小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

マグニチュード8.8、その時。

2011-03-12 08:49:58 | Weblog
一夜明けて被害の拡大がわかってきました。
今回の地震は広範囲だし、想像以上の被害かもしれません。

昨日、私は母にプリントした旅行の写真を渡しに実家にいました。
母は近くの医者に行っていたので不在。
二階にいた弟を呼んだ直後でした。

長い揺れがいつまでもおさまらず、たまらず私は玄関の扉を開けて表に出ました。
(これは判断ミスでした)。
そして足を痛めていて、一昨日退院したばかりの弟を避難させようと、
玄関を開けた直後から、揺れの大きさが激しさを増し、
斜め向いの古い家から瓦がガラガラ落ちはじめてきました。

(こりゃあ、ただごとじゃない)

地面の底から湧き上がってくるような揺れはいつまでもおさまらず、
それどころか激しさを増していきます。
弟は頭を覆いながら亀の子のように体を縮めていて、
その前で瓦が容赦なく落ちてくる。

ガラガラガラガラガラガラガラ!

「おい! 後に逃げろ! 後に!」
「ばかやろう! 逃げられないんだよ!」


あああ、大変な判断ミスでした。
幸い弟はケガもなく、いったん揺れがおさまってから家の中に入りました。
マグニチュード8.8という最初の揺れは何分続いたのだろう。
あれで震度5弱って本当でしょうか。
ならば震度7なんてどんなに恐ろしいものか・・・。

阪神大震災やNZの大地震で生き埋めになった人のことが頭にあって、
私自身は地震があった時は外に出ることにしてますが、
かえって危険なこともあるのですね。

その後、かかりつけの医院にいるという母のところに安否を確認し、
大勢の人が避難している赤坂の浄土寺さんの広場で待機しました。
その間も余震が続き、それがしかも大きい。
イチョウの木が大きく揺れ、電線がビンビン上下に動き、
また瓦の落ちていく音がガラガラと聞こえます。

近所のお年寄の誰もが経験したことのない、この揺れに、
避難していたタイマッサージのタイ人の子は、
「あー、もうワタシこわいよ~、明日タイに帰るよ~」

電車も動いてないのにそらムリでしょって(あとでわかったことだけど)。
ともかくもまだ地震はおさまったわけでもありません。
阪神大震災の180倍という巨大地震ですから、
それが関東でM7.0くらいの余震があったとしても不思議ありません。

地震の被害の全貌がわかるのは、まだしばらくかかるでしょうが、
まだ間に合う命もたくさんあるはず。
親兄弟親戚友だち、連絡のとれた人たちはとりあえず無事。
がんばろう。

写真は落ちた瓦の残骸です。
コメント (21)
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