職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

久しぶりの完徹で

2021年12月31日 | ヤスさん日記
仲間と集い
夜半過ぎに解散して
吹雪く新潟駅を彷徨って
始発で家に帰る。
久しぶりの完徹。
この歳になってと
自分を可笑しく思う
大晦日の朝です。
でも
爽やかなのは
楽しい時間をみんなで過ごしたから
でしょう。

昨晩も
つばめの学校メンバー
何故
この独特なメンバーが
ずっと集い続けられるのか
とゆう話にもなりました。

私の今の答えは。
日々生活している中で
お節介といいますか
世話焼きといいますか
メンバーのことを考えて
何かできることを探しているから
なんだろうなと。

それを
顧問のような存在の先輩は
贈与
とゆう言葉で表現されましたが。
確かに
それがぐるぐると
このメンバーの中で回っているのだろうなと。

今年を振り返ってみれば
大変な年でした。
日々のご注文は順調にいただけて
工房に籠る日々でした。
気分転換とゆうものが
上手にできずに
根を詰めすぎた年
と言ってもいいでしょう。
毎年
春と秋に行っていた西日本ツアーも
今年は秋のみ。
やっぱり
旅に出てみると
移動距離は多いですが
地元を離れ自分を見直すことができます。

そして
一番必要なのは読書時間。
これが
今年は足りなかった。
明日からの2022年は
読書時間をたっぷりとりながら
仕事に励みます。
そして
その読書から生まれた言葉を
あのメンバーと共有し
確かな言葉にしたいなと。

今日は
大掃除。
とは言え
日々の片付けをしていれば
それほど大きなことではないもの。
日頃手の行き届かない場所や
こうあったらもっと過ごしやすいのではない
とゆうことを
1日かけて
整えたいと思います。

ながさん
様々に大変な日々かもしれませんが
来年はながさんの結果の年。
私は
ながさんの日々の言葉を
楽しみにしていますよ。
2021年最後の1日
お互いの場所で一所懸命過ごしましょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

より佳き作業環境の為に

2021年12月30日 | ヤスさん日記
徐々に
大掃除をする為の準備を
始めたりしているわけですが。
引き出しの中を整理したり
インデックスを作ったり。
そんなことをしていると
毎年見ているような気もしますが
過去の写真や手紙が出てきて
見たり読んだりしていると
進まないってことありますよね。
昨日も
21年前の先輩たちと
楽しそうにお酒を飲んでいる写真が出てきて
こんな時代もあったねと
笑えるようになるんだなと思うひと時を過ごしました。

先日の
近所の銅器屋さんもそうですが
この業界も
年月を経て
世代も変わってゆくもので
その世代が変わることで
しこりも流れてゆくものだな
と。

ほんとに
それを
40代を経て
実感します。

そして
努力している姿を
周りの方々は見てくれているのもだ
とゆう実感も。

父親も師匠も同い年で
78歳。
これからいつ何時
どんなことがあるのかわからない
とゆう確率が高くなる年齢でもあります。
今できること
今だから見せられる成果を
来年も積み重ねてゆこう
と思います。

さて
今日も作業をしながらの
大掃除の準備を進めます。
より良き作業環境を整えるために。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偶然と必然

2021年12月29日 | ヤスさん日記
昨日も
仕事終わりに
東浩紀さんが立ち上げたシラス
とゆう番組を見ながら
ご飯を食べて。
3人で8時間10分くらい話す番組なんですが
その長さが肝で。
これを
2時間や3時間と規定してしまったら
聞けないような脱線から発見があるのです。

昨日も
「上から見ると偶然
 下から見ると必然」
とゆうような家族の話をされていて
その家族とゆうのも
所謂血縁的な家族と違い
拡張性を持った家族
とゆうことなのですが。
私の場合は職人をしているものですから
これを
師匠からみると偶然の私
私からみると必然の師匠
と読み替えて
とても理解できるのです。

そして
思ったのです。
私も誰かと出会う偶然があれば
それが必然となる
と。

ほんと当たり前のことを
繰り返しているようなもんですが
心持ちとして
私は必然をつくろうとするのではなく
やはり
後輩からの偶然を待つしかないと。
それだけなのですが。

でも
方の力を抜いて
待てるような気がします。

さて
そんな心持ちで
カンカンと叩きつつ
その願いだけは
世界に広がれば
と思う職人なのでした。
今日も
始めます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

