第24回秋華賞。メイショウショウブは左前脚の蹄の底の内出血で出走取消となり17頭。
発走後の正面で先頭に立ったビーチサンバにコントラチェックが競りかけていき,2頭で並んで逃げるような形に。向正面に入るあたりでリードは3馬身。ダノンファンタジーとパッシングスルー,ブランノワールとクロノジェネシスとレッドアネモス,カレンブーケドールとフェアリーポルカという順で続き,この7頭は一団。2馬身差でシャドウディーヴァ。3馬身差で後方集団の最前列にローズテソーロとエスポワール。サトノダムゼル,シゲルピンクダイヤ,シングフォーユーと続き,最後尾にトゥーフラッシーとシェーングランツという隊列。前半の1000mは58秒3の超ハイペース。
3コーナーを回るとダノンファンタジーが外から前の2頭との差を詰めにかかりました。コントラチェックは直線の入口を待たずに脱落。直線に入るところで一旦はビーチサンバが差を広げ,追ってきたダノンファンタジーは伸びあぐねました。その間にクロノジェネシスが伸びてきて,逃げるビーチサンバを差して優勝。直線の入口でクロノジェネシスに押し込まれる形になったカレンブーケドールがダノンファンタジーとクロノジェネシスの間に進路を確保し2馬身差で2着。後方から1頭だけよい脚を使ったシゲルピンクダイヤが1馬身半差で3着。
優勝したクロノジェネシスはクイーンカップ以来の勝利。重賞2勝目で大レース初制覇。このレースは能力ではダノンファンタジーが上位ですが,距離とコースには不安があり,ほかの馬が勝つ可能性の方が高いとみていました。クロノジェネシスはそれ以外の馬の中では能力上位を形成する1頭なので,ダノンファンタジーが崩れた場合は優勝候補の1頭でした。ただこのレースは前半のペースのわりに時計が遅いです。これは瞬発力を発揮しにくい馬場状態になったからだと思われ,レース全体の結果としてはその点を大きく考慮しておかなければならないでしょう。母の父はクロフネ。3代母はラスティックベル。ひとつ上の半姉に昨年の紫苑ステークスと今年のヴィクトリアマイルを勝っている現役のノームコア。Genesisは創世記。
騎乗した北村友一騎手は大阪杯以来の大レース3勝目。秋華賞は初勝利。管理している斉藤崇史調教師は昨年の全日本2歳優駿以来の大レース2勝目。
ある人間が何らかの物体corpus,たとえばXを表象するimaginariとき,その人間の精神mens humanaのうちにあるXの観念ideaは混乱した観念idea inadaequataです。この表象像imagoは,Xの本性naturaを含む観念ではありますが,Xの本性そのものの観念ではないからです。このことは第二部定理二五からも明らかですが,第二部定理二六系ではもっと明瞭に言明されています。
「人間精神は,外部の物体を表象する限り,それの妥当な認識を有しない」。
このことは何をもって人間の精神が事物を表象するというのかということさえ分かっていれば,先述の第二部定理二五と第二部定理二六から明白なので,これ以上の証明Demonstratioはしません。
しかし一方で,この観念が外部の物体,ここでの考察でいえばXの本性を含む観念であることは事実です。そのゆえにXが現実的に存在すると観想するcontemplariことができるからです。ですから第二部定理三三でいわれているように,この表象像すなわち混乱した観念が,何か積極的な虚偽falsitasを構成していることにはなりません。むしろその本性を含むという意味でいえば,真理veritasの一部を構成しているとみることさえできるでしょう。そして僕たちがどんな事物であれ,たとえペガサスのような現実的には存在していないような事物でさえも,それを混乱して認識するcognoscereすべての場合について,このことが妥当します。ですからたとえ僕たちが事物を混乱して認識するのだとしても,前提としておいたように,それが混乱した観念すなわち虚偽であるということを知っている限りにおいては,この認識cognitioは僕たちの精神の力potentiaであるといえるのです。
さらにこのことは,他面から説明し直すこともできます。僕たちがXを表象するとき,その表象像はXの本性を含んでいるのですが,それはどのような意味において含んでいるといわれるのかといえば,第二部定理一七から分かるように,Xが僕たちの身体corpusを刺激するafficere限りにおいてです。したがってこの刺激状態の観念,これをこのブログでは身体の変状affectiones corporisといいますが,この観念は,それを認識する人間の身体がXによって刺激されるaffici限りでのXの本性の観念であるといい換えることができます。つまりXの本性を含むとは,その限りにおいてXの本性そのものなのです。
