昨晩の第18回エーデルワイス賞。
ミスミランダーは発馬で躓きました。チェストケリリーはダッシュが鈍く遅れました。各馬がゆったりと行き,意を決したようにモダンウーマンがハナへ。マックスガーデン,ダイアモンドノーム,スズカプリズムの3頭が並んでその後ろ。3列目はジャストゥラヴとサダムフジコの2頭。シリカが単独で追い,タイニーダンサーとフェアリーキスの2頭。そして追い上げたチェストケリリー,ディーズプラネット,エクレールノワールの3頭が中団。最初の600mは35秒5のハイペース。
3コーナーを回るとモダンウーマンのリードが2馬身ほどに。単独の2番手に上がっていたスズカプリズムはここで一杯。外をサダムフジコとフェアリーキス,内をマックスガーデンが追い上げて直線。コーナーで外を回った馬は一杯。マックスガーデンは少し外に出しましたが,追い付く脚はなし。マックスガーデンを追ってインを進出し,直線もその内からタイニーダンサーが伸び,粘るモダンウーマンを鮮やかに差し切って優勝。逃げたモダンウーマンが2馬身差で2着。大外を伸びたディーズプラネットがゴール直前でマックスガーデンを捕えて2馬身差の2着。
優勝したタイニーダンサーは前走のフローラルカップから連勝。4勝目で重賞制覇。今年はタイニーダンサー,マックスガーデン,モダンウーマンの3強のレベルが高く,どれかが勝つだろうしJRA勢は苦戦するとみていました。着差はありますけど,歴然とした能力差の表出ではないと思います。1600mの前走は大差で勝ったとはいえ,これはレベルの問題で,距離延長がプラスに働くかは分かりません。今後の動向は不明ですが,東京2歳優駿牝馬なら対応可能で有力馬だと思います。父はサウスヴィグラス。プロポンチス系グランドターキンの分枝。半姉に2013年の桜花賞を勝ったイチリュウ。
騎乗した北海道の桑村真明騎手は第15回以来3年ぶり2度目のエーデルワイス賞制覇。管理している北海道の角川秀樹調教師は第11回,12回,15回を制していて3年ぶりのエーデルワイス賞4勝目。
書簡の本論の冒頭部分は,ステノがスピノザのためを思って書いたような記述になっています。ですがその実そこで語られているのは,神がいかなるものであるのかを決定するのはカトリック教会の独占事項であり,したがって一般の大衆には神についての思想の自由はないし言論の自由もないということです。そしてこれはただ神に関連する事柄だけに限定されるとはいえません。ローマカトリックでは聖書の解釈も教会に委ねられているのですから,聖書に関する思想および言論の自由は認められないということは,同じ理屈から帰結してくるであろうからです。したがって後の部分でステノはいかにもスピノザの聖書解釈を尊重したような記述をしていますが,これはいわば方便だったのであり,本心では聖書を独自に解釈する自由を認めてはいなかったと理解するのが妥当だと思います。ただし方便でもスピノザの立場を尊重できたのが,スピノザの思想をよく理解できていたからだというのは間違いないでしょう。
ステノの書簡に記されていることの事実上の意味がこのようなものであったら,それはスピノザには看過できなかった筈です。スピノザがアルベルトへの返信の中で,あまり意味がないと感じられる議論をしていることについて,僕はアルベルトの姿勢ないしはカトリックの教義そのものが,哲学する自由や能動的自由を危機に晒すと判断したためではなかったかと推測しました。ステノがいっていることは,そればかりでなく,受動的自由も認めないという内容になっています。だれでも聖書を読めば何らかの表象を必然的にするでしょう。ですがその表象像がカトリックの聖書解釈に反しているなら,そのような表象自体が認められないという内容にステノの書簡はなっているからです。
スピノザはステノには返信を送っていないので,実際にスピノザがこれをどのように考えたのかということは不明です。ですが,ステノの主張には,明らかに人間の現実的本性を無視した内容が含まれているというように考えたでしょう。アルベルトへの返信に垣間見える,カトリック思想への不寛容さの一因が,ここにあるのではないかと僕は思っています。
ミスミランダーは発馬で躓きました。チェストケリリーはダッシュが鈍く遅れました。各馬がゆったりと行き,意を決したようにモダンウーマンがハナへ。マックスガーデン,ダイアモンドノーム,スズカプリズムの3頭が並んでその後ろ。3列目はジャストゥラヴとサダムフジコの2頭。シリカが単独で追い,タイニーダンサーとフェアリーキスの2頭。そして追い上げたチェストケリリー,ディーズプラネット,エクレールノワールの3頭が中団。最初の600mは35秒5のハイペース。
3コーナーを回るとモダンウーマンのリードが2馬身ほどに。単独の2番手に上がっていたスズカプリズムはここで一杯。外をサダムフジコとフェアリーキス,内をマックスガーデンが追い上げて直線。コーナーで外を回った馬は一杯。マックスガーデンは少し外に出しましたが,追い付く脚はなし。マックスガーデンを追ってインを進出し,直線もその内からタイニーダンサーが伸び,粘るモダンウーマンを鮮やかに差し切って優勝。逃げたモダンウーマンが2馬身差で2着。大外を伸びたディーズプラネットがゴール直前でマックスガーデンを捕えて2馬身差の2着。
優勝したタイニーダンサーは前走のフローラルカップから連勝。4勝目で重賞制覇。今年はタイニーダンサー,マックスガーデン,モダンウーマンの3強のレベルが高く,どれかが勝つだろうしJRA勢は苦戦するとみていました。着差はありますけど,歴然とした能力差の表出ではないと思います。1600mの前走は大差で勝ったとはいえ,これはレベルの問題で,距離延長がプラスに働くかは分かりません。今後の動向は不明ですが,東京2歳優駿牝馬なら対応可能で有力馬だと思います。父はサウスヴィグラス。プロポンチス系グランドターキンの分枝。半姉に2013年の桜花賞を勝ったイチリュウ。
騎乗した北海道の桑村真明騎手は第15回以来3年ぶり2度目のエーデルワイス賞制覇。管理している北海道の角川秀樹調教師は第11回,12回,15回を制していて3年ぶりのエーデルワイス賞4勝目。
書簡の本論の冒頭部分は,ステノがスピノザのためを思って書いたような記述になっています。ですがその実そこで語られているのは,神がいかなるものであるのかを決定するのはカトリック教会の独占事項であり,したがって一般の大衆には神についての思想の自由はないし言論の自由もないということです。そしてこれはただ神に関連する事柄だけに限定されるとはいえません。ローマカトリックでは聖書の解釈も教会に委ねられているのですから,聖書に関する思想および言論の自由は認められないということは,同じ理屈から帰結してくるであろうからです。したがって後の部分でステノはいかにもスピノザの聖書解釈を尊重したような記述をしていますが,これはいわば方便だったのであり,本心では聖書を独自に解釈する自由を認めてはいなかったと理解するのが妥当だと思います。ただし方便でもスピノザの立場を尊重できたのが,スピノザの思想をよく理解できていたからだというのは間違いないでしょう。
ステノの書簡に記されていることの事実上の意味がこのようなものであったら,それはスピノザには看過できなかった筈です。スピノザがアルベルトへの返信の中で,あまり意味がないと感じられる議論をしていることについて,僕はアルベルトの姿勢ないしはカトリックの教義そのものが,哲学する自由や能動的自由を危機に晒すと判断したためではなかったかと推測しました。ステノがいっていることは,そればかりでなく,受動的自由も認めないという内容になっています。だれでも聖書を読めば何らかの表象を必然的にするでしょう。ですがその表象像がカトリックの聖書解釈に反しているなら,そのような表象自体が認められないという内容にステノの書簡はなっているからです。
スピノザはステノには返信を送っていないので,実際にスピノザがこれをどのように考えたのかということは不明です。ですが,ステノの主張には,明らかに人間の現実的本性を無視した内容が含まれているというように考えたでしょう。アルベルトへの返信に垣間見える,カトリック思想への不寛容さの一因が,ここにあるのではないかと僕は思っています。