12日に昨年のNARグランプリが発表になりました。ばんえいと特別表彰を除く競走馬部門のみ紹介します。
年度代表馬は大井のハッピースプリント。浦和記念を勝っただけなのですが,年間を通じて最も格式の高いレースを勝ったのがこの馬。大レースでも入着するなど,能力の高さもトップですから,順当な受賞といってよいのではないでしょうか。2013年が年度代表馬,2014年は3歳最優秀牡馬で,3年連続の受賞。年度代表馬も2度目の選出になります。部門別では4歳以上最優秀牡馬。
2歳最優秀牡馬は浦和のアンサンブルライフ。平和賞を勝ちました。とはいえ評価の対象になったのは,大レースで3着に入ったことでしょう。このカテゴリーでは重賞を勝った馬がいませんでしたので,そこが大きく評価されるのは順当だと思います。
2歳最優秀牝馬は北海道のタイニーダンサー。北海道重賞を2勝した上に,エーデルワイス賞と北海道2歳優駿も制したのですから文句なしです。現在はJRAに移籍していますが,どういう路線を歩むのか注目です。
3歳最優秀牡馬は浦和のラッキープリンス。ニューイヤーカップと東京ダービーを勝ちました。東京ダービーの勝ち馬は毎年のように候補になりますが,この馬はさらに大レースでも3着になりましたので,アンサンブルライフと同様に,そちらが評価に大きく影響したものでしょう。その後はひどく落ち込んでしまっていますが,どこかで復活を果たしてほしいものです。
3歳最優秀牝馬は大井のララベル。桜花賞とロジータ記念を勝っています。重賞には出走しませんでしたが,この馬は根性があるタイプなので,出走すれば好走する可能性があると思います。今年が楽しみな1頭。
4歳以上最優秀牝馬は北海道のサンバビーン。グランダムジャパンの古馬シーズンで優勝したのが評価の対象になったようです。能力ではブルーチッパーの方が上位かもしれませんが,対戦したときには先着していますので,こちらが選出されることになるでしょう。地元のノースクイーンカップだけでなく,水沢に遠征したビューチフルドリーマーカップを制したのは評価するべきだと思います。
最優秀短距離馬は北海道のポアゾンブラック。北海道重賞の1勝のみですが,重賞でも2着2回,3着1回ですから妥当なところでしょう。現在はデビューの地である園田に再移籍しています。このカテゴリーでは岩手のラブバレットの活躍もありました。
ダートグレード競走特別賞はホッコータルマエ。川崎記念と帝王賞を勝ちました。これは地方競馬で最も活躍した馬が選ばれるべきで,それなら大レースを2勝したこの馬の選出が妥当だと思います。2013年,2014年に続いて3年連続での受賞です。
能動的な感情による感情の抑制が,部分的にではあれ可能であるということに対比させていうならば,能動的観念によって観念を抑制するということは,どんな場合であれ不可能だということが第四部定理一には含まれているといえます。能動的観念とは十全な観念であり,抑制されるべき観念があるとすればそれは受動的観念なのであり,受動的観念とは混乱した観念のことです。したがって虚偽と誤謬のうち,十全な観念は誤謬に対してはそれを除去する力を有するといえますが,虚偽に対してはそういう力をまったく有していないということになります。
このことは,第四部定理四から明白だと論証できるのですが,そのように論理的に訴えるよりも,たぶん経験に訴える方が説明としては分かりやすいでしょう。単純にいって何を表象しまた何を表象しないのかということは,精神の能動によって決定し得ることではないということは,だれしも経験の上で知っているであろうからです。僕たちはあれを表象しようと思ってそれを表象するということはできません。また,これは表象したくないと思ったとしてもそれを絶対に表象しないでいられるというわけでもないのです。
もう少し具体的な事例を出してみます。僕たちは過去の悲しかった出来事を思い出さないようにしようと決意したところで,それを実際に果たすことができるというものではありません。何かの拍子にそれを想起し,そのたびにまた悲しい思いをするということは,だれにでも起こることではないでしょうか。『こころ』の先生は自殺を決意したとき,Kが自殺を決行したとき,襖を染めていた血の色を想起しました。これなどはごく自然な表象の連結なのであって,先生はそれを避けることはできなかったといえます。これと同じような表象の連結は僕たちにも生じるのであり,それは精神の能動によって抑制できる思惟作用ではありません。このような否定的な場合であってさえ,表象には虚偽の積極性が含まれているからです。まして精神が自動機械であることまで考慮に入れれば,混乱した観念の抑制が,十全な観念によっては不可能であるということはなおさら理解できるところでしょう。
