職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

心新たに

2020年03月31日 | ヤスさん日記
年度替わりの
一日って
また心新たになるものです。
どれだけ心新たにするのだろうか
と思うくらいに
私はいろんな節目を大切に思っているのだな
と。
それは弥彦神社に参るのもそうで。
また
帰ったら
旅の無事の感謝に参りたい
と思います。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

潔斎っする
ってことの大切さを
この旅でも感じます。
心新たに
気持ち新たに
昨日の自分から
今日の自分へと
美しくバトンを繋いでゆくように。

そして
時間の方向性についても考えます。
過去も
今も
未来も
同時に存在するとして。

そこに
どんな自分を放り込んでゆくのか。
今までの過去の経験の中で
未来をどう予想するのか。
とすると
過去と呼ばれる経験も変えられるし
そうなると
未来と呼ばれる想像も変えられる
とゆうことかと。

そこに
どんな自分を放り込んでゆくのか。
今日も考えたいと思います。
そして
実践したいと思います。
この経験がいつかの自分に
届いてくれますように。

と書いている自分も
いつかの自分も同時並行に
存在するのかと思いつつ。

さて
今日は新潟に帰ります。
帰ったら
片付けをして
掃除をして
心新たに。

ながさん
今日もくれぐれも
佳き1日を。
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独立した時のこと

2020年03月30日 | ヤスさん日記
2007年の
独立した時のことを考えていました。
7月16日の震災がきっかけでした。
そして今
どれくらいの人が休める環境があるのだろう
と考えています。
中越沖地震で始まった
自分の新しい人生。
2週間の休みをとれるほどの
会社組織はそうそうあるはずもなく。
私は
この人生でいいのだろうか?
と問い続けた2007年の夏。
結局9月には退社する
とゆう形になったわけですが。

仲間を助けるために
動けない環境を
良しとしない私が居た。

そして

罹患した際に休める環境が
つくれるのかどうか
とゆう生活を問われる場面が
多くあるのだろう
と思います。

熱が出て
自分で判断して
自分で休む。
当然
重症化した場合には
病院にゆくべきですが
軽症の人が会社を休むには
何がしかの証が必要
なのだろうなと。

それで
病院が混み合う。
陽性になったからには
帰すわけにもいかず。
そして
大変な人が
病院に行けなくなる。
そんな状況が生まれている
と想像するのは
難しくないことだと思います。

普段から
状況によって休むことができる環境をつくる。
その為の独立だったなと。
大切な人を
大切なことを守る為。
時間を空けられる
そんな環境が整えられることを
切に願いつつ。
新潟へ帰るとします。

コロナウィルスの影響で
新店舗をOPENされる会社も
資材が届かずに開店延期になるようです。
私が納めさせてもらうはずだった
30個の銅鍋も
納期が延びました。
その時間を有効に
工房に籠って
溜まっていることを
仕上げてゆきたいと思います。

ながさん
お互い助け合ってゆきましょう。
必要なことがあれば
いつでも。
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片目づつ観る世界

2020年03月29日 | ヤスさん日記
福岡での
2daysも終わり
ほっと一息。
鳥屋さんで
いも焼酎。
ここでも
ご縁が広がり
関わってくれるみなさんの
パートナリティを
感じる時間。
ながさん
自宅に籠る週末は
いかがお過ごしですか。

いろいろ言われること
の中で
情報の整理をしつつおります。
片目で現状を把握し
もう片目で過去のデータを眺める。

数字上で見えることを
自分の現状に反映してみる。
気をつけなければならない
ってことは
多いと思います。
と共に
解放してあげた方がよいことも
あるのだと思います。

みんなが
一律ではない
そんな世の中で。
自分なりの本当を
いつも掴んでいたいな
と思う職人なのでした。

ながさん
今日を過ごしたら
新潟へ帰ります。
籠りに籠って
製作に励むとします。
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宿の近くの神社に願い

2020年03月28日 | ヤスさん日記
福岡での銅鍋づくり体験
もう
どれくらい通ったのだろうか
と振り返りますが
ほんの3年くらいなもの。
しかし
回を重ねるごとに
この地での過ごし方がわかってきて
変化はあるものの
心地よさに浸れる時間が増えてきています。
ながさん
東京の週末は家でしょうね。
そちらの空気は
いかがお過ごしですか。

朝起きて
潔斎をして
車を走らせる
机の大きなファミレスで
パソコンとスケジュール帳を広げ
これからのことを考える。
または
本を読みふける。
地元ではしない時間です。

お陰様で
私を呼んでくださるみなさんが
心地よい食事を用意してくれるお陰で
身体も快調です。

ただ
少し眠れない。
夜中に目が覚めて
思いに耽る。
いろんな
思いです。

宿の近くに
神社がありました。
昨日の晩
今朝とお参りに伺ったのですが
願いは
差別や分断が起きないように
いち早く終息してくれるように。

今回の旅は
急遽な変更が重なり
いろいろと考えさせられる旅となりました。
明日にはまた走り出します。
その先に
どんな世界があるのか
過去の経験を乗り越えて
より佳き未来へと。

