髪切りに。
髪きりだけでは世話しなく
スピードは求めず丁寧な仕事
産まれたての時から
柔らかい毛で筆なども作ってもらい
あれから数十年。

床屋さんにリラックスをしに
なにも語らずとも
眠りこけても
1時間30分という時間をたっぷりと。

床屋さん連想
イタリア
マフィア
暗殺
ゴットファザー
愛のテーマ。
あの深さや重みが持てたら
ステキですね。

春一番
久しぶりに映画連作も
よいな
と思う職人なのでした。
春に向けもう一山の寒さが
訪れてきそうです。
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意見、意見。

2008年02月28日 | ヤスさん日記
雪の降り積もる中
車窓から見上げる空は
ゆっくりとした趣で
ちらちらと舞い降りるリズムが
白の白さを一層に深めてくれます。
一人くるまる毛布
余韻が
あたたかく小さな空間に
広がってゆきます。

正しい意見
ってあるのかな?
と思う今日この頃
いつもそれはステップのひとつであるのかもと。
そうであって欲しいということと
そうだということと
自分の正当性で
言い訳を捻出するのも
燃費が悪そうで。

そうかもしれないという
ニュートラルさが
あると嬉しいなと。

ナニモナイところには
沢山のものが入ったり。
大きく叩けば大きく響き
小さく叩けば小さく響いたり。
デビルズアドボゲイト
自分の意見すらも手放して
周りから眺めてみることもひつようなのだよ。
と。

押し出しは弱いですが
きっと染み込むのはそれだなと。

梅の紅にかかる雪の白さが
心象の灰色にぽっかりと浮かぶ
夜なのでした。
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梅の蕾

2008年02月27日 | ヤスさん日記
ナガさん
いかがお過ごしですか?
新潟は梅の莟も芽をふきはじめ
冬と春との交響曲が
だんだんと響きはじめている今日この頃です。

散歩の途中に
ふと見付けるもの
その中に時間を感じられる
ということが
今更ながらに心地よいなーと。

発見の中にはその時々の
自分のココロもあり
それを体現しているのかも
とか
とか。

梅は咲いたか桜はまだかいな。

とか
とかの。
季節感を
この微妙な感覚の中で
感じられる
その統一感を逸脱した中で
過ごせている幸せが
ありがたいなと。

ただそれだけの
ただそれだけを
深く感じる
春の足音でした。

それが実感できるまでは
たんたん
とを合い言葉に。
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強いコトバ

2008年02月26日 | ヤスさん日記
新潟は暴風雪以来の雪も消え
屋根から滴り落ちる水音と
犬の吠える声が響いている
静かな夜です。

インパクトのあるコトバは強い
と思う今日この頃。
インパクト
確かに強いモノ達はそうなのです
が、どうも
思考を飛ばされてしまうようで
苦手なのだなと。
確かに自己の押し出しが強くて
花火のようにきれいなものもあるのです。
確かにあるのです
その中にも美しさが。

スーッと沁み入るようなコトバが
駅のポスターの前を通り過ぎ
改札を出たくらいに「フフフっ」とくるような。
寝る前に想い出して「ムフっ」とくるような。
短いコトバでも
その中からのイメージが
沢山の方向へと羽ばたいていくような
そんなコトバ達がいいなと。

「yes is love」
沢山の愛に囲まれた
赤ちゃんのようなコトバが
どんな方向で
それぞれの人の彩りで
育ってゆくのか。

夕闇に光雨の滴が
一定の間隔を保っているまに
少しの散歩が気持ちいい
春を待つ頃です。
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スタッフとして

2008年02月25日 | ヤスさん日記
悲喜交々の場所
一夜にして沢山のカップルができる場所
その空気を吸ってみて
人間の技量とは推し量るべくして
推し量られるものなのだな
と入り口を見付けたような気がします。

自分の視野が何処まで広がっているのか?
普段からも
自分の行動の中で見れている部分
がどこまであるのか?
当たり前のように居てくれている人
当たり前のように働いてくれている人
または
社員だから
店員だから
親だから
子供だから
etc.etc。

その辺りへのコトバの掛け方が
顔や仕草にも現れるのだなと。
行為と感謝の関わりが
知らず知らずのうちに表現され
同じ行動を行うにしても
そのコトバの持つ温度がとても気になるなと。

というような感じで
論語仲間の主催するパーティーというものを
お手伝いさせてもらいながら
その中へ飛び込んで来た人達
の想いの渦と温度と。

偶然に包まれる空間
その人達が持っている雰囲気の玉
いろんな発見が会った次第です。
「子曰わく、其の以す所を視
 其の由る所を観
 其の安んずる所を察れば
 人焉んぞ叟さんや。人焉んぞ叟さんや。」

暴風一家の青空に浮かぶ雲
いろんなカタチを変えながら
そこここに恩恵を与えてくれているんだな
と思う職人なのでした。
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君子は器ならず