年度代表馬は大井のハッピースプリント。浦和記念を勝っただけなのですが,年間を通じて最も格式の高いレースを勝ったのがこの馬。大レースでも入着するなど,能力の高さもトップですから,順当な受賞といってよいのではないでしょうか。2013年が年度代表馬,2014年は3歳最優秀牡馬で,3年連続の受賞。年度代表馬も2度目の選出になります。部門別では4歳以上最優秀牡馬。
2歳最優秀牡馬は浦和のアンサンブルライフ。平和賞を勝ちました。とはいえ評価の対象になったのは,大レースで3着に入ったことでしょう。このカテゴリーでは重賞を勝った馬がいませんでしたので,そこが大きく評価されるのは順当だと思います。
2歳最優秀牝馬は北海道のタイニーダンサー。北海道重賞を2勝した上に,エーデルワイス賞と北海道2歳優駿も制したのですから文句なしです。現在はJRAに移籍していますが,どういう路線を歩むのか注目です。
3歳最優秀牡馬は浦和のラッキープリンス。ニューイヤーカップと東京ダービーを勝ちました。東京ダービーの勝ち馬は毎年のように候補になりますが,この馬はさらに大レースでも3着になりましたので,アンサンブルライフと同様に,そちらが評価に大きく影響したものでしょう。その後はひどく落ち込んでしまっていますが,どこかで復活を果たしてほしいものです。
3歳最優秀牝馬は大井のララベル。桜花賞とロジータ記念を勝っています。重賞には出走しませんでしたが,この馬は根性があるタイプなので,出走すれば好走する可能性があると思います。今年が楽しみな1頭。
4歳以上最優秀牝馬は北海道のサンバビーン。グランダムジャパンの古馬シーズンで優勝したのが評価の対象になったようです。能力ではブルーチッパーの方が上位かもしれませんが,対戦したときには先着していますので,こちらが選出されることになるでしょう。地元のノースクイーンカップだけでなく,水沢に遠征したビューチフルドリーマーカップを制したのは評価するべきだと思います。
最優秀短距離馬は北海道のポアゾンブラック。北海道重賞の1勝のみですが,重賞でも2着2回,3着1回ですから妥当なところでしょう。現在はデビューの地である園田に再移籍しています。このカテゴリーでは岩手のラブバレットの活躍もありました。
ダートグレード競走特別賞はホッコータルマエ。川崎記念と帝王賞を勝ちました。これは地方競馬で最も活躍した馬が選ばれるべきで,それなら大レースを2勝したこの馬の選出が妥当だと思います。2013年,2014年に続いて3年連続での受賞です。
能動的な感情による感情の抑制が,部分的にではあれ可能であるということに対比させていうならば,能動的観念によって観念を抑制するということは,どんな場合であれ不可能だということが第四部定理一には含まれているといえます。能動的観念とは十全な観念であり,抑制されるべき観念があるとすればそれは受動的観念なのであり,受動的観念とは混乱した観念のことです。したがって虚偽と誤謬のうち,十全な観念は誤謬に対してはそれを除去する力を有するといえますが,虚偽に対してはそういう力をまったく有していないということになります。
このことは,第四部定理四から明白だと論証できるのですが,そのように論理的に訴えるよりも,たぶん経験に訴える方が説明としては分かりやすいでしょう。単純にいって何を表象しまた何を表象しないのかということは,精神の能動によって決定し得ることではないということは,だれしも経験の上で知っているであろうからです。僕たちはあれを表象しようと思ってそれを表象するということはできません。また,これは表象したくないと思ったとしてもそれを絶対に表象しないでいられるというわけでもないのです。
もう少し具体的な事例を出してみます。僕たちは過去の悲しかった出来事を思い出さないようにしようと決意したところで,それを実際に果たすことができるというものではありません。何かの拍子にそれを想起し,そのたびにまた悲しい思いをするということは,だれにでも起こることではないでしょうか。『こころ』の先生は自殺を決意したとき,Kが自殺を決行したとき,襖を染めていた血の色を想起しました。これなどはごく自然な表象の連結なのであって,先生はそれを避けることはできなかったといえます。これと同じような表象の連結は僕たちにも生じるのであり,それは精神の能動によって抑制できる思惟作用ではありません。このような否定的な場合であってさえ,表象には虚偽の積極性が含まれているからです。まして精神が自動機械であることまで考慮に入れれば,混乱した観念の抑制が,十全な観念によっては不可能であるということはなおさら理解できるところでしょう。