スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

竜王戦&さらなる処置

2010-08-13 11:07:00 | 将棋
 久保利明二冠と挑戦者決定戦三番勝負を戦う相手を決定する第23期竜王戦本戦トーナメント準決勝が,一昨日指されました。対戦成績は羽生善治名人が6勝で阿久津主税七段が1勝。
 1局目が千日手となり阿久津七段が先手を得ました。やや変則的な手順ではありましたが,角換りで先手の腰掛銀,後手の棒銀という戦型に。この戦型は後手が7筋から仕掛けることが多いのですが,この将棋はそうはなりませんでした。
                     
 ここで後手が△9五歩と端の方から。▲同歩に△3五歩と桂頭にあやをつけ,▲4七金の受けに△9五銀。先手は▲2四歩△同歩▲5五角△6四角▲同角△同歩と味付けしてから▲9五香と取り,△同香に▲4五歩と攻めましたが後手は△5四香(第2図)。
                     
 実は端から攻めた後手の仕掛けが成立していて,ここではもう後手の方がいいのだそうです。実戦もこの後,攻め合いの形にはなりましたが,後手からの攻めの方が早く,後手の勝ちとなっています。
 この戦型は僕の印象では今から15~20年くらい前に多く指されていまして,結果的に羽生名人が初の名人位を獲得することになった第52期名人戦七番勝負第六局も羽生名人の後手でこの戦型。うがった見方をすれば,持ち時間の少ない指し直し局で自身が経験値で明らかに優るこの戦型を選択した羽生名人の作戦勝ちということもできるかと思います。
 挑戦者決定戦三番勝負第一局は来週の月曜日。もちろんここでも取り上げます。

 僕にとってはこの日の検査は意外な結果であったのですが,現にヘモグロビンA1cの値が悪化しているという検査結果が出たのであれば,3月の診察のときと同様に,何らかの処置が必要であるということになります。当然ながらこれもまた注射するインスリンの量を増やすという対症療法になるわけですが,このときは前の月とは事情が少し異なりました。
 といいますのも,前回のときは,朝食前の血糖値が就寝前と比べてほとんど低下しなくなっているという,はっきりとした症状がありました。したがって,これは持続効果型のインスリンを増量すればよいという結論を導き出しやすかったわけです。しかしその前回の増量の効果が今回ははっきりと出ていたわけですから,この日は,血糖値計測からは,明解な症状が出ていたわけではありません。したがって,僕の場合は持続効果型を1日1回のほかに,超速効型を1日に3度注射していましたから,今度は超速効型の方を増量するという対処もあり得るからです。
 しかしМ先生の指示は,持続効果型であるランタスの方をさらに0.02ml増量して,0.08mlにするというものでした。そしてこの判断については,М先生には迷いはなかったようです。
 超速効型のインスリンというのは,このインスリンを注射した直後の食事の摂取による血糖値の上昇に対処するというのが目的です。したがって,たとえば夕食前の血糖値が高めで推移しているというような場合には,昼食前の超速効型のインスリン,僕が使っているものでいえばヒューマログの量を増やすということになります。しかし今回は,確かに朝食前の血糖値は改善していましたが,ではほかの時間帯,すなわち昼食前,夕食前,就寝前のどれをとっても,ほかと比較して格別に血糖値が高くなっているという時間帯があったわけではありません。したがって注射するインスリンの量を増やす場合には,ヒューマログの方の量を変更するという措置は取りにくい状況であったとはいえます。だからМ先生の指示も,ランタスの方を増量するというものであったのでしょうし,また,その決断に迷いが生じなかったのであろうと思います。
コメント
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