小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

あかさか昆虫記

2011-09-19 09:17:48 | Weblog
昨日の氷川祭り、1日くらいなら何とか参加できたのに、不完全燃焼で残念でした。
やはりお祭りは見るだけより、友だちがいてキチンと参加したほうがいいな、
なんて思いつつも雰囲気だけは味わえたので、その点は満足でした。

それにしても氷川神社は、私の幼少時代からほとんど変わっていない、赤坂で希有の土地です。
(本殿新築で変わってしまったら、イヤだな~)。

変わらないといえば、実家のある浄土寺の中も変わりませんし、豊川稲荷の中も変わらない。
やはり神社仏閣の中というのは、移り変りの激しい世の中でも、あまり変わらずにいるかもしれません。

昨日のコメントには、私が幼少時に過ごした実家を知る方からコメントをいただきましたが、
あの頃の赤坂に比べると、一番変わったのは虫の数でしょうか。


昔の実家も浄土寺も、アスファルトではなかったのでとにかく家のまわりに虫が多かったのです。

木桶だった風呂場には、6月くらいにはなめくじがいて、塩をかけて遊んだもの。
いちど、牛乳瓶の底にもなめくじがついていて、気持ち悪くて一時牛乳が飲めない時もありました。

風呂場にはカマドウマ(俗に言う便所コオロギ。近くトンと見なくなりました)や、
プラナリアに似た変な生き物がべったりついてることもありました。

また、お寺にある石をめくると、そこは虫のワンダーランド。
ゲジゲジ、ダンゴムシ、ハサミムシなど、わけのわからない虫たちが行軍しておりました。

アゲハやアオスジアゲハなどは、未だ赤坂の地に生息してますが、
見なくなったのは、スズメガですね。

スズメガの幼虫はびっくりするくらい大きな青虫で、シッポにカギがついているのが特徴です。
幼虫の大きさに比べて、成虫の蛾はさほどでなく、
よく太った胴体に、鱗粉のない透明な羽をつけています。

スズメに似てるのでスズメガというのか、スズメバチと間違えるからスズメガと言うのかわかりませんが、
ハチと間違えて、ちょっとびっくりさせられます。


このスズメガの幼虫は、けっこう今の赤坂不動に生息していました。
ツタの葉についた大きな青虫に驚き、みんなで石を投げて潰したこともあります。
(子供はざんこく! はらぺこあおむしさん、ごめんなさい)。

潰れた青虫からは、文字通り青い体液が流れ、それをみんなで
「おつゆだ!」
「おつゆが出た!」
なんて騒いだものでした(合掌)。


子供の頃、私は虫が好きだったので、親爺は昆虫学者になってくれたら良いと思ってたみたいです。
まさか絵描きなんて・・・と思ったことでしょうね。

長じてくると、人間は虫が苦手になるみたいですが、
思えば、あの子供目線でみていた虫たちが、今の仕事につかせてくれたのかもしれません。
嗚呼、虫さん。ごめんなさい。

イラストは「僕は、社会(みんな)の中で生きる」の原画。
これは、大地くんの世界に、私が子供の時分の世界を重ね合わせて描いたものです。

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8 コメント

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基点は不変で (お頭)
2011-09-19 15:48:39
>(本殿新築で変わってしまったら、イヤだな~)。

御安心を、建て替えは社務所ですよ。


>やはりお祭りは見るだけより、友だちがいてキチンと参加したほうがいいな、

キチンと、とは、衣装に関してはお願いします。
やはり古来からの祭りなので、
ティーシャート、ジーンズ、スニーカーは許されません。
と言うと、ワカランチーの排他主義に響くかも知れませんが、
ハレの日なのですから、変身して変心もしてみて下さい。
ニッポン人のDNAが目覚めるかも知れません。

朝っから酒を飲んでもいいですよ!!!
その代わり外れたことすると、叩き出されます。
地域で常識のレベルは違いますが、
自分が住んでいる地域の常識が知れます!!??

祭りは生活の一つの基点であり、修正期間でもありましょうか、
その地域で生き延びて行く為の???
人は独りでは生きてないなあ、と思い知らされたり、
こんな人たちも居るのかあ、と認識したり、と。

マスオさん、次回まで今回のストレス溜めといて、
2年後に思いっ切り、弾け飛んで下さい。

長く野暮な物言い、あとの祭りでご容赦を。
返信する
Unknown (いっちゃん)
2011-09-19 21:18:42
画伯こんばんは!
スズメ蛾・・・オオスカシバのことでしょうか。芋虫嫌いですが、花の蜜を吸いにくるオオスカシバは好きです。
ところで、子供の頃の傍若無人ぶり私も色々経験があり、いえ今も畑の害虫に、、、(合掌)
最近見ないのは、ハンミョウです。
もう何年も全く見ないのは玉虫厨子の玉虫です。どちらも綺麗ですが画伯は最近みたことがありますか?
玉虫といえば三男出産の前日、寝言でなぜか「玉虫厨子!!」と大声で叫んでしまい家族が飛び起きたことが。腹で大声を聞いていた三男も玉虫を見たことは一度もないかもしれません。

イラストの原画本当に緻密ですね。ジャングルジムどうやったらあんな風に描けるでしょう、とても短時間では描けませんよね。こういう絵を描くときって消失点とか決めて描くんですか?
返信する
あとの祭り (マスオさん)
2011-09-20 08:55:17
お頭さん、おはようございます!