ながさんも
きっと籠りつつも
家族で良き時間を。
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福岡の雨

2020年03月27日 | ヤスさん日記
大阪の雨はあたたかく。
春も深まっているのだな
と感じる今日この頃。
今日から
銅鍋づくりも再開
いつも通り
いつも通り
と自分に言い聞かせつつ。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

昨日は
福岡のギャラリーとオーナーさんと
小一時間ほど
お話しする機会がありました。
ものづくりの世界でも
「リレーのバトンを美しく渡すように。」
そんな言葉が
とても印象的で。

分業が
なかなか成り立たない時代となりました。
漆で言えば
木地師さん
塗師さん
売り手
書いて

いろんな方が関わる環境があるわけです。

それらが
リレーでバトンを繋ぐようなもの
それらが美しくあればと。

なんんだか
感銘を受けました。
その中から生まれた器に
籠るものがあるのだろうなと。

製作では
私はひとりですが
売り手
買い手のみなさんと
美しいバトンのやりとりができたら
と。
そんなことを思いつつ
銅鍋づくり体験に向かうこととします。
福岡は
雨が続きます。
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悪と欲望

2020年03月26日 | ヤスさん日記
関門海峡
三日目の朝は曇り空。
福岡へ伺う際には
このホテルで籠る
ってことが定番になってきたな
と思う弥生三日目。
今日からまた
西日本ツアー再開です。
ながさん
東京も大変なことになってきましたが
そちらはいかがお過ごしですか。

籠もりながら
お風呂に入り潔斎をして
本を読み耽る。
そして
自分に問いかける。
そんな時間を
いつもここで過ごしています。

「私は、つくりたいものがない。」
と
常々言っているわけですが

本当にそうなのだろうか?

と考えたりしておりました。

本を読み耽り
自分に問いかける。

臨床家 河合隼雄さんを追想し
詩人の谷川俊太郎さんと
編集者の山田馨さんの対談が
興味深いものでした。
河合隼雄さんは
個性が現れるところには
どこか「悪」の臭いがする。
「善良なるものは創造しない」という
シラオンの言葉を名言だとも言っていた。
とか。

常識人としての河合さんは「
悪」を否定的にとらえるけれど、
心理療法家としての、
つまり創造にかかわる仕事をする河合さんは
「悪」をむしろ肯定的にとらえてますよね、
悪の多義的な働きに河合さんは関心があったんだと思う。
とは、谷川俊太郎さんの言葉。

きっと

私もつくりたいものがあるんでしょうし

それをオーダーをいただく中で

差し込んでいるのだろうと思いす。

それを欲望
と読み替えてみると

自分の中にあるそれと
もっと対峙してみたい。

引きづり出して
目の前に据えてみたい

と思ったりしています。

根元にある欲求はどういったものか。
それは
一般化できないものではありますが
自分の絶対なそれではありますよね。

また
探しに旅立つとします。
そして
また
ここに戻ってこれますように。
励もう。

いろんなことが激動していますね。
こんなときだからこそ
グラウディングをしっかりと。
ながさんも
くれぐれも
お気をつけて。
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理と情のバランスの中で

2020年03月25日 | ヤスさん日記
先日

大阪南港から新門司港へ向かう
フェリーのベッドの中。
久しぶりに寝るのも忘れて

貪るように朝まで読んでしまった
本の名前は
時間は存在しない
とゆうタイトルで
イタリアの物理学者が書いたものです。
トオルさんのオススメで。


寝るのも忘れて
なんて
良本に出会えるなんて。
いくつになっても
嬉しいものです。
きっと
紹介してもらえなければ
手に取ることもなかった本で。

この本は

理と情のバランスが
とっても心地よく。

当然ながら物理の話ですが

シェイクスピアが出てきたり

人間とは?と問われたり。

旧約聖書 ヨブ記も出てきたりします。

ヨブは「日が満ちて死んだ」と。

今現在

とても言葉が繊細な環境だと思います。

ウィルスの環境然り。

それは死が絡んでいるから
だろうと思います。
それはきっと

年齢は関係なく
日は満ちて死んだのだろうか。

とゆうことを
外部からの視点で考えるからだろう
と思います。

果たしてどうだったのだろうか。

答えの出ない問い。

そして

何かできたのだろうか?

いや
もっと何か出来たのではないだろうか?