発走後の正面で先頭に立ったビーチサンバにコントラチェックが競りかけていき,2頭で並んで逃げるような形に。向正面に入るあたりでリードは3馬身。ダノンファンタジーとパッシングスルー,ブランノワールとクロノジェネシスとレッドアネモス,カレンブーケドールとフェアリーポルカという順で続き,この7頭は一団。2馬身差でシャドウディーヴァ。3馬身差で後方集団の最前列にローズテソーロとエスポワール。サトノダムゼル,シゲルピンクダイヤ,シングフォーユーと続き,最後尾にトゥーフラッシーとシェーングランツという隊列。前半の1000mは58秒3の超ハイペース。
3コーナーを回るとダノンファンタジーが外から前の2頭との差を詰めにかかりました。コントラチェックは直線の入口を待たずに脱落。直線に入るところで一旦はビーチサンバが差を広げ,追ってきたダノンファンタジーは伸びあぐねました。その間にクロノジェネシスが伸びてきて,逃げるビーチサンバを差して優勝。直線の入口でクロノジェネシスに押し込まれる形になったカレンブーケドールがダノンファンタジーとクロノジェネシスの間に進路を確保し2馬身差で2着。後方から1頭だけよい脚を使ったシゲルピンクダイヤが1馬身半差で3着。
優勝したクロノジェネシスはクイーンカップ以来の勝利。重賞2勝目で大レース初制覇。このレースは能力ではダノンファンタジーが上位ですが,距離とコースには不安があり,ほかの馬が勝つ可能性の方が高いとみていました。クロノジェネシスはそれ以外の馬の中では能力上位を形成する1頭なので,ダノンファンタジーが崩れた場合は優勝候補の1頭でした。ただこのレースは前半のペースのわりに時計が遅いです。これは瞬発力を発揮しにくい馬場状態になったからだと思われ,レース全体の結果としてはその点を大きく考慮しておかなければならないでしょう。母の父はクロフネ。3代母はラスティックベル。ひとつ上の半姉に昨年の紫苑ステークスと今年のヴィクトリアマイルを勝っている現役のノームコア。Genesisは創世記。
騎乗した北村友一騎手は大阪杯以来の大レース3勝目。秋華賞は初勝利。管理している斉藤崇史調教師は昨年の全日本2歳優駿以来の大レース2勝目。
ある人間が何らかの物体corpus,たとえばXを表象するimaginariとき,その人間の精神mens humanaのうちにあるXの観念ideaは混乱した観念idea inadaequataです。この表象像imagoは,Xの本性naturaを含む観念ではありますが,Xの本性そのものの観念ではないからです。このことは第二部定理二五からも明らかですが,第二部定理二六系ではもっと明瞭に言明されています。
「人間精神は,外部の物体を表象する限り,それの妥当な認識を有しない」。
このことは何をもって人間の精神が事物を表象するというのかということさえ分かっていれば,先述の第二部定理二五と第二部定理二六から明白なので,これ以上の証明Demonstratioはしません。
しかし一方で,この観念が外部の物体,ここでの考察でいえばXの本性を含む観念であることは事実です。そのゆえにXが現実的に存在すると観想するcontemplariことができるからです。ですから第二部定理三三でいわれているように,この表象像すなわち混乱した観念が,何か積極的な虚偽falsitasを構成していることにはなりません。むしろその本性を含むという意味でいえば,真理veritasの一部を構成しているとみることさえできるでしょう。そして僕たちがどんな事物であれ,たとえペガサスのような現実的には存在していないような事物でさえも,それを混乱して認識するcognoscereすべての場合について,このことが妥当します。ですからたとえ僕たちが事物を混乱して認識するのだとしても,前提としておいたように,それが混乱した観念すなわち虚偽であるということを知っている限りにおいては,この認識cognitioは僕たちの精神の力potentiaであるといえるのです。
さらにこのことは,他面から説明し直すこともできます。僕たちがXを表象するとき,その表象像はXの本性を含んでいるのですが,それはどのような意味において含んでいるといわれるのかといえば,第二部定理一七から分かるように,Xが僕たちの身体corpusを刺激するafficere限りにおいてです。したがってこの刺激状態の観念,これをこのブログでは身体の変状affectiones corporisといいますが,この観念は,それを認識する人間の身体がXによって刺激されるaffici限りでのXの本性の観念であるといい換えることができます。つまりXの本性を含むとは,その限りにおいてXの本性そのものなのです。