2008年02月24日 | ヤスさん日記
暴風雪の新潟
ガソリンスタンドの給油機や
バイクや自転車
看板さえなぎ倒し
ビルを揺らし
全ての視界を遮り
自分が何処に居るのかさえわからない
そんな風と雪です。

望みはなにか?
と聞かれたらなんて答えるでしょうかね
特に限定されない望み。
自分の中にあるものを
再確認してみて
ないものを探し出すか
今あるものの中で満ち足りるか。

ニュートラルな自分
に出会うと
それこそに全てが入る
ということに気づきます。
ないから入る
もしかしたら器だけで
自分すらも入っていないのかもしれません。
器すらもないかもしれない
「君子は器ならず」
ともいいますしね。

久々の白く固まった道路は
スケートリンクのように
あらぬ方向へ滑り始める
こともありますが
踏ん張らず
腰を落として力を抜いて。

休日の空と同じくらいの
モノクロームが
ココロには彩りを与えてくれる
新潟です。
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朝陽が太陽になるまでに

2008年02月23日 | ヤスさん日記
雪原とオレンジ
朝もやとグレー
水平線ととりどりの色

空をきる鳥
葉を落とした木立
ゆっくりとたゆたう信濃川

市井に住むということの
意味を自分に問う時です。
それだけでいいと思う時を
大切にしながら
戻ってゆく時
空気の層をくぐり抜け
また違った美しさを持つ街へ。

鼓腹撃壌
を唄えるのなら
ただ、このまま大切な時を
流れるままに
味わうことも。

それでも走りだすのは
いろんな美しさを未来に遺すため
全てが完璧なタイミングで訪れるとしたら
厭うことなく。
見えないところに本当があるのだとしたら
未来に託すのは
希望を。

白鳥の微かな声を感じながら
ストーブのやんわりを感じながら
coffeeの甘い香りを感じながら
今日も全てが動き始めます。
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満月+1日。

2008年02月22日 | ヤスさん日記
新潟の夜は
月が満ち満ちて
白銀に輝き
星々達と優しく照らしてくれます。
新月に向かい欠けてゆく月
欠けた分だけ
どこかで
満ちてゆくチカラがあるのでしょうね。

自然の運行は
全てが調和の中で
ナニカが過ぎれば
ナニカが欠けてゆくような。
人が作ったものも
できたら後は時を経て衰えてゆく
ただ、その衰えの中にも
強さや美しさがあるはずです。

人間が作ったもの
その中にも例外があるようで
銀行券だけは衰えない
そんなことをこの頃は考えますa。
衰えない
ましては利子を増えてゆく程。
どこでどれほど印刷されているかは
知りませんが
不老不死程
人間の欲望を掻き立てるものはないのかも
しれませんね。

衰えのない中には
美しさも見えてこず
いや、衰えといっては
見失うかもしれません。
おばあちゃんの手から紡ぎ出される
深い味わい
おじいちゃんの皺から溢れる歴史に。

それ達が育むもの駆逐するもの
そのバランスの中に
埋もれないように
しっかり立っていられればいいなと。
いつかステキな皺や
背中から滲み出るもの
そんなものが溢れるように
今を生きたいなと思う職人なのでした。

全てはもう既に手の中に在る
春はきっとすぐ其処です。
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hag

2008年02月21日 | ヤスさん日記
再会のとき
大切なとき
お別れのとき

「再会のとき」
また、笑顔を見れてよかった
今までのこと聞けてよかった
今までのこと話せてよかった

「大切なとき」
誕生日
美味しいとき
無事に終われたとき

「お別れのとき」
また、いつか。
また、明日まで。
次の約束が明日でも
この時を刻むために、
例えその日が来ないとしても
あなたが元気で居られるように。

寂しがり屋のhag程
あたたかく
大きく
いつまでも残るのかもしれませんね。

大切なこと程
大きな試練が待っているのかもしれませんし。
強い絆があればこそ
暗闇の先にも光がある
と信じられるのかもしれませんし。

自分が一歩を踏み出せたことを
しっかりと仲間にも伝えなくては
と思う今日この頃。
伝えるということ
の曖昧さはきっと自分の中の枷が
外せたときに消えるのだな
と思う職人なのでした。

明日の満月が過ぎたら
また、新しさが蘇ってくること
を祈りつつ。
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いい男。

2008年02月20日 | ヤスさん日記
不器用で真っ直ぐで
仕事に誇りを持ち
仲間のことを大事に
大切なことを大切に。

そんな彼はいい男
年下のいい男。

そんな彼が恋に落ち
そしてそれをなくしてしまい
戸惑いを隠せないようで。
話を聞くことしかできず
とも
彼の中で醸成する人生の重みを
感じずにはいられません。

誰かが
愛は傷つかないもの
と言っていましたが
恋は傷つき
高揚やときめきと一緒に
不安や恐れも
運んでくるようで。

傷口をしっかりと包んであげれば
きっと良くなるはず
あえて強くなることもなく
弱くてもいいから
恋せよいい男
きっと、また一段と
ステキな男になるはずです。

優しさは弱さを知る所以にあり
愛は強さを知る所以にあるはず。
です。
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