話を聞けるタイミング

2021年12月28日 | ヤスさん日記
2021年
今年中に必ず納品しなければならない物たちも
無事に収まり。
今年は心の余裕がなくできなかったことを
この年末はしてみよう
と思い。
今年の夏頃に
メルカリで見つけて購入した
隣の隣の銅器屋さんの水差しを持って
その銅器屋さんを尋ねてみました。
ほんの隣の隣。
この30メートルばかりには
私の古巣の玉川堂と
その銅器屋さんと私の工房と
3つの銅器屋が集っているのです。

この辺りも
だいぶ変わりましたが
ここの歴史を25年ほどしか知らない私。
今回も
この虎の彫金が入った水差しをきっかけに
この辺りの職人の歴史を教えてもらえることとなりました。
このように
先輩にお話をしてもらえるってありがたい。
そして
そのお話をしてもらえるタイミングって
ほんとタイミングでしかないと感じるのです。

その銅器屋さんは父親くらいの年齢で
伺った時も
そろそろ就活しているとゆうようなお話をされている世代。
そして
きっと
何かを伝えたいと思ってくれる頃
なのだろうと思うのです。

こういったことって
待ち力を持ち合わせているかどうか
ですよね。
ただ
待っているだけでも話を聞けないし
タイミングを見て
後輩から行動してだからこそ
聞ける話でもあり。

そんなことを
この年末も考えています。
来年も
恥ずかしさや難しさを超えて
職人さんたちのお話を
聴くタイミングをつくりたい
と願う職人なのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コの字型のカウンター

2021年12月27日 | ヤスさん日記
今年最後の
なんて言葉が踊る今日この頃。
私も
今年の締めくくりのお店に顔を出そうと
三条に電車で繰り出しました。
いつも
笑顔を与えてくれる
そんなお店です。
ただ
このお店も
大家さんの家賃値上げの要求によって
1月9日には閉めて
他の場所に移転するのです。

いろいろと思うところはありますが
決まったこと
決めたこと。
店主たちの心持ちは
わかるつもりです。

きっと
移転先でも素晴らしき場を
展開されるはず。
移転先はコの字型のカウンターらしく
私の好みの形。
そこに集うみなさんと
わいわいしている姿が
見えるようです。

目の前のことを
一所懸命にしていれば
きっと
見えてくることがあるはず。
そう
自分にも言い聞かせ
今日から今年最後の1週を
始めます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖なる夜に

2021年12月26日 | ヤスさん日記
12月25日土曜
今年最後の論語に学ぶ会は
白山公園の燕喜館にて。
今年も
参加したい参加したいと思いつつ。
土日のイベントと重なったりと
なかなか参加できなかったこの会。
この季節になると
主催のイベントも少なくなるわけで
やっと
締めに参加できました。
外は新潟らしい大吹雪の中
背筋を伸ばす大切な時間です。
ながさん
福島の冬はいかがお過ごしですか。

講師の高野先生は
青山学院を卒業されていて
キリスト教学にも造詣が深く。
論語講義の中にも
イエスの言葉や福音書の言葉が
引用されるのです。
そんな混在が
心地よいなと。

昨日も
「天の倉に富を積みなさい。」
マタイによる福音書より。
12月25日に相応しい言葉をいただきました。

孔子
キリスト
釈迦
みなさんの言葉で共通するところを
解釈として伝えていただくこと
これらが宗教になったときに
何故対立をしてしまうのか
と考えることもありますが。

それはまた
ゆっくりと。

終わって
吹雪の新潟花街をずんずんと歩き
向かった先は
あったかい街の灯。
ものづくりの先輩が開いている
小さいワインバー。

私の
「工藝ってなんですかね?」
の質問に
心を察してお話をしてくれる先輩がいてくれること
ありがたいことです。
カウンターで肩を並べて美味しいものをいただく。
これを幸せと言わずになんとゆう
とゆう聖なる夜でした。

今年は
なかなか街に出る機会も少なかったですが
来年は
心置きなく
わいわいと意見交換をする年にしよう
と思う職人なのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄金比

