スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

金亀杯争覇戦&〈内在の哲学〉へ

2020-03-15 18:57:57 | 競輪
 松山記念の決勝。並びは平原‐諸橋の関東,根田に守沢,松浦‐稲川‐志智の西日本で杉森と中川は単騎。
 平原がスタートを取りに行きましたが,外から上がってきた守沢に譲る形となり,前受けは根田。3番手に平原,5番手に松浦,8番手に中川,最後尾に杉森で周回。残り3周のバックから松浦が上昇。根田と併走しながらホームへ。ちょうど残り2周の地点で松浦が根田を叩いて誘導は退避。4番手に平原,6番手に中川,7番手に杉森,引いた根田が8番手という一列棒状に。松浦はスローペースに落としましたがだれも叩きに来ず,そのまま打鐘。松浦の成り行き先行かに思えましたが,コーナーで平原が上昇。松浦を押さえて先行することに。諸橋の後ろにいた中川が続こうとしましたが,これは松浦が阻止して3番手は松浦。中川は立て直してバックからまた発進しましたが松浦の横で一杯。この影響で松浦は発進することができませんでした。バックから平原との車間を開けていた諸橋が直線半ばから平原に詰め寄りましたが届かず,優勝は平原。マークの諸橋が8分の1車輪差の2着で関東のワンツー。諸橋の後ろから流れ込む形で松浦が4分の3車身差の3着。
                                        
 優勝した埼玉の平原康多選手は大宮記念以来の優勝で記念競輪22勝目。松山記念は初優勝ですが,2013年2月の全日本選抜競輪を当地で優勝しています。このレースは松浦と平原が総合的な力量で上位。ただどちらも先行タイプではないので,いい位置を確保できた方が有利になると予想していました。そういう意味では逃げたのは予想外だったのですが,松浦が先行するのを嫌がっているのを見て,機敏に先行していったのが好判断でした。中川と被って松浦が動けなかったのも有利になったといえるでしょう。また諸橋は,自身の優勝ということを考えれば,少し車間を開けすぎたかもしれません。

 12月18日,水曜日。僕はこの日は川崎に行っていました。移動の最中に1冊の本を読了しました。近藤和敬の『〈内在の哲学〉へ』です。
 読了したと書きましたが,これは最初から最後まで読んだという意味で,すべてを理解したわけではありません。当初からそのようなことは無理と予測していましたし,そういう目的で読んだ本でもないからです。近藤は『主体の論理・概念の倫理』の編集者のひとりで,巻末で鼎談を行っている3人のうちのひとりです。僕は『主体の論理・概念の倫理』に関して読後の考察をこのブログに示しました。ただその考察の中でもよく分かっていなかったことがありましたので,その補足のために『〈内在の哲学〉へ』を読みました。しかし当然ながらこちらにはそちらと無関係な事柄も含まれています。そういう部分に関しては目を通しましたが,よく理解できなかった事柄についてそれ以上調べることはしていません。それは当初の目的外に該当するからです、ですから僕はこの本全体の講評はできません。
 本の体裁は,近藤の論文を集め,それに修正を加えることで1冊の本として,つまり始まりから終りまで一貫性をもたせたものとなっています。したがって方法としていえば河合徳治の『スピノザ哲学論攷』と同じです。ただし1冊の本として成立させるという点でいえば,『スピノザ哲学論攷』ほど成功しているようには僕には思えませんでした。むしろ論文集として出版した方がよかったのではないかと思えるくらいです。「カヴァイエス ドゥルーズ スピノザ」という副題がついていますが,その3人とはおおよそ無関係といえるような論文も含まれています。もっとも,河合の本についていえば,スピノザの哲学だけが対象となっているのに対し,近藤のものは副題よりも広範に渡る内容が含まれているため,僕自身の理解力によって,前者の方が一貫した1冊の本にすることに成功していると感じられるだけかもしれません。
 補足として読んだので,まず近藤の思想の中心を簡単に紹介した後,このブログにとって必要な補足を加えます。そして最後に,近藤のスピノザの哲学に対する理解にひとつだけ疑問を呈します。
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