いつも通りに、いつものこと、をいつもより丁寧に。

前々から
薄々は感じていたのですが
やっぱり
人間は休まないといけないようで。
気がつけば
去年つくった器と
同じくらいの量を
９月いっぱいでつくり上げてしまいそうです。
このペースを考えれば
今の私の状況も頷けるもの。

本日からの目標は
普通に仕事をして
普通に休む。

じゃあ
普通ってなんなんですか
とゆうことになるわけですが
その普通と折り合いをつけるのが
目標といってもいいですね。

昨日は
新潟市に納品にゆき
今日からは
１０日以上
仕事以外の予定が入っていない。
こんなスケジュール帳は
今まで見たことがなく。

それだけに
今の普通と折り合いをつけられそうな気がします。
ゆっくりとお風呂に入り
早めにご飯を食べて
２２時までには寝て。

では
今日も普通に仕事を始めるとします。
いつも通りに
いつものことを
いつものより丁寧に。

じっと

今日は雨。
雨が降ると
だいぶ涼やかな感じですよ新潟は。
そして
稲穂の刈り取りも始まり
秋の深まりを感じます。
東京では
どんな季節の移り変わりを感じてられるでしょうね。

昨日は
新潟絵屋さんの展示に行き
井田さんの絵を
じっと観てました。

絵の前で
井田さん自身が
この絵の中の
何をじっと観ていたのか
と考えながら
じっと。

二人の旅でも
船の中から
山の上から
じっと風景を眺めていた井田さん。
その背中をじっと見つめていた私。

彼が病気になるまでは
そんな時間はありませんでしたが
病気になってから
私にできることは
出張にゆく度に
広島に立ち寄ることと
小さい旅に一緒にでること
くらいで。

愛媛の旅。
彼はじっと見つめた先に
何をみつけたのか
みつけなかったのか。

まぁ
考えても答えの見つからないこと
ですが。
でも
答えが見つからないことを考えるって
大事だとも思います。

雨だけに
朝も早くから作業を始められます。
コーヒーを淹れて
作業場に向かうとしますか。

見ない世界にこと在るもの

ながさん
誕生日おめでとうございます。
４４歳
ですよね。
きっと
様々なことが目紛しい東京で
ご家族を育まれること
とても大変なことと思います。
遠くからではありますが
この１７年
共に励んだ者として
心より応援しております。

そんな折
昨日
久しぶりに論語に学ぶ会に出席し
洪自誠の菜根譚を読んだのです。
締めくくりの２本
これが
私の心に沁みました。
きっと
ながさんも理解してくれることでしょう。

１５９
「人を信ずる者は、人未だ必ずしも尽くは誠ならざるも、己は則ち独り誠なり。
　人を疑う者は、人未だ必ずしも皆は詐らざるも、己は則ち先ず詐れり。」
１６０
「念頭の寛厚なる的は、春風の撫育するが如く、万物これに遭いて生ず。
念頭の忌刻なる的は、朔雪の陰凝するが如く、万物これに遭いて死す。」

人を信じられる自分で居ること。
温厚な自分で居ること。
改めて
今こここから始めよう
と思える時間でした。

このように
何度噛み締めても
味わい深い古典の大切さも。

無一物中無尽蔵
そんな言葉と共に
今日も始めます。

あどけない話ふたつ

先週つくったカレー
が
とっても美味しくできて。
でも
我が家では
一度つくると
２０食分くらいはできるのです。
小分けされ
冷蔵庫にならぶカレーたち。

昨日は
金曜日だけに
そのカレーを少しアレンジして
食べてみました。
やはり
美味しい。

ただ
彩りが無いので
りらさんのつくった
大きめの深い楕円の皿に
盛ってみます。
青い蔓と赤い実の模様が
引き締まり
白いお皿の清々しさと相まって
美味しさを一段引き上げてくれるよう。

昨日
勢いよく冷蔵庫を開けたら
サイドポケットから
サンゴー缶のドイツビールが落ちてきて
左足の親指に激突。
ぱっくりと開いた傷口から
真っ赤な血が流れてきて
その美しさに見とれる夕暮れを過ごしました。

そんなあどけない話たち。
さて
今日はクローズ開催の銅鍋づくり体験会
コーヒーで一呼吸置いて
出発するとします。

この世の中でどう生きたいのか

心地よい日々が戻ってきた
と感じれるのは
何かの効果があったのでしょうが
その効果すら
いろんなことを試していて
よくわったものではない
とも振り返ります。

仲間とお酒を酌み交わし笑い
自分なりに発酵食をつくってみて食し
コーヒーとお酒を控えてみたり
茜染のアイマスクと枕の設えで安眠を確保し
部屋の掃除をして
お風呂にゆっくりと浸かり
清浄なる音を響かせて
本当に
様々なことを試して。

