小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ケネス・ブラナーの「魔笛」

2007-03-30 09:21:06 | Weblog
昨日は汐留の試写会場で、ケネス・ブラナーの「魔笛」を見にいく。けっこうスケジュールはタイトだが、せっかくの好意で送られた案内を無駄にするのは勿体ない。大好きな「魔笛」なので、それはなおさら。
ただ以前、ケネス・ブラナーの監督作品はロバート・デ・ニーロがフランケン役を行った「フランケンシュタイン」で見たことがあるが、役者としては天才だが、かなり趣味のわるい人とお見受けした。映像に関してはまったく同じセンスの魔笛で、モーツアルトの優雅な音楽に合うかというと、ちょっと違うぞという感じかな。
魔笛の舞台を戦場に置き換えるというのがミソで、変わっているといえば変わっているが、映像的なことでいえばやや疑問もある。夜の女王のアリアで、歌手の喉ちんこをクローズアップさせる場面などは、かなり見ていてキツいものはある。まあ、写したく気持ちはわかるけどね~。
とはいえ、音楽には最大級の敬意をはらって作られており、音楽監督の力もあってか、その演奏の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。頭で「ああ、趣味の悪い映像だな~」と思っていても、音楽に感動して自然に涙が出てくる。いや、本当の話。
というわけで、何だかんだといって一見の価値あり! 劇場にオペラを見に行くと思えば1500円の特別観賞券は安いもの、ぜひ足を運ばれたし。また英語の魔笛というのも、なかなか面白い感じで。
コメント
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