▲展覧会後は精算や納品などで大わらわでしたが、中でもいちばんの大物だったのはF50号(116.7×91.0CM)のこの絵の納品です。
見てお気付きの方もいるかと思いますが、この度の拙著「アチャールくんと なかのわるい たまごたち」の原型になった作品です。
そう、この本に出てくるキャラの多く……スッシー大王もたまごたちも、ヴェジ族、シャリ族も、上のF50号に登場するキャラクターなのです(キャラがわからない方は、本のご購入を)♪
つまりは本が先ではなく、絵が先だってことですね。
出版を機に、当初「メキシコ風千手観音」としていたタイトルを「なかのわるい たまごたち」に改題しました。制作当初は千手観音だと思っていた中心の神様も、カーリーに近いことがわかったので、女神カーリーと考えることにしました。
なに? そんないい加減なことでいいのかって?
いいのです。
元来、人が描いた神仏の姿とは宇宙に存在するエネルギーをビジュアル化し、誰にでもわかるように表現したものですから、多少の姿が違っていても、まったく差し支えないというのが、わたくしの考え方です。
さて、先の展覧会では晴れてこの絵がお嫁に行くことになりました。
嫁ぎ先は、船橋で不動産と建築を営むグランドライン コーポレーションさん。たまたま会場にお越し頂いた久保社長が、この絵をお気に召してご購入となった次第です。
かなり大きな絵なので、当然ながら額装は特注。発注から2週間後に額装が上がり、勤労感謝の日に額屋さんから直接の納品に伺いました。
当初、私はレンタカーを借りて納品するつもりでしたが、その話をすると家内は顔色を変えて「やめて」と言いました。そりゃそうですよね。
F50号の額装は初めてではなかったものの、このサイズ。
ましてや土地感がない船橋にペーパードライバーが、一人で運べるはずもありません。
というわけで、なんと 「アチャールくんと なかのわるい たまごたち」の版元で写真家の山口さんにお願いして(大学時代の友人なのです)、家内と3人のドライブ納品をいたしました♫
山口さん、今回は本当にお世話になり、ありがとうございました!
額は白木をベースにした明るい感じで、個人的には大満足の仕上がりでしたが、果たして気に入って頂けると良いなあ……。
グランドライン コーポレーションさんは、エントランスにバカラの招き猫の置かれているゴージャスな内装で、ここに絵が置かれるというなら嬉しい限りです。
別室には、これとは別にご購入いただいた「ガガさまモデル」の絵が先にありました。
前に飾られていた絵を下ろし、およそ1時間ほどで絵のセッティング完了です。
グランドライン コーポレーションさんスタッフの社員の方々は、絵を見てしばらくは絶句。先に届いたガガさまモデルの絵を見ていたから、妙な絵が届くのはなんとなく予想していたでしょうけど、予想を超えてデカくて変な絵が届いたのに、ビックリしたご様子でした(笑)。
いやいや、かえって光栄な話です。
さて、肝心の久保社長はこの笑顔。お気に召して頂いたようでほんとうに良かった。
スタッフの皆さまも、すぐに絵に慣れて頂けるかな。私の絵は簡単に見飽きないはずなので……そして普通の絵で物足らなくなってくれたら、さらに嬉しいかな。