何が
この気晴らしに繋がったのかは
わからないものですが
着実に
うつうつとしていた日々から
頭のすっきりさが戻っていています。

まぁ
無理をせずに。
今のペースを守って
４０代後半の自分を
調節してみます。

まぁ
無理をせずに。
読みたい本もたくさんありますし
少し
作業のペースを落とし。
人生とゆうものの在り方の中で
できることをひとつひとつ。

今年は
西日本ツアーもなく
外に出れてない
ってことも大きく響きますね。
きっと
この状況はまだまだ続くでしょう。
その中で
自分がどう生きたいのか
をもう一度。

そして
涼やかな風を工房に取り込んで
今日も相変わらずに始めるとします。

心を解き満たすもの

一昨日
仲間が誘ってくれて
レストランに行ったのです。
何か
私のことを気遣ってくれたのでしょう。
いや
いつも気遣ってくれていました。

美味しい料理は
心を解き
美味しいお酒は
心を満たす。

特に
同世代の仲間との話は
実感としての変化を
特に
今は身体の変化を感じていて。
それを話し合えることで
自分のその変化を認められる
ような気がします。

ついつい
まだまだ
と思ってしましますが。
いや
もうそうなんだ
と。

そして
笑うこと。
腹から笑うことで
身体がゆるむ。
ゆるむことで
また引き絞れる。

ぽきりと折れてしまう前に。

あの美しい味たちを
今朝も振り返って
個性あふれる仲間たちを思い返して。
さぁ
今日もやるかと思える
新潟は快晴です。

美しい装丁の赤

何かの流れで
高村光雲から
高村光太郎を調べていて
そして
とっても赤い表紙を持った智恵子抄に出会いました。
智恵子抄は文庫本を持っていたのですが
こんな装丁は初めての出会いで
惹き込まれました。
そして
手元に届きました。

赤は赤でも
布張りのきめの手触りと光沢が
やはり実物で実感。
表情のある黄味がかった紙に
活版印刷の黒。
もう
50年以上前位つくられた
この本の美しさを
今手に取れる有り難さ。

そこに
光太郎の詩が詰まっているわけです。
まさしく
この装丁は
この詩のためにあるような。

光太郎と智恵子の
何に惹かれるのか。

いや
きっとそうなんだろう
とは思いつつも
もう一度
この本を頼りに
それを探り直してみたいと思います。
きっと
そうなんだろう
と思いつつ。

引き継がれる道具

先日
男子三人で
共同作業でつくった表札兼ポストが
とても良い感じに仕上がり
打ち上げ兼打ち合わせを
我が家で行いました。

その際に
私が古道具屋さんで見つけた
ある道具で
ひと盛り上がりして。

その道具は
専用の革のケースに入り
１２センチほどの大きさで。
水平器と角度メモリが
スコープに付いているのです。
覗くと水平器の泡が
目的物との平行感を教えてくれるのですが。
さて
これが何に使われていたのか。

専用の革の入れ物に入っているだけに
相当に大切に使われていたのでしょう。
そして
次世代には受け継がれずに
古道具屋さんへ。

この
深い表情を持つ道具が
どんな風に使われていたのか
想像力は果てしなく。
その
想像力は
きっと
心を豊かにしてくれ。

時に出会う
こんな道具たちに力をもらいながら
今日も
銅板を叩き始めるとします。
時代に引き継がれる道具になりますように
と願いを込めながら。

振り返ってみればメッセージ

満月のメッセージに
どんな意味があるのかは
長い時間を経たのちに
振り返ったら見つかる
そんなものでしょうか。
何事につけ
即席に物事が進むと思ってしまうのは
ドッグイヤー
マウスイヤーを経て
今が
何イヤーかわからないくらいに
日々のスピードが速くなっているから
なのでしょう。

銅鍋づくり体験を
改めて思うと。
そんな即席で
すぐに形になるわけではない
とゆうことを
共有する場でもあります。

「まだ、始まったばかりですから。」
なんて言葉を
昨日も何回言ったことか。

振り返ってみられるところまでは
なんとも言い難い道程なことも
多々ありますが
でも
進むしかない。
いや
止めてもいいのか。

終わりの始まり
は
そんなことを考えさせてくれます。

さて
今週も始まりましたね。
この週はゆっくりと作業することにします。

発散できる場

一人暮らしをして
工房で仕事をしていると
誰とも話すことがない日が
結構続くものです。
そして
それが精神にもたらす影響を
改めて思う今日この頃。
昨日は
チームで動いている二人と
我が家で
打ち上げ兼打ち合わせでした。

心置きなく
忌憚なく
死生観の話から
中動態の話から
自律や他律
ワクチンのこと
などなど
おっさん３人で話し込む時間は
止め処なく。

そうやって
声を出して
笑って
お酒を呑んで。
それで発散できるなにかが
ありますよね。

なにかが何か。
心意気なく
信頼できる場である
とゆう前提で。

さて
今日は文月の満月。
今回は水瓶座の満月で
「終わりの始まり。読み終わった本を閉じて、心の目をひらく。」
とゆうメッセージ。
終わりの始まり
心の目がどんなものをみるのか
楽しみに仕事に向かいます。
ながさんも
佳き日曜日を。