>ティーシャート、ジーンズ、スニーカーは許されません。

をををを! 
な、何でわかったんだ!

って、当時はスニーカーではなく雪駄でしたが、Tシャツ&ジーンズでした。
何でなかなか、あの輪の中に入れなかったかというと、
やはり衣装の力は大きいですね。

昨年も法被を着ないで山車を引いたのですが、
なんか違和感がありました。
法被でハッピーは基本ですね・・なんて、ウフッ♪
合点承知の助です!

やはり祭りの空間というのは独特で、Tシャツ&ジーンズでは外から見物に来た人と変わらないんですな。
地域のお祭りであれば、やはりキチンと法被を着ないといけませんね。

>朝っから酒を飲んでもいいですよ!!!

いや~、それをやると一日何もできない・・・
なんて中途半端な気持ちだったからいけませんね。

お言葉、ごもっとです。
また、昨日のメール、返信サボってすみません。

この場をお借りして御礼申しあげます。
返信する
はーん、妙だな~♪ (マスオさん)
2011-09-20 09:17:59
いっちゃん、おはようございます!

オオスカシバはスズメガ科に属する蛾のことみたいですね。
ほかにもスズメガはいっぱい種類があるようです。

>最近見ないのは、ハンミョウです。

ハンミョウがいないとは、”はーん妙”だな~・・なんて、ウフッ♪

ハンミョウは私の子供時代にもいなかったですね。
山の中にいる虫かもしれません。

ハンミョウは虫の中でも何度も変態を重ねて姿を変える昆虫だそうで、
子供時代には憧れの虫でした。
芋虫にしても毛虫にしても、昆虫の幼虫というのは生まれた時と、
サナギになる直前まで細胞の数が変わらないそうですね。

大きく膨れ上がった細胞がサナギの中で再編成されて成虫になるそうで、
いや、生命の神秘としか言いようがありません。

玉虫は当然、自然にいるのは見たことがありません。
小学校時代の教科書に、「玉虫厨子の物語」という、
ある職人が玉虫厨子を作るのに玉虫を探し求める話がありまして、
こちらも憧れの虫でしたが、いっちゃんは自然にいるのを見たことあるんですね。

すごい!

>こういう絵を描くときって消失点とか決めて描くんですか?

ジャングルジムの棒は、実際より数が少ないです。
全部描くと、私のダジャレみたいにうるさくなるので、適当にはしょってます。

絵の不思議ですね。
その通り描くと、かえってリアルにならないこともある。

消失点は決めてません。
私の絵は消失点が3つくらいあることがあって、絵のパーツで消失点を微妙に変えることがあります。

そうすると、ちょっと神秘的な感じが出るのです。
返信する
とんでもないことです (お頭)
2011-09-20 09:45:14
マスオさん、キツイことを生意気に申し上げ、
ごめんなさい。
形から入るのも、気分転換にはなりますので。
次回は、弾け飛んでいただきます!!!
返信する
Unknown (いっちゃん)
2011-09-20 21:37:35
消失点3つもあるんですか。頭のイメージでこんな素敵な絵が描けるんですもんね。やっぱり絵を描く人ってすごいです。
玉虫は見過ごされてるかもしれません。案外身近にいるんですよ。街路樹とかで害虫予防されたりするとやっぱり幼虫自体が育たないかもしれませんね。
返信する
スリランカ、黙らんか♪ (マスオさん)
2011-09-21 09:43:41
お頭さん、おはようございます!

いえいえ、正論紅茶をいただき深謝です・・なんて、ウフッ♪

なんで違和感を覚えたのか、よくわかりました。
次回は祭りの正装、てやんでい!

てな感じかな。
返信する
ヘラクレスカブトムシ (マスオさん)
2011-09-21 09:50:17
いっちゃん、おはようございます!

あ、消失点が3つあるのはこの絵ではありません。
この絵には消失点は定めておらず、家や建物の大きさを飼えることで遠近感を出しています。

遠近感法的にいちばん近いのは浮世絵の技法かな。

玉虫が身近にいたんですか!?
それはすごいな。
実は私、生きてる本物を見たことありません。

一度見たいのが、インドネシアだかマレーシアに棲むヘラクレスカブトムシ。
なんか、虫に夢中だった子供時代を思い出しますね。
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