2021年12月25日 | ヤスさん日記
先日
新解釈三国志
とゆう映画を観て。
特段に
何かをゆうべき映画でもなかったのですが
三国志の始まり頃の
黄巾の乱の際に虎牢関が出てきまして。
そこで
山田孝之さん演じる黄巾党の狩猟が
顔の黄金比についてはなしていたのです。
それを聞いていたら
はっと
父と話していた湯沸の話を思い出しまして。

それは
これぞ鎚起銅器の真骨頂
と言われるようになった
「口打ち出し湯沸とゆう技術を覚えるまでには
 口の形を覚えなければつくってはダメだ。」
とゆうこと。

ながさんも
ご存知のように
4年前の職人として20年の節目の際に
父から口打ち出し湯沸の技術は教わったのです。
教わったのですが
腕自慢をするような口打ち出し湯沸をつくるよりは
普通の湯沸をつくったほうが
生活に寄り添う技術としてはよい
と思っていたのです。

でも
最近は口打ち出し湯沸をつくる若手も増えて
何か自分の中でフォルムとして感じるところがあるのです。
それは
談志さん的な本物の形とゆうことなのかもしれません。

そして
その私の思う本物の形は
過去のものかもしれませんが
父が玉川堂六代目の工場長としてつくり続けてきた
口打ち出し湯沸の形でもある
と思うのです。

来年の目標のひとつに
私が思う父の口打ち出し湯沸をつくる
を書き込みました。
昨日
大きな納品も終えて
今年は年末年始
大掃除に向けて準備を始めます。
来年も
2022年の大橋として
心地よく仕事を進められるように。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひと笑あったらいい

2021年12月24日 | ヤスさん日記
ひと笑あったらいい。
そんなもんです。
携帯電話を無くしたとゆうことも
電車時間を間違っていることも
勘違いをしてしまうことも。
SNSなんかでも
ひと笑あったらいい。

そんなことを
この一年を振り返って思います。
そのひと笑で
ほっと一息ついてもらえれば。

昨日
本を読んだり
片付けをしたり
充実した夜を過ごした成果
今朝は快調です。

様々な考え方があっても
12月24日に
喜びが溢れるように。
と願いつつ。
今日も
叩き始めるとします。
ながさんも
良きクリスマスイブを。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

携帯電話と私

2021年12月23日 | ヤスさん日記
冬至
とゆう佳き日に
弥彦神社を参拝し
近くの温泉宿に泊まる。
なんて
なんともあったかい1日となりました。
そして今朝
いつも通りに家に帰り
いつも通りに仕事を始める。

夕方
PCLINEで今井さんに電話して
出られなかったので
携帯電話に返信があると思って
家を探したけれども
どこにも見当たらない。

きっと
そうだと思いつつ。
PCを開けて
LINEを確認すると
今井さんから着信が。

案の定
宿に忘れてきていました。

今井さんが
返信をくれたときに
宿の方が出られたようで
後見監督人としてお話しされて
フロントで預かってくれるように
と伝えてくれて。

こうやって
笑い話にしてくれることが
どれほどありがたいことか。

と共に
電話がない状態は
それはそれでよいな
とも思い。
このまま
携帯電話を持たない生活は
可能なのだろうかと
夢想してみたり。

確かにそれは夢想でしかありません。
でも
そう願っている心を
いつかは叶えられるように
とも思います。

さて
今日からしばらくは
年末に向けて
大掃除の準備段階に。
部屋のあちこちを整えつつ
来年の心地よい環境を探します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い切って休日とし

2021年12月22日 | ヤスさん日記
昨晩は
気の置けない農業をしている仲間と
本を持ち寄りながらのご飯会。
読書会
とゆうほどでもなく
本好きの仲間が集う空間が
我が家に立ち上がるって
いい時間です。
ながさん
東京に行けずに残念ですが
そちらはいかがお過ごしですか。

話は広がり
特に
何かを決めるわけでもなく
何かが決まるわけでもなく。
ただ
日頃
それぞれが感じていることや
置かれている環境の共通点の中から
自分を反射させて捉えてみる。

リーダーはつらいよ。

市民活動をしていても思うことはあります。
けれども
自分がやりたいと思う
目的達成のためには
やるべきことがあるな。
と感じました。

職人であり
活動家である。
そのバランスで
在り続けたい。
その両輪であるからこそ
伝わることがある。

さて
今日は冬至。
陰極まれば陽となる。
思い切って
休日とし
温泉にでも行ってきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする