スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NARグランプリ&実在的観点の導入

2015-01-15 19:36:00 | 地方競馬
 昨年のNARグランプリが13日に発表されました。平地の競走馬部門のみ紹介しておきましょう。
 年度代表馬は大井記念浦和記念を勝った船橋のサミットストーン。昨年は複数の重賞勝ち馬が出ましたが,その中で最もレベルが高いと思われるレースを勝っていますので,順当なところでしょうか。部門別では4歳以上最優秀牡馬。今年も引き続いての活躍が期待されます。
 2歳最優秀牡馬は兵庫ジュニアグランプリを勝った浦和のジャジャウマナラシ。この馬が最強かどうかは分かりませんが,唯一の重賞勝ち馬ですから,選出は当然でしょう。
 2歳最優秀牝馬はローレル賞東京2歳優駿牝馬を勝った大井のララベル。東京2歳優駿牝馬が地方の2歳牝馬の王者決定戦という位置付けになっていますので,これも順当な選出と思います。
                         
 3歳最優秀牡馬は京浜盃,羽田盃,東京ダービーを勝った大井のハッピースプリント。古馬相手でも戦えるというところを見せましたので,今年は重賞制覇が期待されます。2013年の年度代表馬で2年連続の受賞。
 3歳最優秀牝馬は園田クイーンセレクション,若草賞,東海クイーンカップ,のじぎく賞,園田金盃を勝った兵庫のトーコーニーケ。離されたとはいえ重賞で2着もあり,実績最上位と思われますのでこれも妥当ではないでしょうか。
 4歳以上最優秀牝馬は東海桜花賞,名港盃,秋桜賞を勝った愛知のピッチシフター。牡馬相手の重賞で2回の入着は実績的にはトップ。難しいところはありますが,この馬が選出されるべきところかもしれません。2013年の3歳最優秀牝馬で2年連続の受賞。
 最優秀短距離馬は川崎マイラーズアフター5スター賞を勝った浦和のサトノタイガー。この馬は重賞2着も2度あり,当然の選出。今年は重賞制覇の期待がかかります。
 最優秀ターフ馬は京成杯を勝った川崎のプレイアンドリアル。残念ながらその一戦を最後に引退となってしまいましたが,この部門で唯一の重賞勝ち馬なので当然の受賞。2013年も最優秀ターフ馬に選ばれていて,2年連続の受賞。
                         
 ダートグレード競走特別賞は川崎記念,チャンピオンズカップ,東京大賞典を勝ったホッコータルマエ。やはり東京大賞典でコパノリッキーにつけた着差から,こちらの選出が妥当でしょう。2013年のダートグレード競走特別賞に続いて2年連続の受賞。

 属性は実体の本性ですから,属性が認識されるということは,実体が認識されるという意味を含みます。そこで今度はここに,スピノザの哲学の実在的観点を導入します。すなわち第一部定理一四により,実在する実体は神だけであるという観点を導入するのです。これによって,属性が本性を構成する実体が神であるということが,スピノザの形而上学に導入されます。属性を認識することと実体を認識することが同一であるならば,知性が属性を認識することと,知性が神を認識することは同一であるということになります。
 これでもスピノザの形而上学が完全に破壊されることはないと僕は考えます。たとえば,延長の属性を認識することと,物体的実体を認識することは同一のことであるとスピノザの哲学では考えることが可能です。しかるに物体的実体とは,スピノザの哲学において実在的な意味では神なのです。よって延長の属性を認識することと神を認識することは等価の関係にあると主張しても,ひどい過ちを犯していることにはならない筈だと僕は考えます。そしてこうした関係が,あらゆる属性とその属性によって本性を構成される実体,そして実在的な神の間に成立します。なので何らかの属性を認識することと神を認識することを等価関係で結べると僕は理解するのです。
 もう一度いいますが,これはライプニッツの規定をスピノザの形而上学に置き換えんがための暫定的な措置です。僕は結論としては置き換えが不可能であるという考え方です。ですから仮にこの便宜的な措置が誤りであるとしても,出てくる結論は置き換えが不可能だということでしかありませんから,僕としては何も困りません。というわけでもしもそう考えるという場合にはそれで結構ですし,その点について争うこともしません。
 もしも僕の便宜的措置が誤りから逃れているのだとすれば,知性のうちに属性の観念があるとき,必然的にその知性のうちに神の観念があるという意味になります。一方,ライプニッツは実体が神によって考えられると規定しなければならないので,同じように,実体の観念が知性のうちにあれば,神の観念もあるということになるでしょう。
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