先週見て来た展覧会ですが、12月11日までと残りあと僅か!
近江は櫟野寺(らくやじ)というお寺に秘仏としておさめられている仏像20体を一挙に公開するという、 国立博物館ならではのイベントです。
まだの方はぜひ足を運んで頂きたいもの。
圧巻は何といっても日本最大の十一面観音坐像。
1200年前の創建というのに金箔が神々しく輝いているのにはびっくり。
鎌倉の長谷観音も金箔が美しいですが、これは室町時代のはじめに足利尊氏が貼り替えたものだそうで、櫟野寺の観音さまがどうだったかは不明。
それにしてもご本尊の十一面観音と薬師如来、地蔵菩薩と大きな仏像には金箔が残っているものの、ほかの17体は金箔の跡は残っているものの、地肌の木がむきだし。
1000年以上も前の仏像なので、どんな経緯があったのかはまったくわかりませんが、不思議な感じです。
その17体の多くは、以前、こちらで見た「みちのくの仏像」とそっくりのものが多々あり。鑿の跡が残る素朴な作りは、後の円空・木喰に通じるものがありましょうか。
同じ国立博物館でも平成館のイベントは見るのにたっぷり2時間はかかりますが、こちら本館1階の特別展はサックリ見られてしかも料金も割安♪
常設展と合わせてみると、日本美術のすばらしさを堪能することができますので、ぜひ足をお運びください。
平成館では「禅〜心をかたち」の特別展をやっていましたが、白隠禅師の絵にそれほど惹かれないのと、カタログを見たら坊さんの絵ばかりだったので断念。
個人的には五百羅漢など、ゴツい仏像は苦手。
お坊さんの絵も色気がなくて苦手です。
神さま仏さま、こんなバチ当たりなわたくしをどうかお許しくだいまし(苦笑)♪
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