大相撲がものすごくどうでも良い千秋楽になったので、本日は先日の若冲の続きです。
若冲展、シニアが無料の日は320分待ちという、ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」を聴いても、まだおつりが来る。ベートーベンの交響曲が全部聴けてしまうという、恐ろしいことになってますが、会期終了まであとわずかということになって、どちらかというと、その混雑ぶりの方が注目されるという、ちょっとおかしなことになってますが、みなさまはご覧になったでしょうか?
さて、前回「若冲のモザイク画~鳥獣花木図屏風の秘密1」をUPして、「その理由と、続きはまた明日」と言いつつ、けっこう先に伸びて申し訳ございません(笑)。
上記マンガ、よくわからないという方が多かったのですが(一方で面白いという声も)、実を言うと「だから何?」って話に過ぎません。
だから理由も続きも特にないのですが、 ただモザイクの中にもう1コ、明るいハイライトが入ると、絵を見る角度によって色が違って見えるという思わぬ効果が得られるのです。
そして絵の中にある、いくつものハイライトこそが、鳥獣花木図屏風に限らず、若冲独特のトーンを決定づけているのです。
↑ こちら「南天雄鶏図」も、そういう意味ではモザイクの中の四角と、良く似たハイライトの表現が際立っています。
南天の赤は絹本の裏から着彩されていて、表からは同じ絵具が濃度を変えて塗られています。この赤や光のツブツブが微妙なリズムでわたしたちの目に入って、若冲独特のフレッシュ感を生み出すのだと思います。
じゃ、お前やってみろと言われても、まあ出来る芸当ではありませんが、たぶんそんな理由があるのでしょう。
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