昨日の夕方、母の書道展カタログの制作をお願いしに、早稲田にある出版社・虹色社(にじいろしゃ)さんに行きました。
こちらは主に小ロットの発行で書籍を発行している出版社ですが、ご存知の方もいらっしゃるように、メルセンヌ素数という2017年までに見つかった「最大の素数」を書籍にしたことで有名になりました。
Facebookでは「文字が小さ過ぎて数字が見えない」「読めない」という声が大でしたが、実際に本物を目の前にすると、予想以上に見えないし読めない(笑)。
びっしり印刷された数字が200万桁以上、延々700ページ以上にわたって掲載されており、その本の重量は何と1.2kgはまさに圧巻!▲こちらが見開きにした状態です。
これが、現在わかっている最大の素数かと、そのボリュームを目の前にただただ圧倒され、さながら宇宙の情報が集められているような本に仕上がっていました。
ただ、この本。凄いことは凄いんだけど、いったい何の役に立つのかわかりません。
それなのに、この「最大の素数」。実はすごく売れていて、台湾やスペインなどからもオファーがあって、印刷が追いつかない状態だそうです。買った人が何に使うのか、この本を企画制作した山口さんにもよくわからないそうですが(笑)。
最後の数字は「1」で終わっていて、この数字が「2」とか「4」とかの偶数だと、今までの数字の羅列がすべて意味のないもののなってしまうというのが、さらに凄い(笑)!
さて、虹色社の山口和男代表は大学時代の同級生で、同じアトリエで絵を描いていた友人です。久しぶりに会ったということで、仕事を発注したあとは、高田馬場の焼き鳥さんで一杯♪
仕事の話や大学時代の同級生がどうしてるなどの四方山話に花が咲きましたが、その中で「2017年最大の素数」を、」結婚式の引き出物にお買い上げになったお客さんがいる、という話題が出ました。
「なんせ、”最大の素数”だろ。ぜったい割り切れないって意味で縁起が良いわけなんだそうだよ」
「だったら、いっそ引き出物用に水引のイラスト入れたらどう? イラストは前に私が本のカバー絵に描いたものがあって、その出版社の社長に許可もらったら、すぐに使えるよ」
「じゃあ、やろうか」
そんな軽いノリでしたが、”最大の素数・引き出物バージョン”が虹色社さんから出されることになりそうです。小ロットで簡単に出来るしね。
売れるかどうかはわかりませんが、発売の際は拙ブログでも発表いたします。
まあこういう遊びはちょっと楽しいかな。