スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マイナビ女子オープン&脳腫瘍

2020-03-11 19:18:44 | 将棋
 6日に指された第13期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦。対戦成績は清水市代女流六段が2勝,加藤桃子女流三段が7勝。
 振駒で清水六段の先手。先手だけが飛車先を交換する相掛かり風の将棋で,先後ともに浮飛車というあまり見ない将棋。さらに先手が攻めに趣向を凝らしたので力戦模様となりました。
                                        
 先手が9七に上がった角を7五に上がり,後手の飛車が8四から寄ったので先手が歩を突いて受けた局面。1六に銀を出たのが先手の趣向。ただこのままでは働きませんから,それが働くかどうかが勝負の鍵。
 後手はその銀の働きが鈍いうちに☖5六歩と仕掛けていきました。これがいい着想で,勝利を引き寄せたのではないかと思います。
 香車取りになっていますので☗7七桂はこの一手。後手は☖5七歩成と取り先手は☗同角と応じました。これは意外な一手に思えます。後手は☖5四飛と回りこれには☗5六歩の一手。後手は☖5三銀左と援軍を送りました。
 ここで先手は☗6九王と引きましたが,この手が必要であるならもう苦戦だったように思います。後手は☖1六歩☗2七銀と引かせて☖4四銀と上がりました。
                                        
 第2図となっては先手は主張できそうなところがありません。1六に銀が上がることの正否は分かりませんが,第1図まで組んでしまうとすでに先手は作戦負けなのでしょう。この趣向を用いるならそれ以前に工夫が必要になります。
 加藤三段が勝って挑戦者に。タイトルを失った第11期以来2期ぶりの五番勝負出場。第一局は来月7日です。

 幼馴染という語がありますが,僕と従妹の関係は,親類というよりは幼馴染に近いかもしれません。確かに僕の感覚からしても,従妹というよりは,ある時期を境に急に疎遠になってしまった幼馴染といいう方が近いのです。なので僕の記憶の中の従妹は,小学生とか中学生です。もちろん近場に住んでいたわけではありませんから,一般に幼馴染という語でイメージされるほど頻繁に顔を合わせていたわけではありません。一方,親類ですから,一般に幼馴染といわれる関係ではあり得ないであろう濃密な関係ももっています。とはいえ,従妹というよりは幼馴染としてイメージしてもらった方が,僕と従妹の関係は正しく把握できるだろうと思います。
 なぜ従妹が急に電話を掛けてきたのかということは,今になってみれば理解することができます。しかしこのときは突然の電話でとても驚きましたし,このときに話した内容からしても,その電話の直後には僕はそれを理解することはできませんでした。
 小一時間ほど話をしましたので,様ざまな内容がありました。それらをすべてここに記すことは無意味ですから避けます。最も重要だったのは次の点です。
 従妹は,脳腫瘍ができたため,2回の開頭手術を行いました。そして現時点,というのはこの電話があった時点のことですが,月に1度,放射線治療のために通院しているということでした。この放射線治療というのは抗癌剤治療のことで,母が1度は試したものの,副作用が辛すぎて断念した治療法です。従妹の場合は脳腫瘍で,母の場合は大腸癌に起因する肝臓癌でしたから,部位は異なります。ただ従妹もまたこの治療の辛さを訴えていましたので,僕の方からも母の事情を話しました。従妹は僕の母が死んだことは知っていましたが詳しい経緯は知りませんでしたから,僕は母が抗癌剤治療を断念した後のこと,とくに最後は緩和病棟に入院して死を迎えたことなども話しました。
 ただし,これは僕が従妹に対してそのようにすることを勧めたというわけではありません。そもそも従妹は脳腫瘍が他の部位に転移したわけではないし,現在の腫瘍を排除できればまだ生きられるという前提だったからです。
コメント
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