スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京モノレール賞ゴールドジュニア&第三の規定

2020-09-22 19:16:49 | 地方競馬
 昨晩の第1回ゴールドジュニア
 セイカメテオポリスとマテーラフレイバーは枠入りに時間を要しました。発馬後に前にいったのはアランバローズ,トーセンウォーリア,マテーラフレイバー,サウスワールドの4頭。ここから2馬身差でセイカメテオポリス。フォルメッシ,パルヴニール,サブノキコウシの3頭が併走でこの4頭が好位集団。3馬身差でツエンダー,ライヴマカロン,マカベウスの3頭が中団。2馬身差でファルキート。2馬身差の最後尾にソウマトウ。最初の600mは36秒0のハイペース。
 先手を奪ったアランバローズは外連味なく飛ばしていき,3コーナーでは4馬身ほどのリード。さらにここからまだリードを広げる形で直線に。追っていたトーセンウォーリアは苦しくなり,その内からサウスワールドが2番手に。アランバローズは残り200mあたりでは一杯になり,後ろとの差が詰まることになりましたが,そこまでのリードを生かしきり,逃げ切って優勝。直線の入口では6番手まで進出していたマカベウスが大外から伸びて2馬身半差の2着。一旦は2番手のサウスワールドがクビ差で3着。
 優勝したアランバローズはこれでデビューからの連勝を3に伸ばしての南関東重賞制覇。初戦が1000m,2戦目が1200mで,ともに逃げ切り初戦が3馬身,2戦目が5馬身差での勝利。この戦歴とこの日のレース内容から分かるように,スピード能力で他を圧倒したという結果。ただやはり最後の200mで一杯になっているように,距離が延びることはこの馬にとってプラスではなく,自身のスピード能力でどこまで相殺できるのかということになるでしょう。将来的に大成するとすればスプリンターとしてということになるのではないかと思われます。母の父はステイゴールド
 騎乗した船橋の左海誠二騎手は習志野きらっとスプリント以来の南関東重賞49勝目。管理している船橋の林正人調教師は南関東重賞16勝目。

 河合による無限infinitumの第三の規定は,有限finitumではあるけれど,その限界を把握することができないために,無限であると表象されてしまう場合です。別の側面からいえば,僕たちの知性intellectusが有限であるがゆえに,ある事物なり事象なりについて,有限である限界がどこにあるかを十全に認識するcognoscereことができないため,それを有限であるとは認識することができないがゆえに,無限であると規定するほかないというタイプの無限です。
                                        
 たとえば第二部定義五では,持続は存在の無限定な継続であるDuratio est indefinita existendi continuatioといわれています。しかし実際には持続するdurareといわれるものは,ある時点でその存在を停止します。いい換えればその存在は無限ではなく有限です。ですが,第二部定義二の意味から,事物の本性essentiaはその存在を鼎立しますが,排除することはありません。よってどんな事物の本性にも,その事物の存在の限界点が含まれるということはありません。ですから,第三部定理四にあるように,どんな事物であれそれが存在を停止するということは,その事物の外部の原因causaによって引き起こされることになります。これらのことから分かるのは,僕たちは持続するある事物について,その事物を十全に認識したところで,その事物の持続という有限性の限界を知ることはできないのであって,それを確実に知るためには,その事物を滅ぼす外部の原因を知らなければなりません。ですが僕たちの知性は有限ですから,ある事物を滅ぼす外部に原因のすべてを逐一正しく認識することはできません。ですから僕たちは,事物の持続については,それが有限であるということは知っているものの,存在の無限定な継続であるとしか規定することができないのです。つまりこのような形式で僕たちの知性のうちに,無限定indefinitumとか無際限indefinitumとしか把握され得ない事柄,いい換えるなら,僕たちの知性の思惟する力potentiaの限界によって,無限定であるとか無際限であるとしか規定せざるを得ないような事柄は,河合のいう第三の規定を意味することになります。
 ここでひとつだけ注意しておいてください。僕は第三の規定,すなわち無際限であるとか無限定であるといわれるような事柄については,それを無限であるとはみなしません。
コメント
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