と。

答えの出ない問い。

しかし
問うてしまう問い。
そう問うてしまうからこそ
今できることを
もっと積み重ねたい
ともおもうのでしょうけれども。

関門海峡
行き交うフェリーを見ながら

そんなことを考えています。

私はきっと

日は満ちて死ぬ
のだろう
と感じています。

息子に伝えきれてないことがあったな

とか

あの湯沸は仕上げておきたかった

とか

大切なことを伝えきれてなかったな

とか

そんなことを
走馬灯のように考えつつも

日は満ちた、と。
最後のときは。

過去の経験から未来を予想するに

まだまだ
この先も精一杯に生き長らえるとしても

根本にはそんなことが在るので。

急な何かがあったとしても

「あーっ、あいつは日が満ちたのだな。」

と思っていただけたら幸いなのです。

まだまだ
まだまだつくりますが。
でも
いついつの日か
そのときを迎える時には
周りにそう思って欲しいな
と。

今日を精一杯
なんて
使い古された言葉のように思いますが
それもで
今日を精一杯に。

ながさん
いろいろ話したいことありますよ。
そんなことひとつひとつ。
伝えきれずに終わるのかもしれませんが
この16年
交わした言葉の数々の記憶が
補ってくれることでしょう。
福岡は快晴です。
東京も良き1日を。
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手紙を認める内観

2020年03月24日 | ヤスさん日記
旅先が一番
ゆっくりとした時間がある。
そんなことを
何度もお伝えしている
と思うのですが
今回はコロナウィルスの関係で
更にゆっくりとした時間が。
昨日も
ゆっくりと起きて
ガストで炭酸水で本を読み。
10時から温泉に入って
16時にはフェリーの中。
17時からビールを飲んで
夕暮れの瀬戸内海を眺める。
そして
手紙を認めてみる。

手紙を書きながら
行き先々のことを
少し横に置いておいて
今ここで感じていることを
ありのままに見てみる。
これも
内観のひとつでしょう。

今の連続が
どんな風に変化するかは
先々の今に聞いてみなければ
わからないこと。

手紙を認める内観。
しばらく
続けてみようと思います。
それを
受け止めてくれるであろう
環境があることがありがたい。

さて
もうすぐ新門司港に着きそうです。
コロナウィルスの関係で
行けなくなった台湾の日々。
埋めるようにホテルに籠もり
本とお風呂に浸るとします。

ながさんは
どんなウィークディでしょうか。
今のこの変化
ゆっくりとお話ししましょうね。
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平和がつづかないと

2020年03月23日 | ヤスさん日記
白洲正子さん
の本も1冊
今回の旅のお供に。
題名は
ものを創る。
その中に
黒田辰秋さんの言葉
「中国の古い諺に、政を見ること陶に如かず、という言葉がありますが、それは漆についてもいえることです。平和がつづかないと、こんな面倒な仕事は出来ません。」
確かに
としっかりと折り目をつけました。

私の生業としての
鎚起銅器も
こんな風に1日銅板を叩き続けるなんて
平和ではなければ
できない仕事でしょう。
けれども
今の世界が平和かと問いかけてみる
どうもそうではない
と応える。
なので
活動にも力が入るとゆうもの。

と共に
反転して
自分の手仕事が平和に繋がる
とも思うのです。
毎日の積み重ね
ひと鎚ひと鎚の祈りが
私の平和になってゆく。

そして
私と触れた人との間にも
平和な時間が広がれば
と。

この
両方向の力を
黒田さんも手仕事の中から
言葉にされていることが
とても嬉しいな
と思う大阪の朝。

私が生まれる前の本ですが
それから
根本的なことは
変わらないのかもしれませんね。

さて
今日は福岡への移動となります。
大阪から福岡フェリーのお陰で
旅もだいぶ楽になりました。
今夜も波に揺られて
ゆっくりと過ごすとします。
旅のお供の本と一緒に。
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整えると斉える

2020年03月22日 | ヤスさん日記
寝る
兎に角
寝る。
やっぱり
ここ数日で
疲労困憊していたのでしょう。
銅鍋づくり体験を終えて
4時ごろに宿に戻り
布団に潜り込む。
気づけば7時。
近くの立ち飲み屋で
熱燗と肉刺しを摘んで
10時ごろには寝る。
兎に角
寝る。
そんな1日の終わり。
夢日記をつけ始め
眠れない日々が続いている
ように思ったのですが
やっと
眠れるようになった
ように思います。

今年は
家を整える
家を斉える
とゆうテーマを持っています。
それが
昨日の家族にも繋がるのでしょうけれども
家をととのえ
風を吹き込み
必要なものを
必要なことを
見極めて。

そこから繋がり
寝具を新しくしてみよう
とも考えています。
仕事を更に発展するために
足元をととのえる。

新潟から離れた場所で
自分を見返すには良い時間です。
没頭できる時間を大切にしつつ
想いを馳せる時間も大切にしつつ。
和を以て貴しとなす
忤ふること無きを旨とせよ。
言葉を大切に
バランスを大切に
今日から数日
放浪の旅に出たいと思います。

ながさん
連休も終日、
敵な一日をお過ごしくださいね。
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