スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

王位戦&父の趣味

2010-08-26 19:23:54 | 将棋
 千日手となった昨日の第51期王位戦七番勝負第五局の指し直し局。
 先後は入れ替わって深浦康市王位の先手。広瀬章人六段は四間飛車。穴熊のつもりだったと思うのですが,先手の動きの関係で美濃囲い。先手は米長玉という戦型になりました。
                         
 こう歩を打たれて後手が困ったように思えるのですが,ここから△5六歩▲4八銀に△4五桂とただのところに跳ねました。先手としても角を取りたいところですが,△5七歩成から殺到されるので▲同歩。よって△3三角と生還。先手は飛車先に歩を打ってしまった格好で,桂馬1枚との交換ではもしかすると割に合わないかもしれません。将棋ペンクラブブログに書かれているように,振飛車の手本になるような捌きだったと思います。以下,▲1一と△6五歩▲3五角と進んだのが第2図。
                         
 ここから後手は△9六歩▲同歩△9七歩▲同銀として△9六香と走っていきました。終局直後の談話ですと駒損もあって少し苦戦と思われての指し方だったようですが何にしても凄い勝負手。先手も▲同銀とは取れずに▲7七歩と辛抱。結果的に後手は端を食い破ることに成功。ただし香車がいなくなったので後に▲9四桂が生じました。対して玉を下に逃げたのが第3図。
                         
 ここから▲6九香△6五香▲9九玉△6九香成と進んだのですが,これは僕には少し先手が損をしたように感じられます。まだ先手にもチャンスは残されていたかもしれませんが,将棋は端玉をうまく寄せる形となった後手が勝ちました。投了図の捨て駒も見事な詰み筋です。
 広瀬六段が初のタイトルに王手を掛けました。第六局は来月の1日と2日。深浦王位の先手です。

 それ以外には,もちろんこれも定年退職してからですが,市や県の広報などを近隣の住宅に配布するという仕事もしていました。毎月,きまった時期にその月のうちに配布するものが家に送られてきて,それを配るというもの。そのままでは配れませんから,これを1枚1枚折っていくわけですが,これが意外に大仕事。さらに,配布するものは1枚ずつではありませんから,折った後にはそのセットも作らなければスムーズに配るということができません。近隣ですから距離はさほどありませんが,紙というのは束になると存外に重量があるもので,1度にすべてを配布するということはできず,結局のところ月のうちトータルで1週間ほどはこの仕事のために時間を費やしていたように思います。僕も配布は手伝ったことはありませんが,折るのは何度か手伝いました。
 そのときに父がしていた仕事はこれだけ。ただ,僕の競馬キャリアについて説明したときに少し触れましたが,僕の父もまた僕と同様に競馬ファンでした。したがって週末は,退職後もこれもボランティアとなりますが,知り合いの先生がいる中学校のバドミントンのコーチは続けていましたので,そうした用事で出掛けるという場合以外は,WINS横浜に馬券を買いに行っていました。たまに一緒に行くことはありましたが,これは行くだけで,父の場合は近くのすし屋で1日を過ごすということが大半。たまに大きく儲かったときなどは,お土産ににぎりやちらしなどの寿司を持ち帰り,それが家族の夕食になるということもありました。そして退職後は,平日にも時間の余裕ができますので,南関東の競馬を買いに行くこともありました。この場合は自宅からは最も近くの川崎競馬場に行くということになります。川崎まで行けば,競馬を開催しているのが大井であろうと船橋であろうと浦和であろうと馬券は買えるからです。なお,僕もそうですが父も免許は持っていませんでしたので,移動は電車またはバスということになります。
 実は僕は将棋も父から教わりました。ただ父は,たとえば何らかの事情で家にいるときに,NHK杯の放映を視るというようなことはありましたが,僕のように公開対局や大盤解説会に行ってみるとか,あるいは将棋まつりに出掛けるとか,そういうことはありませんでした。
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